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荒廃世界の少年商人〜剣も魔法も使えないので、値付けと信用で世界を立て直す〜  作者:


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42/43

宝石と水龍と最終兵器。全部まとめて相手します!

「カイ様、こちらが宝物庫です」


将軍グラドが大きな鍵を二つ、リオは黙って三つ目の鍵を回す。


「……鍵、多すぎません?」


「宝だからな」


ずしりと扉が開くと──中は眩しいほど光っていた。


金貨、銀貨、宝飾、王冠、武具、魔道具……


そして中央に、ひときわ輝く光の山。


“国一番の宝石”──《連邦心核結晶ハートジェム


ピンクと金が混ざった光を放つ、拳大の宝石だった。


将軍が言う。


「これは連邦の象徴。国が混乱すると曇り、安定すると輝く」


(じゃあ今輝いてるの……嬉しい……)


リオがぽつり。


「カイが救った証だな」


「そんなことよりスライム返してもらいましょう!!」


「もっと誇れよお前は!?」


―――


「ドラゴンさーん! 宝石持ってきましたーー!!」


「はぁぁい♡ いらっしゃァい♡」


水が渦をまき、優雅な水龍のお姉さんが姿を現した。


「まぁ♡ 本当に持ってきたのねぇ?」


「もちろんです! それで、スライムを返して──」


「待って♡ まずは宝石をじっくり見せて?」


(あ、完全に宝石大好き属性……)


私は宝石を両手で差し出す。


「これが“国で一番の宝石”です!」


水龍の目がとろける。


「なぁぁぁんて綺麗なの……♡ こんなもの見せられたら……ねぇ……?」


リオが警戒する。


「スライム返してくれるよな?」


「あら? 返すなんて一言も──」


「返してください!!!」


水龍「ふふ♡ 冗談よ。ちゃんと返してあげるわぁ」


水面が光って、

奥からスライムがぷかぷか浮いてきた。


「ぷるぅぅぅぅ!!!(泣きながら抱きつく)」


「スライム〜〜〜!!! 涙出る……!」


「お前ら恋人か」


水龍が笑いながら言った。


「この子、そこで“水属性耐性”を身につけたわよ。ついでに“水流走法”も」


「ぷる♡(はやくなった)」


(スライム……また強くなった……)


水龍が微笑む。


「また宝石あったら来てねぇ♡」


「今度は“貸すだけ”にしてくださいね!!!」


―――


議会前に戻ると──


「カイ殿!! 戦争商会連盟が……!!」


「どうしました!?」


「連盟本部が“最終兵器”を起動しました!! “黒鉄の大商塔グレートマーケットタワー”だ!!」


(なにそれ怖い)


将軍が説明してくれた。


「連盟が作った巨大な移動要塞で、一つの街くらい簡単に飲み込める」


リオが低い声で言う。


「……商会が兵器を持つ時点で終わってるだろ、この国」


「ぷる(こわい)」


さらに追い打ちがかかる。


「しかも、連盟は周辺諸国の盗賊団や傭兵団と同盟し、連邦を“包囲”し始めています!!」


カイ

「完全に商売の仕方を間違ってますね……」


リオ

「商売じゃなくて侵略だ」


将軍

「どうする、カイ殿……?」


私は胸の前で国旗を握った。


「決まってます!」


―――


「戦争なんていりません! 私たちは“商人”です! だから商談・物流・信用・価格で勝ちます!!」


スライム軍団

「ぷる!!(おー!)」

「ぷるぷる!!(しょうばいだー!)」


リオが肩をすくめる。


「ほんっとに商人だな……。だが、それが一番効果的だろう」


―――


「行きますよみんな! 戦争商会連盟の包囲網を──“生活支援価格”で崩します!!」


将軍

「軍を率いて後方支援する!」


奴隷改め仲間たち

「全国の店舗を動かします!」


スライム軍団

「ぷるるる!(前線担当!)」


リオ

「カイ。……いつの間にこんな大組織に?」


「え? 気づいたら?」


「そこが一番怖いんだよ!!」


―――


こうして、


・宝石の取得

・スライム奪還

・連邦全域の改革

・水龍との和解

・商会連盟の最終兵器出現


すべてが揃い、

カイ vs 戦争商会連盟(最終戦)

の火ぶたが切って落とされようとしていた。

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