5歳になる日
それからしばらくするとミオラと同じ様に膨れるメアが風呂場から上がって来た。
メアは何も言わずにソルの隣に座り一息ついた。
「メアちゃん何してたの〜?」
謎の部屋から出てきたメアにすかさずミオラが尋ねる。
「お風呂に入ってきた」
「うそ!お風呂があるの!?」
ミオラが大袈裟に仰け反りながら驚く。
「風呂があるのか!」
ジュンもミオラに釣られて驚く。
いつもの敬語も忘れている。
「ある…入れば?」
「いいの?」
「いいのか?」
メアは二人にあっさり風呂を勧める。
「いいよね?ソル」
「あぁ」
一様ソルにも許可をもらう様だ。
ソルもあっさり許可を出し、ミオラとジュンは順番で風呂に入った。
「いや〜さっぱりした」
「ホントだな、まさかこんな所で風呂に入れるなんて」
ソル達の村には、風呂も風呂という文化もしっかりあるのだが、子供は入る事は許されていないのだ。
貴重な水を使って一日中働いた大人達の休息の場として重宝されているため、泥だらけの子供が入ったり騒がれたりしたら、迷惑なのだろう。
ソルは風呂から上がったミオラとジュンを連れて今日は帰る事にした。
まだ日は暮れていないが、メアも風呂を作って流石に疲れただろう。
今日はゆっくり休ませてやろう。
それから何事も無く2ヶ月が経ち、ソルは5歳の誕生日を迎えようとしていた。
「ソルもようやく五歳になったわね」
「今日はいつもの誕生日より特別な日なんだぞ」
ソルに優しく語りかけるのはソルの父と母である。
因みに今更だが父の名前はバトラ、母の名前はナタリーだ。
ソルはニヤニヤが止まらない。
その理由は今日ステータスプレートが帰ってくるからだ。
今日、今までの努力の成果をこの目で確認できるのだ。
しばらくすると家のドアをノックする音が聞こえた。
父が急いで扉を開け、一人の男を招き入れた。
その男は白い服を身に纏った60代のおじさんだった。
「君がソル君かい?」
男はソルの目の前に屈み込んだ。
ソルは男の質問に元気に頷くと、男は持っていた箱をソルに差し出した。
「これからの人生、貴方に幸せがあらん事を」
ソルが箱を受け取ると、男は意味の無さそうな言葉を残し去っていった。
ソルは急いで箱を開け灰色の石版を取り出した。
しかし石版は何も反応しない。
「ソル、それはなもう一度血を垂らす必要があるんだ」
父はそう言いながら針を差し出してきた。
ソルはその針を受け取り、躊躇なく指に刺し、血を石版に垂らした。
その瞬間石版は白く光り文字が浮かび上がってきた。
石版にはソルの名前と力の全貌が記されていた。
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名前:ソル
性別:男
年齢:5
ステータス値
力 :50
敏捷:75
防御:30
体力:60
魔力:200
魔法適正
攻撃魔法:無
付与魔法:絶級
属性適正
火、水、雷、風、土、闇
技能
剣術:中級
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