私、初めての使い魔
「えーと?つまりどういうこと?」
「つまりね、私がセナの短期間の使い魔になって、君が魔法を上手く使えるように手伝うよってことだよ。」
「???」
セナはよう理解出来なかった、なぜ今さっき会ったよくわからん鳥に自分の話をしたら上手く魔法を使えるように手伝ってもらう話に?
「ちょ、ちょっと待って!どいうこと?僕、魔法上手く使えないよ!フシが使い魔ってっ!えっ!?どいうこと!」
「ひとまず落ち着いて、混乱したのはよくわかったから、とりあえずね、私が魔法が得意って話はしたでしょ?だからセナに魔法を教えようと思うんだけど、それだったら使い魔になった方がフォローしやすいかなって思ったんだよ。」
「うん、得意って話はさっき聞いたけど、え?でも僕君がどれほど魔法を使えるかって知らないし、そもそも使い魔ってホントにそれでいいの?」
「とりあえず、最初の疑問に答えるためにどこか魔法を使える場所に行こうか。」
そうして、フシとセナはフシの魔法を見るために魔法を打っても大丈夫な荒野に出た。
「うん、ここら辺だったら大丈夫かな、ありがとうセナ」
「いや、僕はそもそも案内しただけだから、気にしないでも、それで?魔法を見せてくれるんでしょ?」
「ああ、もちろん!一先ず一番私が苦手な氷雪系統の魔法を見せるよ。」
「えと、うんよろしく」
そうしてフシは周りに大きめの結界を張り念の為被害が出ないように備える。そして、目前に大きめの岩を的に魔法を放つ。
「《氷雪の槍を以て・彼の者を打ち穿て・氷雪槍》」
ズドン!フシが呪文を唱えた瞬間、氷の槍が生成され岩に放ち粉砕した
「・・・・・・えーと?にーがて?」
「うん、これでも不格好だし、苦手って言ったのは嘘じゃないけど、人よりは威力はあるよ。」
「だ!だよね!そうだよ、人より威力強いじゃん!僕知らない!こんな威力の魔法そうそう見たことない!どうなってんのさ!フシの苦手!」
「えーと、うんごめんね、……よしっ!話切り替えよう!これで私が魔法得意でセナの使い魔になって魔法を使えるように手伝うのも申し分ないよね、」
「ないよっ!ないに決まってる!というかむしろ僕なんかに教えて貰っていいのかって苦悩してるよっ!」
「いいんだよ。私がセナの手伝いをしたいって思ってるんだから、むしろセナに聞きたい。もし許してくれるなら私がセナに魔法を教えてもいいかい?」
「えっと、その私なんかで良ければむしろよろしくお願いしますっ!」
その後セナに魔法上達を手伝うこととなり、使い魔になるにあたって《念話》を使い何時でも話せるようにした後、セナは学院の寮生活なので一緒に帰り。次の朝、先生に使い魔契約したことを報告しに行った。
コンコン、「失礼します、セナ・グリュナーです、先生いますか?」
「ん?なんだい、グリュナー君何か質問かい?こんな朝早く?」
「い、いえ、そうではなく、その報告というかお知らせしたいことがあって」
先生の見た目はガリガリで髪はオールバック額に角一本あり、眼鏡をかけていた。この先生にそういってモジモジしながら先生の目前にフシを見せる
「この子と使い魔契約したんですが。」
「ピヨッ」
「うーん?」
そういってフシが片羽を上げ挨拶する。念の為補足するとフシは学院では喋らないようにと言うことになった。
喋る魔物とはそれほどまでに目立ち、落ちこぼれで注目を浴びていたセナはこれ以上目立ちたくたくなかったためそういう風にお願いした、フシも学院では喋らない方がいいと思っていたのでこれを了承、学内では念話で喋るようにした。
「グリュナー君が使い魔契約?こんな魔物見たことがいやいや、とりあえずわかった、もう戻りなさい。」
「あ、ありがとうございます。失礼します!」
そうして、フシを肩に乗せて職員室を後にしたセナ、何とか第一関門は突破した。
「《(ふぅー、何とかなってよかった〜、フシもごめんね、喋れないフリをしてなんてお願いして。)》」
「《(いやいや、私自身も考えていたことだし、君の提案だ不満なんてどこにもないから、安心してくれ。)》」
「《(うん、ありがとう。うーん、これから教室で何もないといいけど。)》」
そうして、教室に着いたふたり。いざ、教室に入ろうと扉を開けて、机に座るセナだったが、何やら周りの生徒たちがセナのことをヒソヒソと喋っていてよく耳を潜めてみると、
(なにあの子、落ちこぼれのくせにまだこの学院にいたの?)
(うわぁー、学院の面汚しの癖に同じ教室にいるとか、バカが移っちゃわないかしんぱーい、早くどっかに行ったらいいのに、)
という言葉が聞こえてくるセナもそんな言葉が聞こえていたのか表情が暗い。
「《(セナ、大丈夫さ、近いうちにあいつらを見返せるはずだ、言っただろう?セナの魔法上達の手伝いをするって、君の使い魔を信じてよ!)》」
「《(うんありがと、フシ)》」
そうして、フシと話しているうちに表情も明るくなり、周りの生徒たちの陰口も気にならずにすんだ。
「《(それじゃあ、明日から魔法上達の為に朝に練習だ、よろしくね)》」
「《(うん、頑張ります!)》」
フシは永年生きていますが、人の使い魔になるのは初めてではあるものの魔法を教えるのは初めてでは無いのでセナに魔法を教えるとなってワクワクしている。




