第17話 破壊神、エミリウスの攻撃開始
破壊神、エミリウスの攻撃開始
ティナサイド
私たちはエミリウス様の
保有する飛行艦隊の旗艦である
エーデル号のブリッジ内に
案内してもらった。
ブリッジ内では7人の守護天使
がそれぞれの任務を請け負ってた。
舵輪を握って、操縦をしていた
17歳の女の子の守護天使、
おそらく彼女が航海長だろう。
航海長「・・あっ エミリウス様・・
ミルキースターの攻撃目標で
ある空域は12時の方向に
セットしましたが、これで
宜しいですか?」
エミリ「・・ああ、それでいい。」
航海長「・・了解しました。・・」
エーデル号は目標のバリアゾーンに
対して、船首を向けた。
エミリウスは攻撃班長らしき
16歳の守護天使に声をかけた。
エミリウス「・・、ミルス、攻撃準備は
できているか?」
ミルス「・・はい、いつでも撃てます。」
エミリ「・・そうか・・よし、、ルミナス」
ルミナス「・・はい・・」
エミリ「・・要塞都市の最高神様に
繋いでくれ。」
ルミナス「・・はい、了解しました。」
ミルスという男の子がおそらく
戦闘班長でルミナスが副長だろう
ルミナスは天上部に設置されてる
ビデオパネルのスイッチを押した。
移動式の雲島の要塞の城にいたドルシア
がビデオパネルに映った。
通信を繋いだのだろう。エミリウスが
戦況を報告する。
エミリ「・・最高神ドルシア様、これより
我が、艦隊は、目標のバリアゾーンに
対して、艦砲射撃を開始します。」
ドルシア「・・分かりました、健闘を
祈ってますよ。」
エミリ「・・はっ・・」
ドルシア様は、パネルから
私とドルフィに声をかけた
ドルシア「・・クリスティーナに
ドルフィーノ、エミリウスの
戦い方をよく見ておくのですよ。」
ティナ「・・はい、ドルシア様・・」
ドルフィ「・・はい・・」
ドルシアはパネルから消えた。
通信を切ったようだ。
エミリウスは、船長の椅子に腰かけた
副長のルミナスが立ってる私と
ドルフィに空いてる席を案内してくれた
ルミナス「・・クリスティーナ様と
ドルフィーノ様、こちらの
空いてる席についてください、
船の攻撃が始まると、揺れるから
危ないので・・」
ドルフィ「・・あ ありがとう・・」
ティナ「・・・・・・・」
ルミナスは後ろ側の空いてる席に
私とドルフィを腰かけさせた。
エミリウスは旗艦のエーデル号を護衛して
いた、8隻の駆逐艦に指示を出した。
エミリウス「・・全艦、ミルキースター中心部
上空のバリアゾーンに向けて
攻撃開始・・」
8隻の駆逐艦は主砲とミサイル攻撃を
開始した。エーデル号も全主砲を発砲した。
全艦艇の主砲は、レーザー砲だった
駆逐艦は赤色の光線で旗艦のエーデル号
は青色のレーザー砲だ
船全体が凄まじい衝撃で揺れた
ティナ「・・あああ・・」
ドルフィ「・・これが、飛行戦艦の砲撃・・
すごいや・・」
エーデル号率いる艦隊の編成は
旗艦のエーデル号の他に全長が200mくらいの
8隻の駆逐艦、
そして後方に全長600mくらいある飛行空母
が2隻の合わせて11隻の大艦隊だった。
砲撃を受けたミルキースターの中心部
上空のバリアゾーンは凄まじい砲撃で、
赤い炎と煙が上がった、
見た目ではうまく行ってる感じだったが。
エミリウス「・・よおし、その調子だ、
全艦もっと撃て!
