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鎧の人  作者: たい。
間章
38/46

第三十三話 ダンジョンボス

一方で、ミハルたちも怪我人を助けながら、目的地へと辿り着いた。

先程から響く轟音の元凶を目の当たりにする。

そこにいたのはーー

「馬?」

辛うじてそう見えるだけだ。

脚は通常よりも二本多いし、全身が炎と氷の両方で覆われている。

その背中からは六対の先端が尖った触手が蠢き、その巨体は近くの建物を次々と破壊していく。

事前にダンジョンを踏破したのも原因かもしれない。

その姿はダンジョンボスを連想させる。

「このままだと被害が広がる一方だ。さっさと片付けるぞ。」

バックの言葉にはミハルも賛成だった。

何故ならばこちらは轟音がして被害が大きい。

だが向こうは?

静かにそれだけの被害をもたらせる存在なのだ。

これよりも圧倒的に強い可能性は十分にある。

鎧さんなら負けはしないだろうが怪我をするかもしれない。

それを想像するだけでミハルの心臓は締め付けられる。

だからーー

目の前の怪物を見て不敵にも笑ってみせる。

自分自身を安定させるように。

あんなやつ余裕だと思えるように。

なお、この間にミアは簡単なスケッチを描き終えている。

恐ろしい手際の良さだ。


「私が敵を引きつけます。その間にバックは攻撃を、ミアは援護をお願いします。」

「「了解!」」

一斉に動き出します。

最初は牽制に火球と氷球をいくつか放ってみます。

だが、同じ属性のところに効果はなく、異なる属性のところでは打ち消されてしまいました。

しかし、魔物の注意を引くには十分だったようで顔がこちらへと向きます。

その間にバックが攻撃を仕掛けるもドスドスドスと触手が飛んでくるので近づくことも叶いません。

しかも切っても切っても再生します。

とんでもなく厄介な相手ですね。

でも、弱音を吐いてなんていられません。

剣を合わせてその隙間に持っていた金属製の硬貨を入れます。

相手が完全にこちらを向き切った瞬間に雷の魔法を流しーー

「『電磁加速射撃(レールガン)』!」

二本の剣で砲台を作り、電気を流し、自身では強化魔法をかけながら調整して放つ大技。

恐らく異世界の知識がないと難しいですね。

あと、連射が効かないのも難点です。

高速で射出された硬貨は狂いなく相手の左目を撃ち抜きました。

「よし、二発目ーー」

大量の触手が私を襲います。

どうやら怒らせてしまったようです。

しばらくは攻撃出来そうにありませんね。

見てみると少しずつ目が回復しているように見えます。

自己再生まであるんですか。

長期戦はスタミナ的にも被害的にも無理そうですね。

一気にあの触手を排除できればいいのですが……。

この間にも八本の触手が私を襲い、息つく暇もありません。

「対大型魔獣掃討用高火力爆破筒、準備完了!」

触手を切り落としつつもミアの方を向くと、彼女は大きなロケットランチャーのようなものを構えていました。


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