第二十二話 謝罪
翌日、ミハルが目を覚ました。
「あれ、鎧さん?」
「目が覚めたのか。」
「私はどのくらい寝ていましたか?」
「半日ぐらいだな。」
その後、いくつか軽い話をして、俺は他の皆を呼んだ。
一番最初に飛び込んできたのはバック。
その後、モミジがやってくる。
「皆、ごめんね。」
「ミハルはなにも悪くないだろう。」
「それでも、私を助けるために皆が危険だったんだから謝らないと。」
その後、ミハルはバックに目を向けて
「ちょっと二人で話したいので席を外してもらえますか?」
と言った。
少し心配だが、バックもミハルを助けにいってくれたのだ。
もう攻撃したりはしないだろう。
さて、ずっと謝れていませんでしたね。
許してもらおうなんて甘いことは考えていませんが言葉にしなくては。
ところが、先に口を開いたのはバックの方でした。
「本当にすまなかった!」
「え、いや、悪いのは逃げた私で」
「鎧もいってただろ!皆の責任だって。それを俺はお前にぶつけることで逃げようとしてた。だからすまなかった!」
予想外の言葉に驚きを隠せません。
「でも、お前が逃げたのも悪い。だからお互い様って事でチャラだ。」
こう言う時には優しさが一番痛い。
そこまで考えて言ってくれたのでしょうか?
それとも天然?
「な、何だよ。」
「なんでもないです。」
この反応は後者のようですね。
「つーかさ」
剣が初めて口を開く。
「昨日気づいたんだけどお前の剣も魔剣じゃん!」
「呼んだら戻ってきますし、そうなのかもしれません。」
「ふざけんな!あいつの鎧といい俺の価値が薄れるだろうが!」
「別にいいだろ。喋れんのはお前だけだし。」
「そりゃあ、俺様は特別だからな!」
「そう思えるんなら大丈夫だろ。」
「でも、唯一の魔法装備っていう箔がないじゃん!」
「めんどくさい剣だな。」
「ですね。」
「そんな!ミハルまで!」
一方で部屋の外に出た俺とモミジは別の話をしていた。
「その服、異世界のものか?」
前にミハルが気にしていたので聞いておこうと思ったのだ。
「そうよぉ。なんで知ってるのかしらぁ」
「人に聞いたんだ。」
ミハルが異世界人だと勝手に言うのも良くないと思い、ぼかして返す。
「これは、私のご先祖さまが製法を伝えたらしいわよぉ」
「と言うことはーー」
「そうよぉ。私のご先祖さまは異世界人だったと言われているわぁ。」
「他に知っていることはないか?」
「これ以上は知らないわぁ。でも、私の使う妖術とかは私の家で受け継がれてきたものだから関係があるかもしれないわねぇ。」
「そうか。」
転生者とは何なのか?
疑問は未だなくならない。




