No095 アイリの野望、覇王編 「強権発動」 家名の連発。 9歳12月~
アイリはギフに戻ると、様々な報告を聞いた。
北陸2領目の完全制覇。
ケンシンからの伝令によると、冬になると動けない為、そこで北陸方面軍は春まで駐屯するという。
その後は、さらに北上して越後を目指すらしい。
この時点では、アイリ側は武田家領主の選択など知る由もないが
偶然にも上杉VS武田イベントが発動することになる。
関東方面全領の支配完了。
カンスケの報告によれば、隣領の領主は北条家を名乗っており、
関東方面軍は、そこへ侵攻するというものだった。
もちろん武田兵が強かったという話は以前聞いている。
その武田軍は、信濃方面の完全支配を目論んでいるらしい。
アイリはこの時、カンスケは貧乏クジを続けて引くのだと思った。
歴史では、秀吉の率いる圧倒的な兵力により北条家は滅亡したが
武田、上杉と互角に戦った実力がある。
もちろん、関東方面軍は強い。
指揮官も揃っているから、何とかなるだろうとは思うが困難が続くのは否めない。
アイリは、オオサカで聞いた報告もまとめて皇王様に領主申請を行った。
北陸2領は、それぞれ フクイ領(福井)、トヤマ領(富山)と命名。
関東1領は、トウキョウ領(東京)と命名した。
ここで、家名の登録において、ルールーの隙をつく奇策を用いる。
トウキョウ領の支配家名は「徳川家」である。
アイリは、「織田家」と「徳川家」の二つの家名を用いることになる。
織田家を気に入っているアイリは、徳川家は妹に譲るつもりだったりする。
トウキョウの中心郡を、エド郡(江戸)と命名し、歴史における対策も忘れない。
皇王様はアイリからの報告と、3領の領主申請を聞いて大いに喜んだ。
アイリは、これにより最高官位を授けられることになる。
それは、正一位、太政大臣。職位は、征夷大将軍である。
アイリは、この国の最高権力者になった。
皇王様は権威の象徴だから、比べる対象ではない。
権力は実力があるアイリの方が上になる。
その後アイリは、功績のあった重臣たちに家名を名乗らせる強権を発動する。
それは、家名ルールの抜け道を利用した領主代理を連発する重複任命。
もちろん家名はアイリの押し売りである。
ケンシンこと上杉謙信には、富山においても領主代理を任命。
領主代理とは対外的な形だけで、支配権や政務権はすべてアイリが持っている。
真面目なケンシンはそれを受けて、政務の勉強を始めた。
形だけの代理であっても、それなりに役に立ちたいと思ったからだ。
ノブツナは、真田信綱。となり
マサユキは、真田昌幸。となった。
シゲツグは、カネツグに改名させ、直江兼続。にした。
後詰軍の隊長らも、それぞれ昇格任命。
大隊長だった、カゲイエ、シゲナガ、は指揮官補。
中隊長だった、ヨリツナ、テルユキ、シゲイエ、カゲヒロ、は大隊長。
そして荒業として、準家名権を考案し、彼らにも家名を名乗らせた。
準家名権とは、最高権力者であるアイリの立場を利用し、
アイリの支配領内であれば、家名を名乗っていいという権利である。
功績が認められた大隊長以上の者に、準家名権を与えた。
これにより
柿崎景家、本庄繁長 矢沢頼網、海野輝幸、新発田重家、北条景広。
と言う名前が名乗れる。
同じように、関東方面軍でも家名の嵐になる。
カンスケは、山本勘助。ハンベエは、竹中半兵衛。カンベエは、黒田官兵衛。
マサノブは、本多正信。になった。
皆トウキョウ領の領主代理である。
後詰軍にも昇格と準家名権が与えられた。
大隊長の、タダカツ、ヤスマサ、は指揮官補。
中隊長の、ナオマサ、モトタダ、タダヨ、チカヨシ、は大隊長。
それぞれ、本多忠勝、榊原康政、井伊直政、鳥居元忠、大久保忠世、平岩親吉。
になった。
もちろん、関西方面軍も同じである。
父マサツグには、元の家名であったカザマ家を復活。
風間正嗣になる。
叔父のカネツグは、かなり変わることになった。
同じ風間なのだが、これを呼ぶときは「フウマ」と呼ぶ。
そして、カネツグと言う名が多いことから改名させた。
カネツグは、「コタロウ」になった。風魔小太郎の誕生である。
正式には、風間虎太郎と書くのだが・・。
小太郎も沢山いるから苦肉の策でもある。
タカヨリも大幅に変わることになった。
宇佐美家になり、改名で「サダミツ」という。
アイリのこだわりで、六角家の同名者として全く関連が無くなった。
これでいなかった上杉家の重臣、宇佐美定満が誕生することになる。
虎太郎になったカネツグは、関東方面軍の援軍として
定満になったタカヨリは、北陸方面軍の援軍として
それぞれ赴任することになる。
オオサカに残した指揮官もそれぞれ家名を与えた。
マタベエは、後藤又兵衛。
タカトラは、藤堂高虎。
後詰軍も昇格と準家名権を与える。
大隊長の、カツイエ、トシイエ、ナガヒデ、タダツグ、は指揮官補。
柴田勝家、前田利家、丹羽長秀、酒井忠次。
中隊長の、ツネオキ、ヒデマサ、モリツナ、ノブマサ、は大隊長。
池田恒興、堀秀政、渡辺守綱、奥平信昌 。
同じく中隊長の、ノブミツ、カズマス、ヨシナリ、ナリマサ、も大隊長。
織田信光、滝川一益、森可成、佐々成政。
信光は織田家でアイリと被るが、アイリは結婚願望が無く子供を産む気がさらさらない。
