表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
19/23

奴隷の首輪自慢?

今日は街をパトローするのです。

パトローは巡回のかっこいい言い方みたいですよ。

この街の風景にも慣れてきたので、危険地帯と安心地帯を調べるのです。

安心地帯がわかったら、そのうち自分の縄張りを作るのもいいですね。


私は、縄張りに誰も入らせないような、ケチんぼではありません。

勝手なことさえしないのなら、追い払うようなことはしないのです。

まあ、他の群れの縄張りを奪うと、面倒が起きると思うので、見極めが大切ですね。


こっちの道は人の気配は多いですが、歩いている人は少ないですね。

みんなのんびりしていますが、時々見張りのような人も見かけるのです。

ここはもう、誰かの縄張りなんだと思います。


あっちは何があるのでしょうか?

なんだかいろいろなものが混ざっていて、匂いが揃っていないような感じがします。

まるで、食べ物やおもちゃ、虫や葉っぱを一つの箱に詰め込んだみたいですね。

まあ、行ってみればわかるのです。

それがパトローなのです。


首輪を着けている人達が居るのです。

でも、なんだか首輪を嫌なものだと思ってるみたいです。

首輪は、私にはごすじんがいます。というしるしなのですよ。

それが無いと野良だと思われてしまうので、首輪は大事なものなのです。


野良の奴らは生き汚くて、私はあまり好きではないのです。

身勝手で、自分優先で、守るものも自分だけ、という相容れない連中なのです。

お手もお座りもないのです。褒められたことがないから、分からないのですね。

ごすじんに会わなかったら、私もアレになっていたのでしょうか?

考えたくないですね。

いえ、考える必要もないのです。

私には、ちゃんとごすじんがいるのだから。


首輪を着けていれば、ごすじん以外の人も、私を見て安心するのです。

なのに、ここでは周りの人が、首輪と首輪を着けている人を警戒しているようなのです。


ははぁん。さては首輪の主がろくでもない人なのですね。

知っているのですよ。

ごはんをちゃんと食べさせてないとか、やっちゃいけないことを教えてないとか、そういう場合は主ともどもあんな目を向けられてしまうのです。

まぁ、他の群れの事はとやかく言ってはいけないのです。

よそにはよそのしきたりがあるのです。

だから、よその人達も私とごすじんに、とやかく言うことはできないのです。


「おい、苦情担当どもを呼んで来い」

「どうしたんです?」

「あそこ見ろ。見かけねえ奴だ。多分高く売れる」

「往来で仕入れをやるってんですかい?」

「バレなきゃ平気だし、バレても伝手はある」

「それも商売のコツってやつですか」

「ああ、季節の贈り物は欠かしてねえ」


ハゲた人が、ニヤニヤ笑いながら首輪を手に近寄ってきます。

何ですか?

私を群れに入れたいのですか?

お断りなのです。私にはごすじんが居るのです。

なので、まずはごすじんに話を通してください。

ごすじんが受け入れるとは思えませんけどね。


次は、体格のいいおじさん達が私を囲むように近付いてきます。

ふむ、私を捕まえて首輪を着けさせ、無理矢理この群れに入れようとしているのですね。


そうか、わかったぞ。

お前らは敵だ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