メアが見つかった!?
ソルの下へメアがヨロヨロと歩いてくる。
「…ソル?」
寝ぼけているのだろうか。
メアは目を擦りながらソルの名を呟く。
「メア!?」
ソルは急いでメアに戻れとジェスチャーで指示するがもう遅い。
父と母の視線は既にソルからメアに移ってしまっていた。
「しまった…」
ソルは自分の不甲斐なさのあまり、声をもらした。
両親の視線は再びソルに戻り、ソルの名を知る謎の少女について説明を求める様な眼差しを向けられる。
「ソルどういう事だ?」
「あの子誰なの?」
メアについて両親から質問攻めにあった。
一体誰なのか、何処から来たのか、どういう関係なのかなど、色々聞かれた。
質問を途絶えさせない両親を前に為すすべなく、メアが魔族と言う事とを伏せつつ全てを話した。
その頃眠気が覚めたメアは事情を話すソルの横で申し訳無さそうに俯きながら正座していた。
「概ねわかった」
「そうね…話したくない事もあるだろうし」
父は目をつぶり深く頷く。
母はメアに一瞬目を向ける。
「しかし招待が分からない以上、村に入れるわけには行かない」
「それは分かってる…だから此処で匿ってたんです」
「でもこんな洞窟に女の子一人っていうのはな…」
状況を理解した父と母はメアの今後について考えようとしている。
「それなら心配いりません…メアにはちゃんとした部屋があります」
ソルの言葉と同時にメアが顔を上げソルとアイコンタクトし何かを承諾したように頷き合う。
ソルはメアが出てきた洞窟に二人を案内する。
「「あっぁ…」」
メアの部屋に入った父と母はその光景を見て唖然とし声も出せないでいた。
村の技術では到底出来そうもない程綺麗に磨かれた部屋に充実した設備を完備していて、明らかに村の部屋よりも住みやすそうだからだ。
はっきり言ってここまで驚くとは思っていなかった。
俺の力を見た時もそこまで驚いていなかったのに……何故か少し残念に思ってしまう。
「こ…此処なら大丈夫そうだな」
父は平静を装いその場から一度離れようとした。
母もそれにつられる様に父の後を追い洞窟を一度出て行った。




