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鎧の人  作者: たい。
第二章 街
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第十三話 捜索

その後、俺とバックはあらゆるところを探して回ったがミハルは見つからなかった。

だが、無駄に終わったわけではない。

ある情報を手に入れることに成功していた。

数年前から囁かれているある噂。

この街では前から度々行方不明事件が発生していたらしい。

そして噂ではそれは全てある組織によって行われたことだと言われていた。

攫った人間で人体実験を繰り返していると言う。

ミハルがそれに連れ去られた可能性はあり得る。

目星がついたのはいいのだが、このままではミハルが危険だ。

そう判断した俺たちは商人ーーモミジさんのところを訪れていた。

「ーーというわけなんだがこの噂について知ってることはないか?」

「残念ながら知らないねぇ。お昼になったらもう一度来てぇ。それまでに調べておくわぁ。」

「感謝する。」

再び街の中を捜索する。

街の半分を回った頃、俺はバックに話しかけた。

「気付いてるか?」

「当たり前だろ。」

俺たちを尾行している気配が二つある。

「片方はいけるな。」

「両方でもいけるっての。」

踵を返し、気配に向かう。

向こうは驚き、向きを変えたが間に合うはずもない。

一人ずつ確保することに成功した。

「何のようだ?」

「あ、あんたたちこそなんだよ!」

「惚けても無駄だ。」

無言で男は手刀を放つ。

十分に反応できる速度だったが、常人に出せる速度ではなかった。

手刀を受け止めた時に拘束が緩み、男は逃げ出す。

俺はすぐに追おうとしたが、バックの方の男に異変が起きた。

少し苦しむような様子を見せる。

そのまま筋肉が盛り上がっていき、獣のような姿になった。

パワーがあるようで、腕を振るとバックが弾き飛ばされた。

ここは街中。

こいつを暴れさせたら周囲に多大な被害が及ぶ。

そう判断した俺はとりあえず、目の前の元男をどうにかすることにした。

元男は地面に拳を叩きつける。

道路が割れて数多の破片が高速で飛び散る。

「『重力(グラビティ)』」

破片が勢いを止め、反対に動き始める。

ミハルに魔法を教えたのは俺だ。

当然俺も使える。

戻ってきたバックが剣を抜く。

「やるぞ!」

「分かってるっての!」

刀身に黒い靄が発生する。

その刃は分厚い筋肉の壁をものともしない。

流石は魔剣。とんでもない切れ味だ。

完全ではないが、傷口はすぐに塞がり、出血が止まる。

「があぁぁぁぁぁ」

痛みは感じるらしい。

こいつにまだ理性は残っているのだろうか?

せめて、一撃で。

バックは見えなかったようだが、男は苦しみ出す直前、驚いたような顔をしていた。

自分の意思でなったのかも定かではない人外。

その首を落とす。

不思議なことにその姿は人に戻った後、灰になり、空気に溶けていった。


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