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No042 アイリの野望、領主編 「新領地」 新領地任命と命名、東伐軍編成。 7歳12月、

アイリは今川家イベント発動で、今川家討伐イベントを実行しようと動き出します。

アイリはオカザキに帰ると。

まる一日倒れるように眠りこけてしまった。

翌日、両親と皇王様に事の次第を報告した。


父上は「次の戦いは、必ず参戦させてくれ。」と言う

心配だからダメだと言ったけど

いつも前線に出ているアイリがいまさら何を言うのだと

言い返されてしまった。


母上は「アイリの役に立ちたいと旦那様は言っているのです。」

と言って微笑んだ。

心配は皆同じだという。


自分も待ってて報告を聞くだけというのはすごく心配だ。

だから前線に行きたくなってしまう。

東との戦いがあれば否応なく父上の力を借りることになる。

しかし、妹が大きくなるまで無事でいてほしいと願う。


皇王様に報告したときは、何か笑われてしまった。

私の行動が元で奇想天外な出来事を引き出すのが面白いと言う。

いや、正直大変だったんですから・・。


皇王様には、自分が全領地を直轄下に置いたことで

正式な領主任命と共に叙勲されてしまった。

2領全てを直轄領にした領主は、最近はいないという。

何かニヤニヤしている気がするけど・・・。


北も事実上の属領だとおっしゃっていた。

要するに、自分がその気になれば

3領に実効支配がある領主だという。


叙勲はこの国で言う貴族格らしい。

皇王様を助けた件や皇子様を助けた件なども含まれる。

立場は完全に皇王様の名代だ。皇王様直属の直臣でもある。

自分もそのつもりでいるけど正式に言われると

なんだかはずかしいような気になる。


だって私、まだ7歳の幼女なんだよ。


この件は領内に知れ渡り・・って正式に発表されたんだけど。

何故かお祭りが始まってしまった。

いやいやもうすぐ聖祭日だから、お祭りはその時でいいじゃん。

なんて思ったけど無理だった。


新しい5郡の命名は

地区名として キイ(紀伊⦆地区 領主になった時から呼んでいた。

5郡は前世で言う牟婁郡に当たる。東牟婁、西牟婁、南牟婁、北牟婁

と呼ばれていた。


郡領域を編成しなおして、前世の現代地名を流用することにした。

尾鷲郡、熊野郡、勝浦郡、太地郡、串本郡、の5郡

それぞれの郡には郡役場を設置しなおす。


この地区にも自由貿易郷を設置する。

シングウ(新宮)郷だ。あの時アイリが上陸した地である。


こちらも今、行政改革が急速に行われている。

シングウでは、区画整理や測量が始まった。

自由貿易郷の特色としては海産物が主体になるだろう。

他へ持っていくために乾物化する事業を優先することにした。


シングウは他の地と異なり港町も兼ねる。

軍港や造船も重点的に強化するつもりだ。

海賊の存在は許さない。


キイ地区では水軍専用の募兵も並行して行う。

海賊化するならこちらに来てほしいものだ。


クジラ漁は支援事業にする。

この時代のこの地では非常に貴重な資材になる。

捨てるところがない。

前世では文句が出そうだけど勘弁してほしい。


クジラ髭などゼンマイにして時計を量産したい。

時計は何とか完成してアイリの部屋には試作品がある。


南指車も出来たが、アイリ自前の世界地図で方向がわかる。

あまり必要性が無くなってしまった。

今は地図公舎で使っている。

地図は、観光地図が主体で行商人や旅人には人気だ。

宿屋案内や食事処案内で評価付きの物が売れている。


シマ(志摩)や キイ地区とアイチ領を結ぶ巡行船も準備する。

シマには、港郷(港町)を作っている。貿易船の拠点になるだろう。


アイチ領の北の隣接領は、結局南側の2郡をアイリの直轄権限地として

内政や産業を手伝っている。

領としての領主はそのままだが内政権だけアイリが持つ形にした。

せっかく臣下の形をとっているのに領内が旧体制のままでは可哀そうだ。


それにアイリ自身、得になることがある。

関ケ原ルートが権限内に収まることだ。


皇王様が皇都に帰りたくなったら協力したい。

