新たな日常2
俺とメアは猪を丸々一匹二人でたいらげた。
「ふぅ〜食った食った」
「満腹」
メアは満足気な顔をしてお腹に手を乗せている。
こんなに満足そうにしてもらえると獲ってきた甲斐があったと言うものだ。
「早く教えて!」
メアは急に俺の前に四つん這いになり俺の顔を見上げる。
俺は何事かと思ったが思い出した。
俺はメアに魔法を教えると約束したのだ。
「あぁじゃあ早速始めるか」
「うん」
メアは静かだが元気に返事をした。
そうは言ったが俺が教えられる事なんて限られている。
ジュンとミオラに教えたのと全く同じ事をメアにも教えるつもりだ。
日が暮れ、メアに俺の持っている情報をあらかた叩き込んだ。
少しは手間取ると思っていたがメアはあっさり理解した。
やはり理解できなかったのはミオラだけのようだ。
俺は暗い森を歩きながら思う。
俺はもうメアとも別れ、帰りの道を進んでいた。
「何処に言ってたのかな?」
「明日追いかけて見るか?」
「言っちゃおうか」
この時、俺はまだ気づいていなかった。
怪しい二人に見られていた事に。
俺は普段通り家に帰り家族と団欒し直ぐに眠りについた。
俺は昨日と同じ様に早起きしてメアの所に向かった。
「もう!早くソル行っちゃうよ!」
「わかったわかった今行く」
声がしているがソルには聞こえない。
ソルは洞窟に着き、メアの部屋に続く石の壁を動かした。
しかしそこにメアの姿はなかった。
だがソルは昨日の様に焦りはしなかった。
何故なら昨日でメアが割と自由人だという事がわかったからだ。
勿論探しはするが、焦る事はない。
ソルは戸締りをしっかりしてメアを探しに行った。
しばらく歩いていると水の音が聞こえてきた。
湧き水でもあるのかと思い、林を掻き分けて水の音が鳴る方へ向かった。
湧き水に引かれた理由は水が貴重だからだ。
村人が普通ここまで来ることは無いし、自分専用の水場が出来れば生活が大分楽になる。
林を超えるとそこには割と大きな湖があった。
湖の中心に目をやると、小さい肌色の影があった。
目を凝らすとそこには柔肌を晒すメアの姿があった。
ソルは静かに湖に背を向け立ち去った。
「こんなラッキースケベが…だが俺は幼女に興奮する変態では無い筈だ」
ソルは自問自答を繰り返す
「俺はロリコンじゃない筈…」
自問自答している理由は勿論メアのあられもない姿を見てドキドキしてしまっているからだ。
「高校生にもなって…5歳児に…」
ソルはドキドキと自分への嫌悪感を感じなながらその場を後にした。
ソルは重い足取りで洞窟に戻ろうとする。
「待って!」
背後から透き通る様な声で呼び止められる。
振り返ると髪が濡れたメアがいた。
勿論裸ではなく服は着ていた。
「よ、よぉ〜メア」
ソルはよそよそしく挨拶する。
「見たんでしょ」
「い、いや〜」
「ソルのエッチ」
メアは自分の体を抱きながら頬を赤らめていった。
ソルはその光景を見て、今までに無い程、胸が高ぶった。
「じ、事故だって、殆ど見てないし…」
「でも見たんでしょ?エッチ」
ソルは必死に弁明するが、メアは聞き耳を持たない。
「ごめん…」
ソルは弁明を諦め、謝罪した。
「いいよ、事故だったんでしょ?」
「うん」
ソルは申し訳無さそうに俯きながら答える。
「見たいなら言えばいいのに…」
「なんか言ったか?」
メアが何か呟いた様だがソルには聞こえなかった。
「なんでもない!」
「そうか、じゃあ戻るか」
「うん!」
メアはソルの問いを強く否定した。
ソルは洞窟に向かって歩き、その隣には綺麗な銀色の髪を乾かしながら歩くメアがいた。
ソルとメアは揃って洞窟に入っていった。




