私、今日はのんびり
「まぁ、おかえりなさいフシさん。」
「うん、ただいま」
前回、ブロキアの作ったお酒を手土産に帰ってきたフシ
「どうでしたか?ブロキア、いいお土産話は話せそうですか?」
「うん、思った以上に色々とあってね私自身ほとんど観光で巡っていた気がするよ。」
「まぁ!、ふふふいいんですか?ご友人にお話を聞かせるためと言っていたでは無いですか、」
そんななんでもない、話をしているとフシがミシェリアにお土産があると言って持ってきたお酒を渡す。
「あら、こちらは酒瓶?ですか?」
「そうだよ、君のオウリンゴで作ったシードルっていう果実酒なんだ。これと家にあるというりんご酒を飲み比べてみないかい?」
フシのその言葉に嬉しそうに目を輝かせ笑うミシェリア
「まぁまぁ!私が言っていたこと覚えていたのね、ありがとうフシさん!それじゃあなにかおつまみになる物をもってくるわね!」
「なら私は、倉庫の方からりんご酒を取ってくるよ」
そう言って嬉しそうにキッチンに向かったミシェリア
その後、おつまみとお酒を机の上に並べグラスを2つづつ置いて準備は完了
「それじゃあ、フシさんが無事戻ってきたことにかんぱーい!」
「おやおや、それじゃあ当初の目的とは違うよミシェリア」
「あら、いいじゃないフシさん、わたしにとってはとても嬉しいことなんだから、これで乾杯させて頂戴!」
そういうミシェリアはとても楽しいそうで、発言を撤回しそうになかった様子からフシは「まあ、どちらでもいいか」とその場を流した
「それじゃあ、君の家にあったりんご酒と今回、私が作ってきたオウリンゴ果実酒を飲み比べてみようか、」
「そうね!早速フシさんが作ってくれたお酒飲みましょ!」
「うん、飲み比べね、だったらまずは私が作った方から飲んでみようか」
そう言ってまずはフシが作ったシードルの果実酒をグラスに注ぐ
「それじゃあ、いただきます。」
「ンクっふむ、うんいい出来だ、ミシェリアはどう?飲んだ感じは、……?ミシェリア?」
何やら、ミシェリアの様子がおかしい様な……
「ンクップハー!フシしゃん!これおいしいですよ〜!ヒック、ウフフフフ、」
「ミシェリア!まさか、今の一口で酔ってしまったのか、あまり飲まないとは聞いていたけどこれ程とは……」
そうミシェリアはとてつもなくお酒に弱かった!フシ自身もミシェリアが酒に弱い可能性も考えてはいたが
シードルの一口でこうなってしまうとまでは思っていなかった。
「ん?フシしゃん!聞いてますか!わたしは!うれしいんです!」
「あ、ああ聞いている、そうか何が嬉しいんだい?」
「えー?だからーフシしゃんがここの畑を継いでくれるってことです!わかってますか!これがわたしにとってはどんなに嬉しいことか!」
そんな様子のミシェリアにフシは改めて考える、ミシェリアにとって私の存在がどれほど大きいのか、ミシェリア自身とても後悔していたはずだ代々継いできた畑を自分の代で無くしてしまうんじゃないかと
「ああ、分かっているよ。
「いいえ!分かっていません!まだまだ聞いてもらいますよ!ゴクゴクプハー!」
そうして聞いているうちにミシェリアは寝落ちしてしまい、フシは一人で夜空を観ながら飲み比べをしていました。
そして翌日、ミシェリアは見事に記憶がなくなっており少しの頭痛があったそうです。
「あのーフシさんきのうお酒を飲んだあたりから記憶らしい記憶がないですし、頭痛がするんですが何があったか知りませんか?」
「うん?大丈夫だよ。ただ少しだけお酒に酔ってしまって眠ってしまっただけだから。」
「そうですか?はーよかった、なにやらフシさんに失礼を働いてないか心配になったんです。」
そう言われミシェリアは安堵した様子を見てフシは真実を伝えるのをやめた。そしてフシまた、旅に出ることをミシェリアに伝えた
「それでは、また旅に出てくるよ、」
「お次はどちらへ?」
「うーん、次は魔王国ディアボロスにでも行ってみるよ、また戻ってくるさ。」
「ええ、また気が向いた時にでも帰ってきてくださいね、その時はお友達も連れて。」
「ああ、またね。」
そうしてフシは魔王国に向かって飛び立った。
もし、最初に飲んだのがミシェリアの家の倉庫で眠っていたりんご酒だった場合、ミシェリアの酔い方はもっと酷くなり記憶もその分残っており自責の念に苛まれるようです。




