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鎧の人  作者: たい。
第二章 街
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第九話 交渉

この男がギルドマスターだろう。

男にはそう思わせる迫力があった。

「お前たちが街に入りたいと言っていた二人か?」

「はい。お久しぶりです。ギルドマスター。」

ミハルを見てギルドマスターは固まった。

「もしや、ミハルか?」

「そうです。」

「だが死んだとバックが……」

「いいえ、この人のおかげで助かりました。」

「お前は……何者だ?」

「森で隠居していた者だ。」

「森とはまさかーー」

「魔樹林だが。」

「お前は正気なのか?」

初対面の人に心配されてしまった。

「鎧さんに何てこと言うんですか!」

「すまなかった。」

「後、バックは生きているんですか?」

「生きている。一人でボロボロになって帰ってきたが今でもギルドにいる。」

ミハルが複雑な表情になる。

生きていたのは嬉しいが、一人逃げ出した手前、顔を合わせづらいのだろう。

それを読み取ったのかギルドマスターは

「さて、街へ入れてほしいとのことだったな。」

「ああ。」

「ミハルとミハルが認める人物だ。許可しよう。入ったらギルドでカードを作ってもらうといい。」

「ありがとうございます。」

「気にするな、俺はお前が生きていただけで嬉しいんだ。」

そう言って微笑を浮かべるとギルドマスターは去っていった。

さてと、街に入るその前にーー

目を向けると興奮気味の商人たちがいる。

「お前たちはーーいくら出せる?」

俺の予想通り珍しい素材なのだろう。

金額が跳ね上がっていく。

結局、タンタロスは金貨十二枚で売れた。

貨幣は俺の頃と変わらないらしく、銅貨十枚で銀貨、銀貨十枚で金貨、金貨100枚で白金貨だ。

一泊が銅貨4枚ぐらいだと考えると大分いい収入になっただろう。

「これからも御贔屓にぃ。」

買い取った商人が話しかけてきた。

狐の獣人の女性。

「金額次第だな。」

「手厳しいですねぇ。今度からは相場の二割り増しで買いますから。ねぇ?」

「そしたら今度からはそちらに優先的に売ろう。だが、俺たちはずっとここに居るかは分からないぞ。どう取引するんだ?」

「決まってるじゃないですかぁ。私も着いていくんですよぉ~。」

「危険だぞ。」

「これでもたまに自分で素材も集めますし、自分の身ぐらい自分で守れますよぉ。それに、お二人もお金に困らないのは魅力的でしょう?」

「ミハル、どうする?」

「仕方ないです。役に立ちそうですし……どうぞ。」

心なしか不機嫌そうなのは気のせいだろうか?

「だそうだ。出発するときは声をかける。だが、しばらくはここに居るつもりだからそれまでは好きにしていてくれ。」

「ありがとうございますぅ。待ってますよぉ。」

彼女と別れを一時の別れを済ませ、俺たちはパドロの街に入った。

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