撃ちまくれ!!・・」
艦隊はさらに砲撃を行った。
エミリウス「・・よおし、撃ち方やめい。」
ミルキースター中心部の
攻撃目標である
上空は凄まじい艦砲射撃による、
弾幕の煙で灰色に染まって
何も見えない
やがて煙が四散してバリアゾーンの
様子が確認できた。
ティナ「・・ああ。」
ドルフィ「・・・・・」
エミリウス「・・・・・」
バリアは7色の光が波のように
ゆらゆらと揺れて、エーデル号以下の
艦隊の主砲による艦砲射撃を遮り
まるで通じていなかった。
ミルス「・・ああ、我が方の主砲が
まるで通じていない。」
艦隊の上空では7人の元素の神々が
円盤状のマジカルゲートを浮かべて
待機していた。直径、約3000mの
巨大な円盤型の飛行物体だ。
しかしこれでは、バリアにセットすることは
できそうになかった。
戦闘班長のミルスが総督の
エミリウスに不安そうに声をかけた
ミルス「・・総督、あのバリアは
我が艦隊の砲撃が
まるで、通じていません、
いかがなさいますか?」
エミリウスは落ち着いた様子で
彼に答えた。
エミリ「・・慌てるな、これまではまだまだ
様子見にすぎない、目標までの
距離をもっと短くするぞ。」
エミリは舵輪を握っている航海長の
娘に指示を出した。
エミリ「・・アリス、目標までの距離は?、」
アリス「・・はい、本艦から、距離、約7500
高角マイナス30度です。」
エミリ「・・よし、では距離4000、上下角は現状
のままで目標に接近しろ。」
アリス「・・しかし、距離を4000まで詰めて
砲撃すると、我が方も衝撃などの
ダメージを受けますが。」
エミリ「・・かまわん、あのバリアに穴を
開けられるのならな。行け」
アリス「・・了解しました。エーデル号、
目標に向けて、補足前進・・」
アリスは左手のレバーを引きエーデル号を
前進させた。
エミリが、他の艦にも指示を出した。
エミリ「・・全艦、目標に向けて、補足前進、
そして後方の空母軍へ、急降下
爆撃機を発進させろ、」
後方にいた2隻の空母から、航空機が
飛び立った。ドルフィがエミリに
質問した。
ドルフィ「・・あの 爆撃機は、もしかすると」
エミリ「・・そうだ、あれは、地上の人間たちが
科学の力で開発した空を飛べる
兵器だ、彼らは、天上界の我々のように
勲章や天力といった超能力や
魔法を使えないから、科学の力を
伸ばしてきたのだ。」
ドルフィ「・・ではエミリウス様は、彼らから
あれらの航空機を購入したのですか?」
エミリ「・・そうだ、私が天力で作り出した
宝石や金塊などを売ってな
地上の外貨を得て
そして購入した。」
ティナ「・・エミリ様ってすごい・・
現世と呼ばれてる
地上の人たちと、
お友達がいるのですね。」
エミリ「・・いや、彼らはお友達じゃない、
利害の一致で取引しただけだ、
彼らから購入したものは航空機
だけじゃない、爆弾やミサイルといった
攻撃用兵器もな。」
ティナ「・・ふうん・・」
戦闘班長のミルスが少し苛立ったように
エミリに言った。
ミルス「・・総督、空母軍の戦闘爆撃機、
ほぼ全機発艦しました。
そしてエーデル号の両弦に 配置完了
しました、次の指示をお願いします。」
エミリ「・・ああ、すまん・・各攻撃隊、
準備でき次第、目標に向けて
急降下爆撃を開始。攻撃と同時に
全艦艇による艦砲攻撃を行う。」
ミルス「・・はっ・・」
戦闘班長のミルスは言われた通りに
飛び立った、爆撃機と駆逐艦に
指示を出した。 今度は、エーデル号を
はじめとする艦隊と航空機による
総攻撃だ、これでバリヤーが破れなければ
もう手がないと思われた。
私はドルフィと顔を見合わせて
なんだか不安な表情になった。
不安そうな表情をしてた私の腕を
エミリがそっと抱いた。
ティナ「・・エミリ様・・」
エミリ「・・不安なのか?クリスティーナ」
ティナ「・・うん・・少し。」
エミリ「・・心配するな、私は絶対に
成し遂げるそして、君を地上
に行かせたりはしない。」
ティナ「・・・・・・・・・・・」
エーデル号のブリッジからは航空機と
艦隊が、ミルキースター中心部の上空に
あるバリアに向けて、最大規模な攻撃を
行ってる様子が伺えた。
エミリはさらに煽るように
