私、魔法訓練
フシが使い魔になった初日、次の日が休みということもあり、訓練はなく次の日に朝一でこの前フシが魔法を実践した広場に来ていた。
「さて、それじゃあセナこれから君には私の魔法訓練をうけてもらうよ。」
「うん!よろしくお願いします!それで、まず何からやればいいの?学校では呪文の意味を知りなさいって言われてるけど、」
「うん、それ自体も間違えてはいないけど、呪文っていうのは基本これから、コレをやりますよー、間違えないようにーっていう自己暗示にだからね、それをすれば多少上達はするけどこれからやる訓練はひたすら魔法を行使してもらいます!」
そのセリフを聞いてセナは冷や汗を流す「嫌な予感がする」と
「えーっと、フシ先生?ひたすらっていかほどに?」
「ん、それは魔力が尽きるまで、ですね!大丈夫!尽きた後すぐさま全回復させるから任せて!回復は得意だよ。」
予想的中!
「い、いやいや!全回復させるからいいかーじゃないからね!疲れるものは疲れるし、疲労感だって蓄積していくから!」
「大丈夫、疲労感すら残さず回復させる、マカセテ」
「いやいや!むしろ心配事が増えた!目が据わって怖いから、せめて正気の目で言ってよ!というかこれどういう効果があるのさっ!」
そこでフシの据わっていた目が正気に戻り、説明をし始める
「おっと、そうだったね説明もなしにこれやれ、あれやれは酷だものちゃんと説明するから聴いていて、分からない場面があれば後で遠慮なく聞いてくれていいから、」
「えっと、はいよろしくお願いします。」
そして、フシはわざとらしく、どこから出したか分からないメガネをかけ説明を始める
「いいかい、これから魔法行使をひたすら撃ってもらう理由はまず理由は主に4つあります。
一つ目、どんな魔法でもどういうものか理解できるようにするため。呪文は魔法を使う上で予備動作、自己暗示って言ったでしょ?それをすることで瞬時に思い浮かべるようになって発動時間が短くできます。」
「なるほど……」
「続いて二つ目、魔法も筋肉と同じで使えば使うほどきたえることができるからです!それにより一度に使える魔力も増えて、限界許容値が増えて倒れる回数が減り、ついでに魔力も増える。」
「そこついでなの?結構お得だよ、魔力が増えるって、」
「そうだね、けどついで、さて次は三つ目、わざわざ意識せずとも使えるようになってもらう為、歩くのと一緒、どんなに時間が経っても歩くのって忘れないでしょ?混乱してても本能でつかえるようなってみよう!」
「うーん、なんか本能で魔法を行使するって危ない気がする、大丈夫?」
「その心配はご最も、けど、私がいる限りはそんなことはさせないから安心して。それにそれを抑えれるようになるから」
「次、最後の四つ目、魔法を身近なものだと理解して貰うため、まあ要するに慣れてもらう。特別視することなく、手段の一つとして考えれるようになって貰うそしてゆくゆくは手足の様に操れるようになるから。」
その話を聞いたセナは考えた、確かに今聞いた効果が得られるのならこれほど魔法上達に役立つことはないと、
「とりあえず、フシがどういった意図でこの方法を取るのかはわかった。ただ、こうして考えてみると魔法学院での教え方と随分違うね。」
その問いにフシは当たり前のように答えた
「そりゃあ教える意図が違うから、学院側は多人数を長期間かけて育て、その中で優秀なものを育てる。
私の場合は短期間かつ、一体一で教える超短期決戦仕様だもの、違うと思っても間違いではないさ、」
その説明にセナは疑問を覚えフシに聞いてみる
「でも、まだ習い比べてないからハッキリしたことは言えないけど、フシの教えなさかたの方が効率的で爆発的にできそうなのに、どうして学院はこの方法を取らないんだろう?」
