私、決意した。
それから、実践訓練を続け着々と実力をつけていった
セナは元々勉学の方は得意であり、魔法だけが不得意だったためかつて落ちこぼれと言われていたセナは今では、優秀な生徒としてよく名をあげられるほどにまで成長した。
そのせいか最近ではよく他生徒たちと話すようになったようで。
「ねぇ、グリュナーさん。どうやって強くなったの?」
「あ!それ俺も聞いてみたかったんだよ。」
「ねっ!どうやったの?教えてよー」
「えーっと、ただ、改めて自分のダメだったところを見直しただけだよ?・・・・・《(ねぇ、フシ喋ったらダメ?そろそろキツくなってきたよー早くこの場から去りたい。)》」
「《(うーん、さすがにあの訓練法をむやみに教えるとなるとこの子達の身も危ない君に教えたのだって私による幸運だからね?気をつけないと)》」
「そっかー、俺達も見直してはいるんだけどなーやっぱり才能か〜。」
「そうだねー」
元々落ちこぼれであったセナに強さの秘訣を聞こうと前まで下に見ていた生徒が手のひらを返して仲が良かったかのように話してくる様子にうんざりしたセナは
「もう早く教えて自滅してくれないかなー」と物騒なことを考え始めフシは流石にと制止する。
キーンコーンカーンコーン
「さあ、皆席に着きたまえ授業を開始する。」
そんな時に丁度よく予鈴がなりセナに群がっていた生徒たちは離れようやく一息つくことができるセナ
最近ではことある事にセナに対して、「強くなった秘訣は?」など「ねぇ私たち仲良かったよね!」などと話しかけてくるのでセナは寮の部屋の中か人気のない空き教室でしかフシとの会話で癒されなくなってきていた。
そうして授業が終わり昼休みに突入した途端
「ねぇ、グリュナーさん昼一緒に食べない?」
「あ!だったらわたしグリュナーさんに聞きたいことがあったの!」
「俺も俺も!」
またもや媚びを売るものや強さを秘密を引き出そうとするものたちが集まりとうとうセナが我慢できなくなり教室を全速力で飛び出した。
「ごめんだけど僕先約あるからー!!」
「あっちょっと!」
そうして飛び出したあと教室に残っていた生徒たちは唖然とした後
「……ちっ、調子乗りやがって」「だよね、ちょっと強くなれたからって」「ホント、ホント人気者になれたって勘違いしてるでしょあれ。」「さっさと強さの秘密教えればいいものを」
次々とセナに対して以前のように、いや以前以上に蔑んだ目でセナの去っていった方へ向かって口々に言っていた。そんな様子をフシはされげなく透明化し、聞いてみていたのだが、
「(やっぱりそういうことだったのか、何もこの学院の生徒全員がこういうのだと思いたくはないけど少なくとも、セナに対する態度を謝りもせず申し訳ないような素振りも無いところを見ると本当にこの子らは所謂クズというやつなんだろう。)」
自身の予想の範疇だったことを確認してフシはセナが去っていった方向へととびだしていった。
「はぁ、疲れたー。僕自身お喋りはそこまで得意じゃないし特にあの人たちとは話なくないから余計疲れたよ……」
「うん、お疲れさまさっき確認してきたけれどやっぱりあの子たち反省も罪悪感もない様子だったよ。それよりセナに問題があるって思っていたみたい。」
それを聞いたセナはやっぱりとフシ同様予想していた答えだったようで、それならこれからはそこまで必要に関わる必要もないかなと考えていた時急に意識が朦朧とし始めた。
「あ、れ?……いしきが……とおく……。」
「!セナ!」
次の瞬間セナは倒れてしまい。間一髪の所フシが支えて大怪我はしなかったもののフシは急いで保健室へとセナを運んだ
「(あれ?確か僕はフシと話してて、それで……?)」
「《(おや、目が覚めた?セナ。具合はどう?一応、魔法で検査をして軽い熱だと分かってはいたし、軽く回復もかけたけれども、病気の類は一瞬で直せはしないから。)》」
「《(うん、何とか大丈夫、少し体が重くてだるいだけ
心配かけてごめんねフシ。)》」
その言葉を聞いたフシは顔を暗くして答える。
「《(いや、私の方こそすまなかった。もう少し私が気にかけていれば未然に防げていたのに君は彼らと関わることで想像以上に疲れていたんだね。本当にすまない)》」
そう言って頭を下げるフシに慌てて「気にしてないし、フシが謝ることないよ。」と弁明するがあまり効果は無さそうでそんな様子のフシにセナはとある決意をする。
「《(フシ、本当に今回のことは気にすることでは無いし、これ以上フシが謝るなら僕も申し訳なくなってちゃうからよして欲しいな)》」
「《(……そうだね。ありがとう)》」
「《(それとね、僕決めたよ。これからは僕をいじめた生徒やフシに好奇の目を向ける生徒に対しては僕、塩対応を心がけるよ!)》」
そんな事を胸を張って大きく宣言するセナに対してフシは「塩対応かー」とどう足掻いても冷たく接する時の表現がセナらしいと思いそこまでおぉーとはならなかったがひとつの懸念もある
「《(セナ、一応聞くけれどそれで本当にいいんだね?後悔はしない?)》」
そんな問いにセナは落ち着いた様子でフシの懸念に答える
「《(うん、大丈夫だよ。この決断は熱での暴走でも、一時の気の迷いとかでもない。前から考えてはいたことだから。)》」
「《(うん、そうか分かった。なら私から言うことは何もないよ。)》」
そうしてその日は寮に戻りフシの看病を受け、すっかり治ったセナは次の日から学院内で氷雪系統が得意と言うこともあり氷雪の女王という渾名が着いた
ちなみに、それを聞いたセナは「もうこの学院で友達は無理っていうのは分かってはいたし、作るつもりも無かったけどその名通りの対応してやる!」とやる気を出した。
この学院にも優しい子や強さだけを見ている子はいますが、そういった子に限って努力が実り、元々持っていた強さを見初められ先生方に気にいられるのでセナと関わることがないため。そうでは無いダメな性格の子たちばかりがセナの周りに集まってしまう(不憫)