指示を出す。
エミリ「・・撃て撃て、撃ちまくれ。」
エーデル号は距離を縮めた目標の
バリアゾーンにさらに接近すると
再び主砲を中心に、艦首誘導ミサイル、
副砲、などすべての火力を放った。
両舷の駆逐艦もおなじような
攻撃を行った。そして飛び立った、
爆撃機も、ブラスターや急降下爆撃、
誘導ミサイル攻撃を行った。
目標のバリアゾーンは再び、爆撃で
赤く染まった。灰色の煙が艦隊ごと
包み込んだ。
エーデル号内に爆撃の衝撃が伝わり
艦が後方に吹き飛ばされた。
ティナ「・・キャアアア・・」
ドルフィ「・・大丈夫かい?ティナ」
隣にいるドルフィが私を庇うように
私の背中を抱いてくれた。
私たちは安全ベルトで体を
固定した状態で、腰かけてたので
余計に体に振動が伝わって来た。
体がちぎれそうな思いだった。
艦隊の総司令でもあったエミリウスが
艦隊に指示を出す。
エミリウス「・・全艦、砲撃中止、」
エーデル号率いる全艦隊は
砲撃を中止して目標のバリアゾーン
の様子を伺った。
エミリウス「・・な なに!?」
私とドルフィ、そしてエーデル号の
ブリッジ内にいたクルーすべてが
驚きと落胆の表情を浮かべて
バリアゾーンとその下に伸びてる
竜巻のような光の渦を眺めた。
艦隊の砲火で赤く燃えた炎と
煙は次第に七色の光の波と化し
バリアゾーンは全くの無傷であることが
確認できた。
副長のルミナスが暗い表情でエミリに
指示を求めた。
ルミナス「・・総督、・・」
ティナ「・・エミリ様・・」
エミリウス「・・・・・・・・・・」
クルー全員が暗い表情で、エミリウス
の次の指示を待っていた。
エミリは私たちをあざ笑うように
7色に輝いている目標のバリアを眺めてた。
エミリウスは笑顔になり私に言った。
エミリ「・・心配するなクリスティーナ、
私はまだ切り札を残してある。」
ティナ「・・・・・・・・・・」
ドルフィ「・・・・・・・・・」
エミリは副長のルミナスに言った。
エミリ「・・ルミナス・・」
ルミナス「・・はい、総督・・」
エミリ「・・こうなれば、我が方、最後の
切り札を使う。」
ルミナス「・・最後の切り札というと
指令は、まさか」
エミリ「・・そう、エーデル砲をここで使う。
副長・・最前線の攻撃中の
艦艇および攻撃機を
後方に撤退させろ、」
ルミナス「・・はい・・・」
エミリはミルスに言った。
エミリ「・・ミルス・・エーデル砲の発射
用意だ。」
ミルス「・・しかし、この近距離で撃てば
我が艦もそうとうな衝撃が
伝わります。」
エミリ「・・かまわん、これが最後のチャンスだ。」
ルミナスがエミリにある問題点を
指摘した。
ルミナス「・・総督、システムの解析に
よると、エーデル砲もってしても
あのバリアゾーンの表面は
破壊できても、最深部までは
破壊しきれない結果がでて
いますが」
エミリ「・・そうか、ならばエーデル砲の
発射と同時に、この破壊神自ら
のアルマトルーオーラを放つ。
甲板からな。それしかない。」
エミリウスはエーデル号の兵器と
自身の天力を合わせて、バリアゾーンを
破壊するための最後の攻撃をかけようと
していた。
エミリウスは私とドルフィに声を
掛けた
エミリ「・・クリスティーナ、それに
ドルフィーノ君、がっかり
させたようだがそんな、不安そうな
表情はしなくてもいい。
私にはまだ切り札が残って
いるのだからね。」
ティナ「・・エミリウス様は
これからどうされるの
ですか?破壊神自ら
オーラを放つとか
言いましたけど。」
ドルフィ「・・まさか、飛行船の
甲板にでも降りられるの
ですか?」
私とドルフィが不安そうに彼に
尋ねるとエミリは目をつぶって
答えた。
エミリ「・・ああ、そうだ・・この艦の
エーデル砲と同時に、私の
全魔力を込めた、オーラを放つ
我が旗艦、のエーデル砲と、
破壊神の全力を込めた一撃を
受ければ、あの強固なミルキースターの
バリアも、一瞬は消し飛ぶはずだ。
元素の神々もその瞬間にマジカルゲート
を取り付けることができるはずだ。
では、私は行く・・」
ティナ「・・あああ、待ってください」
エミリ「・・クリスティーナ・・」
私はエミリの右手を掴んで、飛行甲板に
