丘に首す
ぼーけんしゃの三人組が来ました。
なんだか真面目な顔をしていますね。
あっ、ぼーけんしゃというのは秘密なのですよ。
今は搬送会のにーちゃんたちですね。
「いろいろ世話になったから、最後に挨拶をしときたくて……」
「最後というと……もしや?」
「ああ、帰れる算段がついたんだ」
「それは、おめでとう……と言うべきなのかな?」
「それでいいと思う……」
「ツリーと言ったかな?新しいものが?」
「いや、奪われてたモンが元通りになったんだ」
「それは何よりだ」
「なあ、あんたは……いや、あんたの知ってる人は、戻りたいと思うか?」
「うーん……それは無いかな」
「どうして?」
「戻っても何もないから、大事なものはこっちにあるから……だろうね」
「そっか、変なこと聞いてすまなかった」
「昨日、みんな揃って変な夢を見たんだ。見せられたっていうのかもしれねえけど……その中で妙な爺さんが教えてくれた」
「因果とか概念とか説明が難しいけど……俺ら風に言えば、よその世界に割り込んでのファーミング、その試運転をさせられてたらしい」
「こっちの人には意味が分からないだろうが、あんたなら通じるかも……って思った」
「試運転ということは……上手くいったなら、これからも?」
「いや、何がどうなったかは理解不能だが、もう割り込めないようにした、って話だ」
「だから、安心してくれ。もう俺たちみたいなのは来ない」
「あれ?そういえば残りの一人は?」
「そいつのスキルで奪われていたモノが戻って来た。確認はしてないが……」
「ああ、なるほど……」
ぼーけんしゃは、ごすじんとなんだか難しそうな話をしていなくなりました。
ごすじんが帰ったんだと教えてくれたのですが、匂いまで消えているのは不思議です。
まあ、探しに行く用事もないので、別に困ったりはしないのですが。
それじゃあ、今日は何を狩りますか?




