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No022 アイリの野望、内政編 「夢を見る」 変な夢見て考え事をする。6歳2月、

重要な話が出てきます。

ある日の夜

忙しくて疲れてしまい、すぐに寝てしまった私は不思議な夢を見た。


前世の私とほぼ同じ年齢くらいの私が、家族旅行を楽しんでいる夢だ。

夢の中の私は、夫と今の私くらいの娘がいた。

レンタカーを借りて旅先へ行った私たちは、旅館に泊まった。

レンタカーは旅先の大きな駐車場に止めておいた。


夜遅く、娘がお腹空いたと言い出したので、

夜食を求めてその駐車場のあるほうへ向かう。

駐車場の先はものすごく明るい。

不夜城のように大きな建物のゲームセンターがあちらこちらに立っている。

大きなガラス張りで中で遊んでいる人が見える。


駐車場から近いゲームセンターの先に、ラーメン屋が見えた。

看板を見ておなじみのチェーン店のラーメン屋だと分かった。

どこにでもあるけど、こんなところにもあるんだと思った。


私は、夫にあそこにしようかと言ったが

夫は娘が違うところに行きたがってるから、そこへ行こうという。

ゲームセンターの前、道を挟んだところに露店がいくつか集まっていて

そこは、食べ物の露店が集まっているところだった。


お客はまばらにしかいないので、すぐに食べられると思った。

しかし少し見て回りたいと娘に言われた。いくつか回って、ある店に入った。


その店は、一定料金で店内にあるものなら何を選んでもすべて

同じ値段設定だという。1つ100円で3つ選べば300円という感じだ。


バイキング的に自分で拾いに行って、その都度お金を払う方式だった。

夫はタラバガニのような大きな蟹の天ぷらを見つけてきた。

値段設定が安かったから、そんな高そうなものでも同じなのと思った。


私も探したがタラバガニの天ぷらは、人気が有るのか在庫がなかった。

テーブルでは娘がなぜが、かなり大きな蛸にかぶりついていた。

旅行先は海の近くだったから海産物が多い、値段も安くなる。

娘を見て、くすくすと笑った。まるで私みたいだ・・。


そう思ったところで目が覚めた。


目が覚めると・・私は、アイリだった。

あまりにリアルな夢だった。しばらくの時間、妙に頭が冴えた。

前世の私であって、前世の私でない生活をしていた自分の夢。


ある人から聞いたことがある。

夢の中にとてもリアルな夢があるという。

その夢は、パラドクス世界にいる自分が経験した記憶だという。


確かにリアルな夢を見ることがある。

異なる場所、見たことのない地にいたり、知らない人が友達だったり。

恋人がいないのに夢の中ではいるとか。

夢の中の自分は、それが当たり前の事実だと自覚している。


時々繰り返し同じ夢を見たりもする。続きで見るときもあった。

行ったことないはずの風景なのに、これ前に見た場所だ。来たところだ。、

こっちに行くとあれがある。と覚えている。移動すると確かにその通りだ。

しかし目覚めると、やはり夢だったりする。


リアルな夢を見たときは、決まって目覚めても少しの間、覚えている。


アイリは、更に聞いた話を思い出した。

誰だかは覚えていないが、なにか大切な話だと思った。

リアルな夢はパラドクス世界の自分の記憶だといっていた人だ。


宇宙はビックバン後、膨張し大きく広がった。

ところどころで次元空間に穴が開き、

その時空の穴の向こうには、同じく宇宙がある。他次元宇宙だ。

他次元宇宙が増えていくことで、更に次元が異なる宇宙が出来る。

宇宙全体が次元としても膨張し、多次元宇宙となる。

多次元宇宙という考え方の視点はこういう例だった。


更に思い出す。

世界にパラドクスが派生する都度、新しい次元宇宙が発生する。

例えると、そこにも同じ地球が存在する異次元宇宙の誕生だ。

異次元宇宙があればあるほど、異なる地球も多数存在する。


見方を変えれば宇宙が膨張して多次元宇宙が発生する都度

パラドクス世界が派生するともいえる。

世界とは地球を表すとすれば、パラドクスの数だけ地球は存在する。


最初のビックバンで派生した地球が中心線宇宙にあるとすると。

中心線からずれた多次元宇宙の世界線の地球が派生することになる。

膨張のはるか先にある多次元宇宙のパラドクス世界線の地球は、

中心線世界と大きく異なる世界になる。これは、異世界である。


宇宙全体は膨張し続けようとするが、収縮し消えることもある。

膨張と消滅を繰り返しながら宇宙は膨張しつづける。

中心線宇宙を中心に引力の様なものがあり、

その影響が及ぶ範囲の多次元宇宙は、中心線宇宙に引き寄せられる。

膨張に負けて引力の範囲から出てしまうと、

遠くに飛ばされ次元の闇に飲み込まれる。これが宇宙の消失。


アカシックレコードとは、最初にできた宇宙の記録であり記憶だ。

要するに世界の中心線そのものである。中心宇宙の核だ。

パラドクス世界では、その中心線の世界から遠く離れ、消滅しないように

アカシックレコードの記憶をつなげる偉人を生み出し、修正する。

中心線世界との辻褄を合わせるため。


これが引力の様なもので、中心線世界に引き寄せられるという意味だ。


引力の様な力とは、世界線の修正力ともいえる。

中心線宇宙に近ければ修正力は高いが、遠くなると修正力が弱まる。

離れすぎると修正力が弱くなるとは、引力が弱まるのと同じだ。

偉人の発生頻度が減り、文明が衰退しやすいという意味でもある。

弊害として別の歴史文化が出来上がってしまうというわけだ。


偉人の概念とは、その世界自体に影響を及ぼす存在。

発明家だけでなく偉業を成し遂げた人、英雄も含まれる。


パラドクス宇宙には、時空間の概念は通用しない。

宇宙同士が重なって存在しているともいえる。

リアルな夢は、アカシックレコードにつながる能力がない人の場合。