向かおうとするのを止めた。彼も
このブリッジ内にいれば、なんとか
衝撃に耐えられそうだが、飛行甲板で
立っていると、爆風とかで、エミリウスは
無事ではすまないと思って。
ティナ「・・エミリウス様は、まさか
死ぬおつもりでは。」
ドルフィも続いた
ドルフィ「・・そうですよ、飛行甲板に
いると、エーデル砲の、
ショックや爆風
それに閃光をまともに
受けてしまいますよ」
私とドルフィが心配そうに言うと
目をつぶっていた彼が
目を開けてにっこりと
ほほ笑んで言った
エミリ「・・心配いらない、私は破壊神だ
破壊神が破壊されたらしゃれにならない。
もう、あのバリアを破壊するには
もう、この方法しかない、
これ以上の破壊エネルギーはないだろう
からね。」
ティナ「・・エミリウス様、死なないで。」
エミリウスは私の肩を持って
優しい目で言った。
エミリ「・・・はっはっは、約束しただろ
私は君を下界にいかせないためなら
命だって懸けられる、バリアを破壊
すれば、すぐに戻ってくるさ。」
ティナ「・・・・・・・・・・・・」
エミリは副長のルミナスに声を
掛けた。
エミリ「・・では、副長ルミナス・・」
ルミナス「・・は はい・・」
エミリ「・・エーデル号と、艦隊の
指揮を頼む。」
ルミナスは涙ぐんで返答した
ルミエット「・・りょ、了解しました。
総督、御無事で・・グスン」
エミリウス「・・フッ・・」
私は掴んでたエミリの右手を離した
エミリウスは、ブリッジの奥の扉に
向かって歩き出した。そして
自動ドアが左右に開いた
それを見たドルフィーノが彼に
声をかけた。
ドルフィ「・・お待ちください、
エミリウス様」
エミリウスが振り返る
エミリ「・・ドルフィーノ君・・?」
ドルフィ「・・ぼ 僕も、飛行甲板に
降ります。」
エミリ「・・な 何言ってるのだ、これから
私は、飛行甲板に降りて、もう
これから起こることはわかてるだろ
だから、君も、このブリッジ内で
クリスティーナのそばに
いてあげたまえ。」
私もエミリに続く
ティナ「・・そうだよ、ドルフィ・・
だいいちあなたはなぜ、
飛行甲板に降りようと
するの?」
ドルフィが答える
ドルフィ「・・僕は、戦闘系の
上位のドラゴンの
勲章が与えられてる、
その力を使うのは
この時だと思んだ。」
ティナ「・・まさか、あなたはドラゴンに
変身して、エミリウス様と力を
併せて、あのバリアを・・」
ドルフィ「・・そうさ、エミリウス様は君の
為に、命を投げ出す覚悟で
飛行甲板から、オーラを放つ
おつもりだ、君の為に・・
僕だって、やるんだ、ティナの
為に、ここでじっとしては
いられない。」
ティナ「・・無茶よ、あなたに何かあれば
私は・・グスン。」
ティナは悲しそうにカシッと
僕にしがみついた。
それを見たエミリウスが僕の
肩に手を置いた。
エミリウス「・・クリスティーナのいう通り
だ、協力してくれるのは嬉しい
のだが、強靭なドラゴンの君で
あっても、飛行甲板から爆風
を受けるとただではすまない
ブリッジでいるんだ、ティナと
一緒に、そして私の最後の雄姿を
見届けて欲しい。」
しかしドルフィは引かない
ドルフィ「・・行かせてください、
お願いします。」
エミリウスはドルフィの真剣な
眼差しを見た。ドルフィも彼の
目を見る。ドルフィがこんな
真剣な目は滅多にしない。
私にはもう分かっていた
彼も止められないことを
エミリは目を閉じてしかなないな
と言わんばかりに両手を広げた
エミリ「・・仕方ないな、どうなっても
知らないぞ、だが、君のドラゴンの
力も加わると、攻撃力がさらに
上がり、さらに成功率があがる。
では、行こう、ドルフィーノ君」
ドルフィ「・・はい、エミリウス様・・」
私はドルフィの背中に抱き着いた
ティナ「・・死なないでね、ドルフィ・・
グスン、」
ドルフィ「・・・・・・・・・・・」
ドルフィの背中から泣きながら
なかなか離れない私を、副長の
ルミナスが両肩を持ち
ゆっくりと離した。
ルミナス「・・さあ、
クリスティーナ様」
ティナ「・・グスン、ドルフィ・・」
僕は振り返らずにエミリウスと
並んで、ブリッジの自動ドアを
くぐった、その後ドアが閉じた。




