指輪
短めです。
目が覚めると知らない天井でした。ココはどこだろう。
私はまたトリップしてしまったのでしょうか?たしか私は・・・・・・
はっ!急に頭に変な映像が流れてきてそれで気を失ってしまったのか。ふと窓の外の景色を見るともうすでに外は真っ暗だった。
早く部屋に戻って寝る準備を・・・。あ、そういえば今日の仕事がなにも終わってない。けれどココがどこかわからないので移動のしようもない。
部屋の様子を見るがやはり私の部屋ではないが見覚えがある。・・・・・・・あー。イリナウス様のお部屋だ。主人のベットで寝る侍女って前代未聞だよね。きっと。
ベッドから降り綺麗に整えていると、ノックの音が聞こえた。
目を向けると、イリナウス様とマーリラッド様が扉の前に立っていた。
「気がついた?急に倒れるからびっくりしたよ。体調がすぐれないときは無理しちゃダメだよ?」
優しくマーリラッド様は声をかけてくれるが、私は気付いていた。今日初めて会った時も、マーリラッド様は微笑んでいるけれど瞳の奥はどこか冷たい冷気のようなものを感じる。全てを憎んでるようなそんな悲しい敵意と拒絶。それは、口数も表情の変化さえもあまりないイリナウス様の瞳からも感じられる。この二入にいったい何があったのだろう。
なぜか、考えると胸がぎゅっと苦しくなり、思わず私はポケットに入れていたものをぎゅっと握る。その動作が怪しかったのかイリナウス様の眉がピくっと反応し目でポケットの中身を出すように促す。
別にナイフや凶器の類じゃないので私は素直に前の世界から持ってくることができた唯一のもの・・・。指輪を出す。
事故にあったことが前の世界での最後の記憶なので手に持っていた荷物はしょうがないと思うが、家に置いてたはずの指輪がこの世界に来た時、自分の指についていたときはとても驚いた。
指輪を出した瞬間、マーリラッド様が奪うかのように手を伸ばしてきて驚きに腕を引っ込めてしまった。
「なぜ、お前がそれを持っているのだ。」
さっきとは違う低く唸るような声でマーリラッド様は問う。
いや。私のですし。気づいたら指についてたし何故といわれても。
その指輪は銀の少し太めの指輪に薔薇のツタが掘られており、キラキラとしたまるで宝石のような石付いている。その石は綺麗な薔薇の形に掘られおり、私のお気に入りだ。




