メアを狙う刺客!?
ソルとメアはメアの部屋で寛いでいる。
「水浴びなんか行かずに風呂作ればいいのに」
「ふろ?」
ソルの提案にメアは首をかしげる。
「もしかして魔族には風呂って文化はないのか?」
「ふろ、なんて知らない」
「そうなのか…風呂はめちゃくちゃ気持ちいいんだ」
メアから聞いたのだが、魔族は洗浄専用の魔道具を使って体を清潔に保つらしい。
今回はその魔道具が無いため仕方なく水浴びをしたらしい。
「ふろは気持ちいい?」
メアはまだ 首をかしげたままだ。
余程風呂が気になるらしい。
「そうだ風呂はあったかくて気持ち良くてリラックスできるんだ」
「風呂はいいもの?」
メアが首をかしげるのをやめないから、ソルは風呂について知る限りの情報をメアに教え込んだ。
「風呂入りたい!」
ソルが風呂について語り終えるとメアは目を輝かせた。
「よし!じゃあ作るか!」
「うん!」
ソルが風呂作りをしようとメアに言い、メアは元気に返事する。
ソルとメアは風呂作りに取り掛かろうと立ち上がろうとする。
「本当にここにいんのか?」
「絶対いるって!だってここに入るの見たんだから」
ソルとメアは謎の声を聞くと同時に臨戦態勢を取った。
「メア、俺の合図で扉を開けろ」
「わかった」
ソルの命令にメアはいつになく真剣な表情で答える。
—身体強化Ⅱ—思考加速Ⅱ—硬化Ⅱ—複合属性—天雷
ソルは魔族の男と戦った時よりも弱い付与魔法を使った。
その理由は相手の力量が分からないからだ。
最初から全力を出し、仕留めきれなければ確実にメアが連れ去られてしまう。
ソルは木刀で抜刀の構えをとる。
「メア!」
ソルの合図にメアは無言で扉を開ける。
ソルは扉が開くと同時に飛び出し木刀を振り抜こうとした。
しかしソルは相手の首元で木刀を止めた。
そこには今にも死にそうな怯えた顔をしたジュンとミオラの姿があった。
ジュンとミオラは小刻みに体を震わせソルの姿を見るや否や尻餅をつき、しばらくの間ソルを見つめたまま動こうとしなかった。




