遭遇。
はい。私は今、危機に陥ってます。
目の前の女性たちによって。
「聞いているの?あなたのような貧相な方があの方々のそばにいるなんて・・・。自分の身分をわきまえたらどうなのかしら?」
いや、私だって好きでやってるわけじゃないんですよ。身分なんて、この世界のことは私に関係ないです。
しょうがない。前の世界でマダムキラーと呼ばれたを見くびるなよ!
「申し訳ありません。引き継ぎの方がいらっしゃるまでの少しの間ですので、ご不満でしょうが我慢していただけないでしょうか?」
そういい、上目づかいで女性達をみる。私の顔はもともと中性的なので、今のように髪を結ったり、ショートカットにすると美少年に見えるらしい(友人の話ではだが)
女性達は私の顔をじっと見て、ポッと頬を少し赤らめた。
「ま、まぁ、しょうがないわね!引き継ぎの者が来るまでですし。それまで、あの方たちの迷惑にならないように精いっぱい仕事するのですわよ!そ、それでは失礼します」
それだけ言うとぱっと振り返り取りまきの方々と早歩きで去って行かれました。
ふう。ひと段落。とりあえずまずはイリナウス様のお部屋を掃除しに行こう!今日は平日だからお部屋にいないはず。早く終わらせておこう。
だが、いざ扉の前に来てみると・・・・。なぜ、中から気配がするのでしょう?今日は仕事だからイリナウス様はいらっしゃらないはず。となると・・・・泥棒!?
私はよーく中の気配を探ってみる。この世界に来て、何故だか気配に敏感になり身体能力も上がっているようだ。
部屋の中には2人。二人ならもしかしたら捕まえられるかもしれない。まずは状況を見よう!と思い扉をそーっと開け中をのぞく・・・・・パタン。
中には麗しい美青年が2人いました。
一人は、艶のある漆黒の瞳と髪に白磁の肌。服装も黒に統一されところどころに銀の刺繍や装飾があった。
もう一人は太陽のような金髪に瑠璃色の瞳。服装は白で統一されており、ところどころに金の刺繍と装飾。
まるで正反対の二人だがどこか似通った雰囲気を感じる。
そして、その二人は扉を見ていた。・・・・必然的にノックもせずのぞこうとしていた私と目が合ってしまい私はとっさに扉を閉めた。
どうしよう。謝るべきだろうか。のぞいてすいませんって?いやただの不審者になってしまう。
では・・・・逃げる?いや、職がなくなる可能性がある。
んー。っと扉に背を預け考え込んでいると不意に背中の壁がなくなった。
いや、扉を開けたため寄りかかるものがなくなったのだ。
私は頭やお尻にをぶつけると思い衝撃に備えて身構える。
だが、予想に反して私を襲ったのは浮遊感。誰かに抱えられているのだ。いや、二人しかいないけどね。
「大丈夫?」
つぶっていた瞼をあげる太陽をのような金色の髪が見えた。
「はい。申し訳ありません。」
できるだけ表情を変えないように答える。
「お前は誰だ?」
急に、黒髪の青年が話しだす。
「今日から、イリナウス様とマーリラッド様のお世話をさせていただくローザと申します。」
「そうか、リュカス・イリナウスだ。よろしく頼む。」
やっぱりこの黒髪がイリナウス様か。となるともう一人の金髪は?ご友人ですか?
「僕は、ルシアス・マーリラッドです。よろしくお願いします」
おぉ、マーリラッド様だったの。よろしく
「じゃあ、早速で悪いけどお茶入れてくれるかい?僕達今、休憩中なんだけど、お茶おいれるのが苦手でね。頼めるかい?」
苦笑しながら頼む。美形はなんでも様になるな。
「はい、只今」




