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聖天使クリスティーナ  作者: ジェノヴァnovel


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22/49

第22話 エミリウスの帰還

ドルフィサイド


   

   僕はドラゴン形態のまま、

  赤く燃えてるミルキースター上空

  を懸命にエミリウス様を捜索

  していた。


   僕の白い竜の体は半分くらい

  炎で焼け焦げて、左の翼が

  燃えて、折れて、殆ど機能

  していなかったが、


   僕の盾となって、爆風を

  受けてくれたエミリウス様を

  探さないわけにはいかない


   艦隊から飛び立った捜索機が

  数機、僕とすれ違った。


   僕はもう一度テレパシーで

  エミリウス様と交信してみた



ドルフィ「・・こちら、ドラゴンの

     ドルフィーノ・・

     エミリウス様、ご無事ですか?

     応答願います」


エミリウス「・・・・・・・・・・・・」



      だめだ、エミリウス様には

     僕の声が届いていない。

     僕は飛行を止めて現空域に

     留まり、エミリウス様の応答

     を待った。


      しばらく経つと僕の交信に

     答える声が聞こえた。

     エミリウス様だ。



エミリウス「・・ぐうううう、ドルフィーノ君。

      大丈夫か?君は・・」


ドルフィ「・・は はい、エミリウス様は

     ご無事ですか?

     お怪我はありませんか?」



     エミリウスは声を振り絞って

    答えた、声から彼がそうとうな

    重傷を負ってることが分かった。



エミリ「・・グフ、ゴホ、わ 私は

    極大暗黒呪文、ダーク、アルマトル、

    フィクススターを最大出力で

    使った為にその負荷を負って

    しまったようだ。

    その為、しばらくの間、

    ミルキースター上空で気を失って

    しまったらしいが、今は何とか

    飛行できてる。」


ドルフィ「・・そ そうですか、御無事で

     何よりです。それで、エミリウス様は

     エーデル号まで

     瞬間移動できますか?」


エミリウス「・・いや、私の魔力はほぼ0だから

      できそうにない、

      悪いがドルフィーノ君、

      今から信号を出すから

      私をエーデル号まで運んで

      くれないか?」


ドルフィ「・・分かりました、ではすぐに

     向かいます。」



     こうして僕はエミリウスが出す信号

    を受けて、なんとかエミリウスを

    見つけることができた。


     僕は、変わり果てたエミリウス様を

    見て、驚きを隠せなかった。



ドルフィ「・・エ、エミリウス様・・」


エミリ「・・ド、ドルフィーノ君・・」


ドルフィ「・・・・・・・・・」



     エミリウス様の小麦色の

    体は、至ところが黒っぽく

    焼け焦げて、出血もしていた


     翼も焼け焦げて、傘の骨組み

    のようになっていた。


     そして彼の左手は切断して

    腕から下が失われていた。


     僕は涙ぐんで言った。



ドルフィ「・・グルルルル・・・エミリウス様は

     あの爆風を受け止めて、盾となり

     僕を庇ってくれたのですね・・」


エミリ「・・も、もし、君の身になにか

    あれば、クリスティーナが

    悲しむからな・・ぐううう。」


ドルフィ「・・グスン、と とにかく

     僕の背中に捕まって下さい、

     エーデル号まで、お送り

     しますので。


エミリ「・・ああ、すまん・・」



    エミリウス様はふらふらと羽ばたいて

   僕の背中の背びれに捕まった。


    僕はエーデル号に交信した。




    ルミナスサイド


    私はエミリウス様の無事を祈って

   ただただ、不安と悲しみに包まれて

   艦長席に座り、エーデル号と

   艦隊の指揮をとっていた。


    私は後方の空母機動部隊に

   交信した。



ルミナス「・・後方の空母機動部隊へ

     捜索機からは何か連絡は

     ありましたか?

     エミリウス様は?グスン」


空母司令官「・・エーデル号へ、今のところ

      捜索機からはまだ何も連絡は

      ありません。」


ルミナス「・・そうですか、分かりました

     引き続き、総督の捜索を

     お願いします。グスン

     ウエエ。」



     私はそう言って通信を切った。



ルミナス「・・エミリウス様、グスン」


  

     立って舵輪を握っていた

    クリスティーナ様が、

    隣の航海長席に腰を掛けて

    私の肩をそっと抱いてくれた」



ルミナス「・・クリスティーナ様」


ティナ「・・エミリウス様は

    大丈夫だよ、彼は破壊神

    なんだものね。彼は大けがしても

    神様なんだから、死ぬことなんて

    ないのでしょ?」


    

    ティナは天上界に来てまだ

   あまり長くないから、不変の天上界の

   人たちの死にまだ立ち会ったことが

   ないようだから教えてあげた。



ルミナス「・・クリスティーナ様は、これまでに

     天上界の人の死に、立ち会ったことは

     ありますか?」


ティナ「・・んん?いや、ないけど・・

    でも、天上界の人たちって、

    完璧な不死の体を貰ってる

    から、滅多なことじゃ

    死なないのでしょ?

