No032 アイリの野望、領主編 「人事採用」 猿と真田家登場? 7歳5月、
軍師公募の締め切り期限になった。
1回目は詐欺師で2回目は阿呆どもだった。
しかし3人採用者が出たのは成功と言える。
適当に考えた5項目は大いに反省しているが。
一応成果は出ている。
スキル持ちの軍師見習いが来たのはとても大きい。
本当は即戦力が欲しかったのだがそれは言うまい。
さすがに3回目になれば変なのは減っているだろう。
最終応募者は9人、かなり減っている。
一度で面談は終わるだろう。とりあえず鑑定は行う。
「うん今回は、面白い人が多いな・・ふふふ」
前回採用者が出たせいもあるだろう。
ただ単に会いに来てお土産もらって帰るような連中はいなかった。
採用する人材はすでに決めているが話だけは聞いておく。
今回はまず真っ先に、すごく気になる人物からいろいろ調べてみる。
名前は、トウキチ(藤吉) 軽業師だ。実際には、左官業なのだが。
木下藤吉郎とは豊臣秀吉。同名ではないが類似名
そして猿のような身のこなしの軽業師。これはサル率が高い。
歴史では秀吉の出自には謎が多く、幼名は不明とされる。
木下藤吉郎という名は仕官後に名乗ったものだ。
父は木下弥右衛門、母は、なか という。
これに関しても一番有力な説だというだけだ。
信長は、猿ではなく禿ネズミと秀吉のことを言っている。
後世でいろいろ話を作られているばかりではなく
本人も何か秘匿した可能性もある。
本能寺事件とも関係がある不思議な存在だ。
アイリは単に面白い人物だと思っただけだ。
偶然は必然でもあるが、芸人枠で採用するにとどめるつもりだ。
歴史に遊ばれている気がする・・。アイリは思った。
アイリの歴史知識を逆手に取られている気がしたからだ。
竹中半兵衛、黒田官兵衛、濃姫ときて猿がきた。
類似同名者が、あまりにも面白すぎる。
猿はスキルも無ければ技能も職人だ。
一応話だけ聞いて、芸人でもいいと言ってきたので採用にした。
本命は、まだほかにいる。
今回も剣士が来ていた。4人。
技能を見て使えそうなので採用とした。
他には、3人ほど芸人で採用とする。
前回気付くべきだったかもしれない・・。
完全に前回の採用傾向が反映しているからだ。
とりあえず、前回含めて芸人が5人になる。
演芸場でも作って、お笑い演劇でもさせると面白いかもしれない。
確か名古屋には大須演芸場というのがあったはずだ。
娯楽に演劇とかもいいかもしれないとアイリはこの時思った。
劇場にしておけば、いろんな催しが出来る。
喜劇だけでなく踊りとか、演奏とかもできる。
そうしたら、
踊りを覚えたい人や楽器を覚えたい人も出てくるだろう。
歌を歌いたい人も出てくるかもしれない。
新しい娯楽文化が出来ることになる。
やがて5人のレンジャーが出てくるショーも未来にはできるだろう。
そして最後の一人が大本命だ。
名前 ゲンタ(源太)26歳 スキル剛勇
軍師というより、父のように猪武者的な感じがするスキルだ。
技能の中に軍術がある。たぶん実戦経験者だと思う。
しかも、あまり英雄として名は売れていないが
れっきとした真田氏一族の同名者である。
真田幸隆は有名だがその息子、真田信綱の幼名だ。
武田二十四将、その中に名が連ねられている。
ゲームではあまりステータスが高くないB級武将扱いにされている。
父親の名を聞いたらトクサイだと答えた。
北方の豪族間の戦いで戦没しているそうだ。
トクサイが徳斎なら幸隆の同号である一徳斎とつながる。
2代続けての同名者っぽいのは初めてのケースだ。
信綱の弟は昌幸その子供が信繁で信繁は幸村のモデルになった人物。
弟はいるかと聞いたが、幼い時に死んだと聞かされた。
謎は深まるばかりだが・・・。
もちろん、スキル持ちは何の文句もなく採用する。
これから戦いが始まるかもしれない。
そんな時に来てくれたのは嬉しい。
もし仮に真田一族ならそれなりの戦術技能なのだろう。
軍師ではなく指揮官として採用した。
私の代わりにドウキと組ませると武田武将チームの出来上がりだ。
ドウキ同様、大隊レベルなら単独指揮も可能だろう。
とりあえず尾張に赴任してもらうことにした。
尾張は北と西を守る位置だ
もし東が危険だと思ったらカネツクらと交代してもらってもいいし
多方面作戦で当初の通り西を攻めてもいい。
西を攻めるというのは、
場合によっては皇王の血族を保護できる可能性があるからだ。
所在がはっきりしない血族の存在は、後ろ盾がいないことを表す。
これは、ジョーカー的な存在だ。
ババ抜き以外ならカードとしては非常に有効だと言える。
アイリは、領主の支配地ではなく
豪族の支配地にいるのだろうと予測している。
あとは諜報院からの連絡を待つだけだ。
歴史イベントの発動が先かアイリの野望が先か
いろんなフラグが立っている今、戦いは避けられないだろう。




