私、ついて行くにあたって
前回、ケメルについて行くことにしたフシは早速、その件について、話し合うことにした。
「え、えっと、ついてくるってどうして?そんな話に?どうして気にかけてくれるんですか?」
「俺なんか、ただ、師匠の話が元とはいえ、貴方に会えば、自信が作って思ってた、バカですよ?」
フシはケメルの話を聞き、安心させるために、優しく微笑んだ
「確かに、初対面の人間相手にそこまでするのは、とても稀だ。」
「けど、君、最初私に話しかけてくれた時、凄く声小さいし、ハッキリ言葉にできてなかったろう?」
「それで上から目線になるけど、商人に撮ってそれは致命的だというのは、そういう知識がない私でも分かったから、心配で。」
「はぁ……??そういう知識がない?」
話を聞いていたケメルがフシの言葉に引っかかる。
「さて、ケメル、まず君について行くにあたって言わなければならない事がある。覚悟はいい?」
フシの真剣な面持ちに、唾を飲み込み、深呼吸をし、覚悟を決める。
「は、はい!聞かせてください。」
「うん、それじゃあ言わせてもらうね。自ら心配で、ついていく宣言した私では、あるんだけど、私、商売とかまったくしたことないし、商人の言う損得勘定とか、全くわからないから、そっち方面で全然、役に立てない
ゴメンなさい!」
「・・・・・へ????」
謝罪とともに、それはもう見事な土下座を披露したフシはケメルの言葉を待つが、肝心のケメルはというと、元々、着いてきてもらうつもりも無かったし。そもそも着いてきてもらうにしても、あまり頼るつもりはなかったし、「そばに居てくれるだけでありがたいです!!」みたいな考えだったが、まさか、これっぽっちも商売の知識も知恵もない状態とは思っておらず、その衝撃と土下座をさせてしまった、申し訳なさから頭の中には空っぽになり、混乱状態に陥った。
「い、いえ、いえいえいえいえいえいえ!
そ、そんなことは、決して、むしろ向いてきて貰えるだけで有り難すぎると言いますか、そもそも、そんなことを貴方に気にさせてしまって、こっちが申し訳ないと言いますか。!コ、コチラこそ、そんな事を会ったばかりの貴方に気をつかわせてしまい申し訳ありませんでした!!」
ここで、ケメルも土下座!フシの土下座に対して土下座返しをするという双方が双方に土下座をする奇妙な光景が出来上がった。
このままでは、進まないと思い、先に頭を上げたのはフシだった。
「えーとっ、先に土下座した私が言うのもなんだが、一先ず頭を上げてきちんと話し合わないか?これからの旅路についてでもあるし、」
フシの言葉に戸惑いながらも、「は、はい」と言い頭を上げ向き合った状態になり、改めて話し合う。
「では、改めてケメル、君の商人としての旅に短期間
でも、ついて行かせてもらっていいだろうか?」
「あ、あの、どうしてその、そこまで気を使ってしまうんですか?心配だからというのは、なにか、しっくりこなくて……って!いえ、べ、別に貴方の意見に文句がある訳じゃなくて・・・・・」
「ふふふ、わかっているよ、それくらい。それに私も文句を言われたというより、正当な意見だと思うしね、」
そこで、フシは少し考え言葉を伝える
「これは、さっきも伝えたし、上から目線な言葉になってしまうんだけど、君は人と喋り、関わるのがあまり得意では、ないように見える。」
「だから、万が一の時は君の代わりに口代わりになれる、何よりこの数分関わっただけだけど、君はとても優しい子だ。そんな子に損して不幸になってほしくないと思ったんだ。」
ケメルは思った、フシさんはとても言葉を選んでくれてると、たった少ししか関わっていない俺を優しいと不幸になってほしくないと、言ってくれている。
そこまで言葉を尽くして貰っている今この現状、このチャンスを商人として、言葉を貰った側として無為にしたくない。
「あっあの、こんな、こんな俺ですが!もし、許して貰えるのなら一緒に行きませんか……、」
そう言って自らの右手を差し出した。
「……っ、こちらこそ、よろしくね!」
「は、はい!」
こうして、コミュニケーションが苦手な商人ケメルと商売知識ゼロの不死鳥のフシとの奇妙なコンビの商人が誕生した。
「とりあえず、さっきから放置してる馬と馬車のところに行こう、無いとは思うけどどこかに行ったら大変だ、」
「は、はいそうですねっ!!」
次回から、ケメルとの商人旅がスタートしますが私自身
そういった知識ゼロのバカですので、暖かい目で見てくれると嬉しいです。




