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イチゴ

 本日、近所のお散歩中に珍しい光景を見つけました。

 何が珍しいかと言いますと、イチゴの株が畑を超えて隣の畑の畝まで大脱走。

 脱走と言うか、正確にいうと『自分の畑を埋め尽くし、更には隣の畑まで侵略した』と言う方が正しいのでしょうけど、どの進軍速度たるやドイツ陸軍の電撃作戦も彷彿とさせる速さと手際です。

 イチゴ達は親株からランナーを伸ばし、安全を確保したうえでその先に小さな苗を自分で作り根を張り、更にランナーを伸ばして更に領地を広げていきます。

 彼らの巧みな作戦の前にほっといたら、畑はイチゴの苗で埋め尽くされてしまいます。

 それはもう凄まじい繁殖力です。

 

 でも、畑中に広がった苗も最初は一本のランナーからです。(正確にいうと親株から何本も出ますが)

 その一本のランナーから子供株が出来て、更には孫株……と増えていく訳でその一本が出ない事には広がりません。

 畑中の株も増えるのは、その一本から。


 小説も同じなのでしょうね。

 書籍化されたりコミカラズされる作品でも書き始めは最初はみんな同じです、どんな名作も一文字、一文字の積み重ねで出来ています。

 創作活動もたまには詰まって書けなる事もあるでしょう。

 でも、一話、一文節、一文字でもいいから書かない事には前に進みません。

 コツコツやった、その一文字が積み重なり作品になるわけです。

 ――書く事にデメリットはありません、メリットだけです。


 ランナーを伸ばし、畑中に広がったイチゴを見るうちに『先ずは一歩踏み出せ~、リスクは無いのだから』

 と言っているような気がします。

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