No033 アイリの野望、領主編 「連絡来る」 事態が動く。7歳6月、
ここから他領への侵攻戦略が始まることになります。
梅雨の時期に入った。
夏の真ん中あたりで花火大会がしたいとアイリは準備に入る。
各所に指示して7月後半から8月後半の次期に準備出来次第と決めてある。
場所は、オカザキの矢作川。
前世でも岡崎で、花火大会があったから同じでいいだろう。
また、先月の思い付きで劇場を作りたいと計画している。
作っても、すぐには催しが出来ないので、
芸人たちに何か面白い事を考えて来いと丸投げした。
一応、前世知識は参考に与えた。
ほどなく諜報院から連絡が入る
「皇王没す。」各地の領主に正式な通達が後に来ることだろう。
しかし連絡には、タイムラグが出るはずだ。
すでに皇都の隣領の領主の動きが怪しいそうだ。
血族の後援になって一早く動く準備をしていたに違いない。
どうやら血族とは、10歳程度の子供のようだ。
傀儡化決定と言わざる負えない。
各地の情報を聞く
北は全く動く気配はなさそうだ。道三でなければ怖くはない。
北の領主には、外交戦略でも打っておこう。
不可侵条約的な奴だ。平和協定とも称しておこうか。
東の情報は、若干の動きがみられるが戦支度はしていないようだ。
正式な通達が来て、慌てて準備に動く可能性がある。
早くてもひと月以上、遅ければふた月を超える。
アイチ領を横切るとするなら、その期間でも準備が足りない。
通達のタイムラグプラス、軍の編成などを考慮して
動くとしたら、ふた月はかかると見ておく。
特殊諜報院に直下の情報取得を指示した。
領地と領主、属領の豪族らの詳細情報を得るためだ。
西に関しては、10郡のうち
3郡しか領主は支配下に置けていないらしい。
あまりにも力不足だ。豪族に取られたのかもしれない。
支配郷は南部側ということで此方からは遠い。
その他は、1郡を支配する豪族が3、
2郡を支配する大豪族が2 これでは混沌とするはずだ。
前世でいう志摩半島と桑名から津の辺りを重点的に調べるため
特殊諜報員に指示を出した。
指示内容は支配豪族の詳細情報だ。
合わせて領民の扇動による混乱。
アイリの考えは
東が動く前に西の地をかすめ取ることだ。
もし仮に東が動くとすると皇都へ向かうため
アイチを越えて移動するルートは2つ
北回りか西横断か
北と友好を結び、西ルートはつぶしておく
桑名辺りにいるのは大豪族だが陸路と海路が使える。
志摩辺りにいるのは豪族だ。海路で行く。
所詮は大豪族と言っても2郡しかない。
兵力を思い切り集めても600くらいだろう。
南北2郡同時に急襲すれば、混乱するから
兵数も抵抗も減ると考えられる。
志摩に関しては1郡しかない、集めても300くらい。
これなら海から侵略可能だ。
この2郡の間に郡が1つありこれも豪族だ。
同じく集めても300程度
奇襲するから、その半分程度しか集まらないだろう。
領民もあらかじめ味方につけておけば徴兵は難しくなる。
西にある伊賀の郡は4郡を抑えるまで放置だ。
訓練中の兵が約1300これを遊軍として守備に残す。
東三河に元居た400が増加して500になっている
とカネツグ直下にいた500で合計1000
これを東の砦に守備として配置しておく。
もしもを考え北の砦に100ほど置いておく
残りから約1500で西へ行く。3郡へそれぞれ約500を投入。
水軍船は、距離が近いので中型でもいいだろう。
数を揃えるのが先だ。
3軍は、私とドウキそしてゲンタを指揮官とする。
私はスケタカを連れて、川越えから陸路で行く。
弓兵1小隊60、弩兵1小隊60、投石兵1小隊60
槍兵3小隊180、刀兵2小隊120、残りは支援兵20ほど
3軍とも軍編成はこんな感じでいいだろう。
更に私はメイド隊10人を連れていく。
水軍は輸送部隊だ新造の大型船を投入する。
大型船2隻、中型船20隻これを2軍隊分、計44隻の大艦隊になる。
これを半月で準備する。
アイリからの指示が各地に飛ぶ。
事前にある程度の段取りは出来ていたから兵移動と編成の時間くらいだ。
それまでの間、指揮官と参謀で会議に入る。
戦略的には、アイリ指示の捕捉になる。
戦術に関する会議が主体だ。
戦術は基本戦術で十分だろう。
射兵による先行攻撃後、槍兵による突撃と刀兵による各個撃破
此方の数が多いので基本は方陣でいい。
相手が何も準備できていない場合は、歩兵突撃だけでほぼ終わりだ。
射兵は混乱任務で済む。
関所や役場を占拠しながら豪族の居館を主に攻める。
頭をつぶせば戦いは終わる。
先方はアイリ率いる軍だ。
川は不干渉地帯なので渡川は楽だろう。やや北から入る。
相手が北に対応するようなら南から海で侵入した軍が、速攻で居館を目指す。
大豪族を下した後で2軍隊が合流し、陸路でそのまま南下する。
その南の郡にいる豪族は数で圧倒できる。
その間に、志摩方面では、半島に上陸して待機。
見つかったら戦闘に入るが、出来れば
北からの部隊が隣接郡内に入り情報を混乱さると同時に奇襲を行いたい。
これで4郡制覇になる。
再び合流して西にある伊賀の1郡を3軍で3方向から包囲殲滅。
計5郡、隣領の半分をひと月かけずに制覇する。
残りは大豪族の2郡と領主の3郡だが
大豪族との南境に1軍を防衛に残し、残り2軍は、アイチ領に戻る。
当然アイリも戻る。花火大会が帰りを待っている。
戦後の内乱が起きないように領民の協力が肝になる。
宣伝作戦を実施して、領民は攻めないようにすること。
アイチ領のように平和で豊かになると宣伝すれば、抵抗も少ないだろう。
領の半分を抑えれば代理だろうが、傀儡だろうが皇王側から
領主認可を取ればいい。その後じっくりと南へ侵攻できる。
しかも、ジョーカーがこの間に見つけられれば立場は対等だ。
東も北も迂闊にアイチ領への進行は出来なくなる。
会議は、ほぼアイリの案で進行した。
諜報員からの情報では、志摩辺りにいるというのが濃厚だ。
多分前世の伊勢神宮の様なものがあるのだろう。
神事を守るため、そのあたりに隠棲しているのではないかと
アイリは想定している。
皇王家が天皇家に位置する存在だとすれば・・・。
よって、アイリは伊賀方面攻略にはいかず、軍はスケタカに任せる。
前世の記憶を頼りに、スキルの鑑定と世界地図を使いながら
伊勢神宮の辺りをメイド隊と共に鑑定しまくるつもりだ。
「準備が整い次第、行動開始!」
「フラグをへし折り、イベント回避して見せるわよ・・ふふん」
アイリは皆にはわからない不思議な言葉を発して胸を張るのだった。