いまのところアイチ領が気に入ってるし

子供も奥さんもいるから全然その気はなさそうだけど。

いや、まだ婚姻の儀の前なんだけどね・・。


アイリは日々忙しい、いつになったら暇になるのだろう。

自業自得なのだが・・。


東から動きがあるとの情報が諜報院から入る。

今、特殊諜報員は東に行っている。

アイリの指示で領民への工作を行っている。


東の領主が周辺の領主と和平に動いているらしい。

こちらには話が来ていないのだが・・。

兵も集めているという。収穫期が終わったから農民兵だろうか。

となるとかなりの兵数になるかもしれない。


南紀の戦いでは、敵5郡の兵数が多く大変だったのだ。

東の地は裕福な土地に支えられた10郡を支配下に置く領主。

10郡と言っても直轄地は8郡で2郡は豪族の属領なのだが・・。

しかし、田舎の5郡豪族とはケタが違うだろう。


スキル持ちの特殊諜報員から嫌な話が入る。

兵を挙げる準備とは、

大義名分として、東にいる皇王家の血族からの依頼で

アイリ領にいる皇王様を救うためだと言っているらしい。

と聞いた。

なるほど、それは大義名分というゲスイ野望だわ。


皇王様の従弟様をそういう使い方にしたか・・・。

問題はその大義名分で和平に応じた周辺領主も支援することかな。

「今川イベントは、何があっても回避できなさそう・・ふぅ」

アイリはぼやいていた。


現在、アイリ側でも募兵は各地で行われており

順次訓練に参加している。

ナンキ地区は和歌山方面にいる隣接領主から遠い地で

その陸路は海沿いの街道しかない。

わざわざ遠い所へ無理して来る理由がないからまず動きはない。


イセ地区は周辺をアイリが納める地になり安全地帯と言える。

イセからゲンタと全軍を呼び戻そう。

現地兵で充分守れる。


アツタに駐屯している兵も動かそう。

それとオカザキの兵を合わせる。

まずは、トヨハシにアイチ領の全軍を集める。

「今度こそイベントフラグを完全にへし折る。ふふん」


問題は歴史で言う今川、武田、北条らの同盟

そう言った存在で、後顧の憂いがなくなった今川が動いた。


しかし、条件が異なる。

大義名分があれば、見た目だけでも私利私欲ではないから

便乗して支援軍を出す可能性がある。


徳川家がいないけど、というかそれは自分だけど

それに代わる兵力が出来る可能性がある。

今川軍は2万を超えていた。



翌日、アイリから軍編成と移動の指示が出る。


基本軍編成

槍兵1中隊300、刀兵4小隊240、弓兵4小隊240

弩兵1中隊300、投石兵4小隊300、他支援兵120

計1500 今回は遠征なので輜重兵など支援兵も多い。


第一軍指揮官 マサツグ  アイリの父上、威圧スキル持ち

第二軍指揮官 カネツグ  アイリの叔父、マサツグの弟 指揮技能持ち

第三軍指揮官 ドウキ   山本勘助の同名者  破軍スキル持ち

第四軍指揮官 ゲンタ   真田信綱の同名者  剛勇スキル持ち

第五軍指揮官 シゲハル  竹中半兵衛の同名者  策謀スキル持ち

第六軍指揮官 スケタカ  黒田官兵衛の同名者  策謀スキル持ち

第七軍司令官 アイリ   織田軍総軍指揮官及び総司令官


1万を超える軍を編成した。


特殊軍船の船長に水軍を任せる。

アイリの指揮を直接見ていたし、機転の利く有能な存在だ。

沿岸からの支援任務と敵水軍発見時の殲滅。

中型船20、大型船4、特殊軍船1 海賊退治の時と同じだ。



トヨハシで合流後、編成終了次第、敵地へ移動。

先鋒は一軍と二軍、中軍に三軍と四軍、遊軍に五軍と六軍

本軍は七軍


「先に浜松あたりを占拠して、兵站拠点にしておく。」

「あとは、掛川から菊川あたりを戦場にしたいわね。」

戦争とは先手必勝である。

「相手に戦う気があるなら先に叩いておく。ふふん」


12日後、トヨハシから全軍が出発した。


敵は年を越えてから動こうとしていたはず。

年内中に、敵を抑える。


アイリは、今までで最大の決戦に臨むのだった。






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