自分の世界線とあまり離れない重なったパラドクス世界での記憶だ。

自分の知る記憶とそれほどかけ離れない文明レベルの夢になる。


不思議な話だ。

きっと別のパラドクス世界の私は、生きていて家族がいたのだろう。

それは、オタク歴女じゃなかった私の世界線の記憶。

夢に関しては、そうまとめるしかなかった。


しかしそんなことより考えなければならないことがある。

私が行っていることや判断は、この世界において重要だと思える。

前世の記憶を持つという特殊な人間の世界における影響はかなり強い。


私の影響でさらにパラドクス世界が派生する可能性もある。

逆に中心線世界に沿う形で近づく可能性もある。

最悪は、中心線世界から遠く離れすぎて、

この世界自体が時空の闇に飲まれ宇宙ごと消えてしまうこと。


あ・・だめだこれ


きっと蒸気機関とか活版印刷とかやばいわ

これらは前世歴史でもかなり大きな影響のあった代物だ。

歴史を一気に進めすぎて、未来が中心線と大きくかけ離れる可能性がある。

この夢ってもしかして・・・修正が働いた?なにかの影響かな??


転生して生まれるとき、だろうか

かすかに聞いた声を思い出した「この世界を助けてください」

前世の私がいた世界が中心線に沿って、修正してきた世界線なら

私は前世の歴史から離れすぎたことをしてはいけない。


しかし、中心線から見て足りないところを補足することが必要となる。

この世界の未来が中心線から離れすぎて、消える可能性があるからだ。


きっとそれがこの世界線を守るはずだ。それを示した言葉かもしれない。

それと・・たぶんだがこの世界は、中心線からかなり離れている。

アカシックレコードにつなげられるほどの偉人を生み出せる修正力が

かなり失われている可能性がある。引力の力が弱まっているという状態だ。


リリーフ的に前世知識のある私が修正を助け、中心線に近づけば

やがて、アカシックレコードにつなげられる修正力が戻るかも知れない。

偉人が生まれやすくなり文明が中心線に寄り添いやすくなる。


この世界でのこの国が戦国時代に入っているとすると

有名な戦国大名がいない今の時点でアウトに近い状態。

足利幕府が存在していないこと自体がヤバイ。

この先の未来で江戸幕府も無ければ、明治維新もない。

当然前世の現代日本がない。


それが世界規模だと、

始皇帝がいないとか、項羽と劉邦がいないから漢が出来ないとか。

そしたら三国志歴史もなくなる。

更に、チンギスハーンがいないともっと影響が大きい。

その役割を果たす人物がいればいいけど・・。


もし、いなかったのならすでに歴史的には危険域だ。

世界の歴史とは戦争の歴史でもある。

前世オタク歴女というのは、そういう考えが先に来る。


しかし、この世界での歴史を知る方法はない。

今だ、海外渡航など無理だ。


更に、エジソンの様な発明家がいないとなると

電気文明がなくなる可能性がある。

文明に世界的な影響を及ぼす人がいないのは、最も致命的だ。


文明に影響のある発明家の偉人達の発生を準備するには、

元になる科学者が多く発生しだす17世紀が1つのポイントになる。

結果、それより前の歴史介入による世界の歴史の修正。


だから15世紀以前の歴史を作るはずだった英雄がいないとしたら

かなりつらいのだ。


もし仮に、この理論が正しいとして

今が16世紀半ば相当だとした場合、最悪1550年~1650年

約100年の間に歴史の辻褄を合わせることをしなければならない。

その時代は、今だ世界規模的な戦国期でもあった。


この世界はどうなのだろう。大体西暦何年などもわからない。

西暦の存在自体があるのだろうか。


多分、歴史に何かルールの様なものがあって、線引きされている。

それを無理に超えてはいけない。中心線から離れるからだ。

しかし、その線には限りなく近づく必要がある。


しかし、どこまでやっていいのかは想像できない。

やりすぎもダメなら、やらないのもダメだということは理解した。


アイリは異世界転生と自分の役割を認識した。

納得すると何故か眠気が襲い、二度寝した。




目が覚めると、もう昼近かった。


昨夜のことは、

かすかな記憶だけ残して、何か大切だと思ったことは消えていた。

何か重要なことを伝えられた感じがしたようだけど・・。


思い出せるのは、私の知る前世の歴史と大きく離れないこと。

偉業と言われた世界的な影響力を持つ発明類は無闇に手を出すと

危険かもしれないということ。


しかし、前世の歴史と大きく違う点は修正する必要があること。


世界的に影響を及ぼす行為には気を付けよう。

しかし、そういうルール内で最大限にできることをしよう。

「ゲームでも、ルールギリギリでの攻略は得意だった。」


蒸気機関の開発中止と活版印刷の開発中止はすぐに指示した。

私からの指示書類や絵も処分した。

職人は残念がっていたが、仕方ない。

ちゃんと説明が出来なくて、申し訳ないと思う。


井戸ポンプの場合は影響力は高くても歴史上、形が変わらなかった。

それ自体の発展性が無かったからだ。

電気ポンプにはなったが、それは電気という大きな偉業のせいだ。


その辺にルールの抜け穴がありそうだと思える・・。


井戸ポンプに関しては、そのまま実施させてみる。

さて、世界はどこまで許してくれるのかな。




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― 新着の感想 ―
[良い点] おもしろい [気になる点] 地の文もアイリ視点なので、作者ではなくアイリ個人の思い違いという設定なのかも知れませんが、 パラドクス=矛盾、パラレル=平行、ですよ。
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