織田家存続の為に、あえて被らせている。
その他、
ミツヒデからテンカイに改名させた光秀は、正式に「南光坊天海」になる。
アイチ領で軍の編成が終わり次第、関東方面軍の援軍として赴任する。
ウジサトは、蒲生氏郷。ウコンは、高山右近。になった。
タカカゲ、ムネシゲ、は二人とも正式に指揮官として任命した。
小早川隆景、立花宗茂になる。
タカカゲは、オオサカへの援軍として赴任させる。・
アイリは、父マサツグを武田家と豊臣家対策の為、遊軍としてギフに赴任させた。
長期赴任になるため、ギフに新たに父用の大きな居館を建てて母と妹を呼び寄せる。
ハシマからやや離れた場所に大きな敷地の領主館を作り、そこを居館にする。
砦に囲まれて安全な場所だ。そこは密かに「岐阜城」と呼んでおく。
敷地内に、軍が駐屯できるようにする為、新たに作るわけだ。
父の配下指揮官として、ウジサト、ウコン、ムネシゲの若手を付けた。
アイリはオタク歴女としてのこだわりだった家名を強権で連発したことに満足した。
叔父には悪い気がするが・・・。悪意さえ感じる悪ノリだと言える。
少し趣味に走りすぎたことを反省する。
エドにもオオサカと同じく大砦(城)を築くように指示した。
東の玄関口でもあり、守りの要になる。
これを、「江戸城」となずけた。
東西に城が立つことで、アイリの支配地は盤石になるだろう。
皇都は存在自体を廃止して、キョウトに「京都御所」を建てる。
これは皇王様の居館でもあるが、皇王様は安全なオカザキにそのまま残る。
そして信長として忘れてはならない安土城。
シガ領のマイバラに大砦を建てて、それを実現させる。
大阪城や江戸城から比べるとかなり規模的には小さいが「安土城」とする。
その砦に赴任するのは、ノブミツだ。
織田家としての人選になる。
これで、安土城イベントにもなるだろう。
アイリの次の目的は、徳川家としての江戸入場イベント。
一度、アイチ領に帰り何やら豪族の娘さんがいるらしいから合流する。
トウキョウ領が落ち着いた頃に、関東へ行ってイベント達成だ。
アイリの策によって、歴史順序がおかしいのだが・・・。
アイリの勝手なこだわりだが、歴史イベントとしてクリアすることが大切らしい。
寺系のイベントが皆スルーだったのは、突っ込まないで欲しい。
アイリの考えでは、仏教にかかわる中国の唐時代で大きな変化があったと思われる。
その影響で、この国には寺が無いから不可抗力だとのことだ。
海外貿易が盛んになれば、仏教も遅れてやってくるかもしれないし
キリスト教も来るんじゃないかと思っている。
その時また考えればいいと気楽だ。
アイリが家名を付けた重臣や臣下を、後に旗本と呼ぶことになるのは、
徳川幕府建立イベント後の話で、また先のことになる。
そして、実は一番気にしていたのが、サイエン達からの報告。
技術者集団からは、火縄銃の改良が終わり満足のいくものが出来た。
と報告された。改良量産型といえる火縄銃の試作品だ。
早速、サヤカが試射。
初めて持つ銃でも、的の真ん中に命中させるのはすごい。
サヤカの評価で合格になった。
一応ライフリングも入れたが効果は、アイリにはわからない。
弾丸の形状も球形ではなく砲弾形状に近い。
命中率が増している様だとの話だ。
紙製薬莢を使うから、先込め式でも、弾丸が球体である利点はない。
弾丸の材料に鉛を使うことによって、威力が増したらしい。
そう言えば、武田軍と織田軍の銃自体の性能が変わらないのに
織田軍のほうが威力があった。
それは、弾丸の違いで鉛が材料だったからだ。
こういう知識をすぐに出してくれるのは検索君のおかげである。
火縄銃の評価は、アイリよりもサヤカのほうが適任だ。
だいたいアイリは、火縄銃など撃った事が無い。
「近代の物なら海外で撃ったけどね・・。」
それは前世の話だったりする。
これにより、火縄銃の量産がスタート。
鍛冶工舎に技術が展開され、それはアイリの軍の主力武器になる。
兵士全体に行き渡らせるには、まだ先になるだろうがこれは大きな一歩だ。
そして、サイエンから新式の機能を持った銃が試作として完成したと報告される。
これはアイリが頼んでいた様々な工夫を入れたものだ。
火縄ではなく撃鉄を使ったもの。
ライフリングや改良型弾丸を組み合わせると正に禁忌の技術。
ライフルへの道が近づいたことになる。
今回は何も啓示らしいものがないから、セーフだと信じる。
あとは、弾丸が先込め式じゃなくなれば、それはきっと危ない。
これも、サヤカに使ってもらった。
サヤカとしては、まだ量産型の火縄銃のほうが威力もあり使いやすいという。
これもやっと1号機の試作が出来たばかりだから、改良を続けることにする。
スコープ入らずのサヤカの力なら、完成したらスナイパーも夢じゃない。
忘れてはいけないが、アイリは全ての重臣に子供を残せと命じた。
結婚していない者は、妻を持てということだ。
これは、次世代に対する継承でもある。
特に、上杉家と真田家には念入りに命じておく。
上杉景勝や真田幸村などの存在を考えての事なのだが・・。
趣味が入っているのは否めない。
アイリは、オタク歴女だ。
アイリのギフでの課題はこれで終わり。
皆で久しぶりのアイチ領へ戻ることにした。
しばらくぶりの平和な時間が戻ってくることになるだろう。