「その理由はセナが最初言っていたじゃないか、疲労が溜まるからだよ、生徒にも先生にもね、この方法では多人数を一度に教えるとなるとどうしても回復魔法が使えるものと回復ポーションが大量に必要になる、それに比べ年来の教えでは確かに優秀なものがごく一部でも、そのごく一部に専念して教え伸びる才能をさらに伸ばせるから。これも教えの見る先が違うからだよ。」
「そっか……」
その問いになにやら悩む姿のセナ
「何か懸念点がある?良ければ話して欲しいな、私は君の先生であり使い魔だできる限り力になりたい。」
「あはは、フシに隠し事でそうにないね、うん話すよ」
フシの言葉にセナはぎこちなく笑い、フシの問いに応える。
「僕がこうしてフシに教えて貰うのってズルいんじゃないかと思って、だってそうでしょ?僕なんの努力もできてないし、学院の教えに着いていけてないのに、フシの教えで効率のいい方で強くなろうなんて……」
そんな、セナの悩みにフシはなんでもないようにカラッと応える。
「そんなことを悩む必要はないと私は思うけど、けど、セナが努力してないなんてないと思うけど、だって教科書だってノートだってよく書き込まれていたし、復習だって欠かしたことないんでしょ?」
「そ、それは僕がダメだから代わりに人の何倍もって思ってたけど全然上手くいってないし、」
「何も、努力が実ってないからと言ってその努力がない訳では無いでしょ?」
「・・・・・・でも、僕サボったことだってあるよ?」
「そのおかげで私と会えたんじゃない。」
「それは運が良かっただけで、「セナ」!」
「運も実力のうち!それにまだ私は何も教えてないよ?私が教えたからって必ず実るわけでもないんだから、習う前からそんな卑屈になって、習ったあと実った時どれだけ卑屈になるつもりなんだい?それに、この運を良い運にするか、悪い運にするかはセナの努力と私の教えだ、私との出会いを悪い運にする気かい?」
「・・・ううん、したくない。僕なんかを助けようとしてくれるフシとの出会いを悪いものなんかにしなくないっ!」
「うん、その意気だ。さっ、さっさと魔法訓練しよう、今日一日ぶっ通しだよ。」
「あ、あれ〜?さっきまでの感動の余韻はどこに?」
「それもいいけど、訓練が優先、それに私との出会いを悪いものにしないんでしょ?」
「うん!」
そこからセナとフシは本当にその日一日ぶっ通しで魔法訓練をし続けました。
「今日一日使う魔法は氷雪系統だよ」
「あれっ、それだけ?」
「とりあえず、得意なものを鍛えたあとだよ、全部苦手なのに全部一緒くたに鍛えようとするのは効率悪いし、さっ先ずはこの前見せた《氷雪槍》だよ!」
「は、はい!えーっと、《氷雪の槍を以て・彼の者を打ち穿て・氷雪槍》!」
シュウ、ポロッコロコロ
セナの呪文が唱えられたあと出てきた氷雪槍は箸程の大きさでまるで子供が投げたような弱さだった
「!、やった、できたよフシ!この前より2mmも大きい!」
「……うん、とりあえず言った通りに魔力が無くなるまで撃ちまくって、」
「うん、頑張るよ!」
フシは思った、「これで得意か、」なるほどこれは骨が折れそうだとりあえず今日一日でどれほど伸びるか人によって個体差が出るからな最低限攻撃魔法として成立する威力と大きさになればいいけど
「はぁ、はぁ、フ、フシ魔力……切れた」 バタン
「《癒せ》」
「?回復した?今の癒せで?え?」
「とりあえず疲労感とか魔力切れだったら一瞬で回復できる、ほらグズグズしない再開」
「は、はい!」
フシは思った、これから私も死ぬ気でやらなければ、と。
一般的な氷雪槍の大きさは短刀程の大きさで威力も木に突き刺さる程の威力があります。子供でも大きさナイフの木に傷をつける程度があり、セナの氷雪槍の威力のなさはフシが絶句するにふさわしいでしょう。




