食う寝るところに住むところ
ウサギは取り出して貰えませんでした。
でも、トカゲのまま引き取って貰えました。
そして、お金を受け取ります。
ピカピカしたり、しなかったりが混ざっていますが、どれもチャリチャリしてますね。
これがあれば、ごすじんに会ったときに安心なのですね?
そして、他にも貰う方法があるのだそうです。
お金が増えると、ごすじんに会ったときにもっともっと安心になるですか?
それなら、もっともっと、もーっと集めるのです。
でも、お金はそこらに置いておくと、他の人が持って行ってしまうそうです。
全部同じ形なので、誰のお金かわからなくなってしまいますね。
穴を掘って埋めておきましょうか。
埋めておけば、私にも分からなくなるので、誰も持って行けませんよ。
それと、お姉さんに寝床を用意してもらいました。
敷物を引きずって隅の方で丸くなろうとしたのですが、お姉さんに止められたのです。
ちゃんと狩りができる人なら、使ってもいい小屋があるのだそうです。
そっちで寝ることにしましたよ。
危険が少ない場所なら、どこで寝ようとあんまり変わらないのです。
でも、ごはんは自分でなんとかしないといけないみたいです。
ここにはごはんが出てくる場所があるので、そこへ行くといいらしいですよ。
ここの入り口から見て、お姉さんの机がある方とは反対側ですね。
肉の焼ける匂いがしていたのには気づいていましたが、ごはんを作っていたのですね。
もうすぐみんな帰ってしまうので、行くなら早くと言われましたよ。
なんだかうるさい場所なので、近付かないようにしていたのですが、耳を伏せて行ってみるのです。
ああ、やっぱり騒がしいですね。ごはんを食べたらすぐに寝床に行くのです。
あれはお酒というやつですね。ごすじんも飲んでいましたよ。
あの、すーんとしてぷーんとする匂いは、余り好きではないのです。
ここのごはんは、食べたいものを頼んで、お手をするみたいです。
みんなお手をするときに、お金と一緒にお手しています。
うーん、ごすじんのためにお金を集めないといけないのに、お金をお手するのですか。
でも、ごはんを食べないと、元気が出なくて狩りができないですね。
あと、私にはどれが何なのか分かりませんね。
困りました。
だからといって、他の人が食べているものは取ってはダメです。食べ物の恨みは恐ろしいのです。
「ハンナちゃん。コイツと同じの俺にも――」
おお、分からなくても頼む方法があるのです。ここは真似っこなのです。
確か、野菜も食べないといけないのです。となると……ふむ。
「あれ、同じ。ちょうだい」
「ハーイ、お待ちください」
狩りのためには仕方がないので、お金と一緒にお手をします。
ちゃんとお手をしたのに、女の子は困ったような顔をして奥に行きました。
その後ごはんを持って来てくれたのですが、あれ?
女の子からお金がたくさん戻って来ました。どうしてですか?
上手に食べられません。
浅いお皿じゃないと顔がフチに当たるので、ごはんにかぶりつけないのです。
でも、私はそれを克服したのですよ。
ここでも重要なのは、やはり真似っこです。
周りの人は、お皿に口を運んでいるのではありません。
手を使って、ごはんの方を口に運んでいます。
そういえば、ごすじんもあんなふうに食べていましたね。
ごすじんはもっと細い棒を使っていた気がします。
おお、これはぽりぽりしますね。ごすじんにもらったきゅうりみたいです。
はあ、なんだかごはんが味気ないですね。
缶詰のほうがもっと薄味だったはずなのですが。
ごすじんからもらうカリカリは、もっとごちそうだったのです。
缶詰も、もっともっとごちそうだったように思うのです。
いえ、私は「まて」ができるえらい子なのです。
へこたれてはいけないのですよ。




