表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
73/75

拾い物

()りが終わって、後片付(あとかたづ)けの時間になりました。

オオムジナはお肉にはしません。なので、()って(かえ)りません。

尻尾(しっぽ)だけ()()って(あつ)めます。

それと、オオムジナが使っていた武器も集めるそうです。


(ほう)っておくと、他のオオムジナが(ひろ)って使うかもしれないからね」

おお、次やその次の厄介(やっかい)さを下げるということですね。

「たまーに、形見(かたみ)家宝(かほう)なんかで探索(たんさく)(ねが)いが出てることもあるニャ」

「ああ、そうか、(もと)は人から(うば)ったり、拾ったりしたものだったね」

ごすじんは、拾う前に武器に向かって()()わせて()をつぶりました。


「オオムジナもヒツカキのように定期的(ていきてき)駆除(くじょ)作戦(さくせん)があるのかい?」

「うんニャ、こいつらは()らして移動してを()(かえ)して、定住(ていじゅう)していないのニャ」

「では、()つかる(たび)合同作戦(ごうどうさくせん)?」

「それも(ちが)うニャ、普段なら常駐(じょうちゅう)のハンターで対処(たいしょ)するニャ」

「今回は見つかった(かず)が多かったから、合同作戦になったということか」

「そうニャ」


「どこから()るんだろうなぁ」

「いろいろ(せつ)はあるのニャ、確かめた(やつ)はいないけどニャ」

「どんな説があるのかな?」

大集団(だいしゅうだん)が、人の住む領域(りょういき)(そと)(ねん)単位(たんい)で移動してる説ニャ。で、()()ぎたら枝分(えだわ)かれニャ」

「ふむ、そのうち(ひと)つが人の(ほう)へ来たと」

「次に、どこか遠くに本拠地(ほんきょち)がある説ニャ、そっからあぶれた連中が、人の領域に来るニャ」

「確かめるのは(むずか)しそうだ」

「それから、自分たちを(ひき)いる(あるじ)を探してる説もあったニャー」

主というか、(おさ)がいても、あれではどうにもならないと思います。


「分からないからこそ、いろいろと考えられるんだろうね」

「そんなの考えても意味はないニャ。考えるなら、被害(ひがい)()らす方法なのニャ」

事前(じぜん)に防ぐのは難しそうだ……とりあえず、今はアフターケアだね」

ああ、私たちは元気ですが怪我(けが)をしてしまったハンターもいますね。

()()みへの割り込みが上手くいっていたので、ひどい怪我はいないみたいです。

それでも、(あし)をやられていて自分で歩けない人や、武器を持てない人を見かけます。


手間(てま)かけさせちまってすまねえな……」

「なに言ってやがる。人間同士が助け合う、サマになるってもんだぜ」

「そうそう、当たった場所が悪かっただけだ。ちゃんと(はたら)いてたじゃねーか」

「俺、バキューン(こう)持ってるからよ、戻ったら使わせてやるよ」

んん?なんだかハンターが、みんなちょっと優しくなっています。


「なんニャ?あいつら全員で同じ(めし)でも食ったのニャ?」

(かた)()したり、手を引いたりして、怪我した人を手伝(てつだ)っています。

「他に共同作戦やったとき、あんなことはやってニャーのニャ」

よくわかりませんが、みんな無事(ぶじ)に戻れそうですね。

戻ったらごはんを食べて、ゆっくり休むのです。


「それより見たかニャ?ニャーも鉤手甲(かぎてっこう)、使いこなしてたニャ?ニャ?」

あ、やっぱりゆっくりできないかもしれません。

埋めて帰りますか?


「あれ、これは何だろう?」

武器を拾っていたごすじんが、違うものを見つけました。

「でっかい、たまご?」

いえ、たまごにしては細長(ほそなが)いような気がします。

私の覚え違いでしょうか。

「なんちゅうことを……」

ごすじんがニャーの人に顔を向けると、ニャーの人がびっくりしています。


「それはたぶん鱗人(りんじん)(たまご)ニャ、形からして(へび)系ニャ」

「りんじん?」

「見たことないニャ?獣人とは別の系統の人間ニャ。毛皮(けがわ)じゃなくて(うろこ)が生えてるニャ」

「オオムジナがどこかの集落(しゅうらく)から盗み出した?」

(ほろ)ぼして()(さら)ったのかもニャア……普通は厳重(げんじゅう)に保護されるのニャ、(あか)んぼと同じニャ」

「それなら、丁寧(ていねい)(とむら)ってあげないといけないね……」

ごすじんがたまごを埋めるためなのか、(あな)()っていますが、待ってください。

「それ、生きてる。まだ」


ごすじんは、たまごを持って他のハンターが集まっているところへ向かいました。

こういう場合(ばあい)(おきて)がわからないので、みんなに相談(そうだん)するのだそうです。

それにしても、たまごから生まれてくるヒトもいるのですね。

不思議(ふしぎ)です。

あれ?ハンターたちが(あわ)(はじ)めましたよ。


「あぶぁ!ぷえぇぇぇ!ぷえぇぇえ!」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