    そう聞いてるけど・・」


ルミナス「・・確かにそうですが・・

     この天上界の神々だって

     体に致命傷を負えば、死ぬこと

     だってあります。」


ティナ「・・じゃあ、もし天上界の

    人が無くなれば、次はどうなるの?」


ルミナス「・・天上界の方が無くなれば

     聖霊の女神、アドレイド様が

     管理している霊界に行き、

     天上界で生まれた待機霊の

     不変の5歳の

     人たちと共に待機して、

     地上に生まれてくる

     人たちや動物、植物に、

     最高神様から定めを受けて

     また転生します。

     それは、例え神々であっても

     例外ではありません。」


ティナ「・・そうだったね、私はまだ天上界の

    人の死に立ち会ったことが

    なかったから、長い間。」


   

    その時、エーデル号に交信が入った

   シグナルが鳴った。


    私とルミナスは顔を見合わせると

   ルミナスは慌てて、交信を繋いだ。



ルミナス「・・こちら、エミリウス艦隊、

     旗艦エーデル号、

     どうぞ?」



     その交信はドルフィからだった。



ドルフィ「・・こちら、ドラゴンの天使

     ドルフィーノ・・」


ルミナス「・・!?・・ド、ドルフィーノ様」


ドルフィ「・・現在、破壊神エミリウス様の

     生存を確認、エーデル号への

     帰還の途中です。」


ルミナス「・・じゃ じゃあ、エミリウス様は

     ご無事なのですね。」


ドルフィ「・・はい、ですが、エミリウス様は

     かなり、負傷しました。ドラゴンの

     僕が、搬送中でございます。」


ルミナス「・・そうですか、グスン、総督

     良かった。ではドルフィーノ様、

     シグナルを確認した後に

     救命艇を手配しますので

     エミリウス様のこと宜しく

     お願いします、グスン。」


ドルフィ「・・了解しました、では。」



     ドルフィーノ様は交信を切った。

    総督は大怪我はしたようだけど

    エミリウス様がご無事で、安堵して

    涙が流れた。



ティナ「・・ルミナスちゃん、良かったね

    エミリウス様がご無事で。」


ルミナス「・・は はい、グスン、

     ウェエエエエ。」



     私は職務中であるにも関わらずに

    エミリウスが無事だったことが

    嬉しくて、感情を押さえられずに

    つい声を出して泣いてしまった。


     ブリッジ内にいた数が少なくなった

    クルーが全員私を見守ってくれた。


     そしてクリスティーナが私を

    そっと抱いてくれた。



ティナ「・・ルミナスちゃん、私も嬉しいよ

    ドルフィとエミリウス様が無事で。」


ルミナス「・・はい、グスン・・」



ミルス「・・良かったぜ、総督が無事でよお。」 



    エミリウスと天使に戻った

   ドルフィーノを乗せた

   救命艇が旗艦エーデル号

   に戻ってきた。私は格納庫に

   行き救命艇の

   到着を待った。

 

    救命艇ではエミリウス様がベッドに

   寝かされていた、酸素マスク

   もつけられていた。


    船医のアントワーク、4つ星の位が高い

   天使、不変の18歳の少年だがベテラン

   船医が看護を務めてた複数の見習い天使

   と共にベッドを押しながら医務室に

   向かおうとしていた。


    私とクリスティーナ様はベッドを

   覗き込んで、負傷して眠ってた

   エミリウス様を不安そうに見つめた。




   ティナサイド




    ルミナスは私を両手で押しのける

   ようにしながらエミリウスに

   声を掛けた



ルミナス「・・ああ、総督・・エミリウス様」


ティナ「・・あいたた、ちょっと私を

    押さないでよ、ルミナスちゃん。」



    しかしルミナスは全然聞いていない

   もう、私だって、エミリウス様は 

   大切な人なのに・・


    ルミナスは、エミリウスが横たえた   

   ベッドを追いかけるようにして

   医務室に向かった。


    私も追いかける。今度は

   私がルミナスをショルダータックル

   して押しのけてわざとらしく言った



ティナ「・・ああ、エミリウス様、グスン

    私だよ。クリスティーナだよ・・

    死なないでね。グスン。」


      


    船医のアントワークは私と

   ルミナスに言った。



アントワーク「・・こらこら、ルミナスも

       クリスティーナも、

       エミリウス様は

       重症なんだから、騒いだら

       いけないよ。」


ティナ「・・ごめんなさい、先生・・」


ルミナス「・・エミリウス様・グスン・・」


  

   ルミナスが救命艇を

   指さして言った。




ルミナス「・・あっ、ほら、あそこ・・

     ドルフィーノ様も、救命艇から

     出てきましたよ

     クリスティーナ様の大切な

     男性の。」

     


ティナ「・・えっ?あっ ドルフィ・・」 



    ドルフィは一人の看護師の

   天使の娘に背中とおなかを持たれて

   ふらふらと立っていた。


    ドルフィは私に声を掛けた



ドルフィ「・・僕の心配もしてほしいなあ。

     怪我人はここにもいるのだよ

     ティナ・・」


ティナ「・・のは・・アハハハ。」



    ルミナスはにっこりとほほ笑むと

   私を両手で押しのけて言った。



ルミナス「・・・さあ、あなたには素敵な

     ドルフィーノ様が待ってますよ。

     早く行ってあげて下さいね

     フフフ・・」


ティナ「・・いっけない、ドルフィのこと

    忘れてたよ。」



    ドルフィは苦笑いしながら

   私を見ていた。幸い彼は

   軽傷のようだ。翼が半分

   焼けて骨組みの傘みたいに

   なってるけど、あの程度は

   すぐに回復するはずだ。


    ルミナスは船医らと共に

   医務室に入った。


    ドルフィーノは看護の天使に

   怪我した翼と肩に薬を塗って貰い

   包帯を巻いて貰った後に


    私と一緒にブリッジに戻った。    

   

     

   

    

 



  

     

       


        

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