私、村で歓迎?
今回は前回の倍の長さの文字数となっております。
「ふむ、さてどうしたものか。」
(やぁ、不死鳥のフシだよ。今現在私は、)
「おい、どうする。」
「どうするったって。」
「おい!だれか村長を呼んできてくれ!」
(絶賛、周囲を囲まれ、農具を向けられ、警戒され中でございます。まぁ、当たり前だね。居なくなったと思っていた、村娘が巨大な鳥の魔物に乗って帰ってくるんだから。)
すると、母親の腕の中からリナちゃんが声を上げる
「辞めてっ!フシさんは、悪い鳥さんじゃないのっ」
その声に、村人たちは一瞬たじろぐも未だ、警戒の色が見て取れた。 そこに。
「よしなさいっ!」
何やら、村人の一人に連れられ杖をつく髭の生えた老人が現れた。
「村長!ですが、相手は魔物ですよ。いくらリナちゃんを助けてくれたとはいえ、本当にそれだけとは、」
「まぁ、落ち着けヒスタ。おまえの懸念も最もだが助けられた張本人のリナがやめてと言っておるんじゃ」
「信じてやるのも、大人の役目じゃろう。それに、そのフシさんとやらは言葉を発することができるようじゃ、それだけの知能を持ったものが悪意を持っているのなら。それこそリナをそのまま返しはしないじゃろう?違うか?」
そこから一気に村人全員に動揺が走るが、確かにというものや未だ信じきれないものもいるようで。
するとリナと抱きやっていた母親らしき人物がフシの目の前で頭を下げ礼を言う。
「大変失礼致しました。娘を助けてくれた御仁を悪く言ってしまい申し訳ありません。」
「それと、娘を助けていただきありがとうございます。」
すると、それに続き次々と村人たちが頭を下げ礼を言う。村長も
「わしからも、御礼申し上げます。リナを助けていただきありがとうございました。」
するとフシも
「いいえ、お気になさらず、私も偶然通りかかっただけですから。どうか頭をお上げください。」
村人たちが頭を上げる中リナがフシに抱きつきこう言った
「フシさん、助けてくれてありがとう!」
「どういたしまして。次からは気を付けて。」
「うん!」
次に村長が声を上げる
「さぁ、リナも無事だったんだ。その手に持ってる、鍬やら斧やら置いてきな。」
村人たちが解散する中、村長とリナそして母親がフシに近づく
「フシさんでしたな、この村の村長をやっております。ジンクと申します」
「私は、リナの母親のリンカと申します。この度はリナを助けていただき、ほんとうにありがとうございました。」
「改めてありがとう。フシさん!」
「宜しければ、今晩はこの村に泊まってはいかがでしょう?もう夜もふけて来ましたし、何よりリナを助けで頂いたお礼をしたいのです。」
するとリナが嬉しそうな顔で言う。
「ほんと!フシさん今日うちに泊まるの?やったー!」
「こら、リナまだ決まった訳じゃないし、何より残念だけどフシさん?は大きすぎて家には入らないわよ。」
「ふっふっふー、おかあさんフシさんはね、大きさを変えれるから大丈夫だよ!」
「あら、そうなの?だったら、大丈夫なのかしら?」
「うん!大丈夫!だから、フシさん、きょう一緒にご飯食べてくれる?」
フシは微笑み羽をリナちゃんの頭に乗せ撫でる仕草をしながら。
「そうだね、もし皆さんがよろしかったら、伺っても大丈夫ですか?」
すると村長も
「えぇ、えぇ、大丈夫でございます。ではこちらでございます。」
「こっちだよー!フシさん!」
「こら、リナ、フシさんの羽そんなに引っ張ったらダメでしょ。優しくしなきゃ」
そうしてフシはリナちゃんと達の家でご相伴にあずかることとなった。
「ねぇ、フシさん、そのサイズ食べづらくない?大丈夫?」
「ああ、大丈夫だよ!こういうのも慣れているからね!」
あの後、フシがご相伴に預かるため自身の大きさを小さくしたのだが、大きくするのは、慣れていたが小さくするのは普段やらないため、予想以上に小さくなり、普段の体型も相まって両手に収まる毛玉と化していた。
「それにしても、フシさんって謎よね、普通に大きさを変えて、言葉まで喋っちゃうんだから。」
「フシさんだからね!」
リンカが苦笑気味に言う
「どうして、リナが胸を張るのよ。」
「だって、この中で一番フシさんと仲がいいのは、私だもん!」
「ふぉっ、ふぉっ、ふぉっ、そうじゃのう確かにこの中でフシさんと一番仲がいいのはリナじゃのう。」
村長の言葉にリナが胸を張る。
「エッヘン!」
次に何の気なしにフシがサラッと答えた。
「まぁ、私、不死鳥ですからね。」
一瞬、リナとフシ以外の音が止まる。後二人の時間が動く
「不死鳥って!そんなこと、イヤデモ、普通の魔物じゃありえないし、でも、はぁ?!」
リンカが情報処理に追いつかず、言葉が乱れ現実を受け入れられてないようだ。そして、村長はというと。
「おぉー、なんという、ありがたや、ありがたや、まさか、伝説の不死鳥殿にリナを助けていただいていたとは、重ね重ね御礼申し上げます。」
何やら、両の手を合わせながら涙を流し、お礼を言ってたそして、リナはと言うと。
「ふたりとも、何してるの?」
予め、フシから不死鳥だということを聴いていたのと、まだ不死鳥という存在がすごいことだと二人ほど理解してない為、ふたりが急におかしな反応をしだしたとしか感じてないのだから大物である。
「いやぁ、それほど崇めてもらう存在じゃあないんだよ?」
とこっちはこっちで、反応に困っていたが話を変えるべく、旅をしてること、そして次の行き先におすすめはないかをフシが聞いた。
「では、裏にある氷河の山なぞは、いかがでしょう?」
「氷河の山?」
果たして、村長の勧める白雪の山とは?
フシ情報
フシの身体は以外に羽毛でふっくらとしており、本気にならないと基本丸っこい外見となっております。




