私、ドワーフと火酒
「うーん、ドワーフの国か」
「どうかしたの?フシさん。」
何やら、気の進まない様子のフシ。なにやら凄く悩んだ後、ポツリ、ポツリと話し始める。
「いや、ね……、ドワーフ自体嫌いじゃないし、国も嫌いじゃない。というか、どの国も嫌ってないし」
「じゃあ、どうして悩んでいるの?」
「いや、私お酒が……」
「お酒が?」
「……、お酒が好き……だから、面倒臭いんだよね・・・・・・」
ミシェリアは、はてなマークを頭に浮かべた、お酒好きなのに、面倒??ドワーフはお酒好きのはずでは?普段お酒を嗜まず、誰かと飲むことのない理解できないミシェリアの代わりに説明すると、フシは長生き故に誰かとお酒を飲んだことが多々ある、当然ドワーフとも、だか飲んでゆくうちに異変が起きる。周りが酔い始めるのだ、いくらお酒に強いドワーフであっても
フシは酔うことがない不死の鳥。同じペースで飲めば自身のリズムを崩され容易く酒が回る。故に必然的にそれらの面倒はフシが見る。あとはお分かりだろう
酔っ払いの面倒ほど嫌なものは無い、それはフシであっても同じなためあまり気乗りがしないのである。
「あー、そういうことだったのね、だったら別に無理に行く必要もないんじゃない?一番近くってだけで別に人が大勢いるところもあるでしょ?」
「いや行くよ。確かに面倒を見るのは嫌だけど、なんだかんだ嫌いじゃないんだ、誰かと飲むお酒は。」
そう微笑むフシを見て、少しお酒に興味が出るミシェリア。
「ねぇ、フシ?帰ってきたら、わたしと一緒にお酒飲みましょ!あまりお酒は知らないけど確かオウリンゴから作れるりんご酒があったはずよ。家の倉庫の奥にまだあったわ!だから帰ってきたら、お願いできないかしら。」
「ハハッいいよ、それにオウリンゴのりんご酒はとても格別だ、飲み慣れないミシェリアでも問題なく飲めるはず、ただ!お酒を飲むのはいいけど、飲んでも呑まれないようにね!」
「フフフッ!そうね気をつけましょ!」
そういって飲む約束をして、ドワーフの国、【山鉱王国に飛び立つフシ。
ここで、この世界の国の説明をしておくと、この世界の国は全部で5つある。
一つ目,今現在向かっている【山鉱王国
ドワーフが王とし、国を収め、鉱石の発掘、魔道具に使う、貴金属や魔石の加工を主とし、他の国と連携をとっている。
二つ目,ブロキアの大体、左側に位置する国【魔王国
(ディアボロス)】魔族が王とし国を収め、魔法の研究、魔道具に組み込む術式の開発を主とし主にブロキアと連携をし、魔道具作成に関与して魔法研究が一番進んでいる国である。
三つ目,ディアボロスの大体、左側に位置する国
【獣王国】獣人が王とし国を収め種族故の強靭な肉体、野生の勘などを利用し魔物の調査が進んでいる国、調査の過程で絶滅危惧種の保護、魔物の安全か危険かの実験をしている。
四つ目,ガルカスの大体、左側に位置する国、【大樹
王国】エルフが王とし国を収めいつも自然と対峙し、その危険性を調べ、長命を活かし、長期を前提とした実験で不思議について調べている国。
そして最後五つ目,名前の通り中央に位置した国
【中央王国】人間が王とし収めている国、様々な種族が集まりそれゆえ医術、治療魔法が進んだ国、オールスフィアの最新の医療であれば四肢をちぎられようとも、元通りになるという。
ちなみにリフュルーはブロキアとエルードアの間にあり
亀ちゃんはもっと奥地の所に鎮座している。
そんなこんなしている間に【ブロキア】に着いたフシ
そうして国に入り少し飛んでいると何やら賑わっている広場を発見し、近づくと……
「さぁ!さぁ!さぁ!酒好き!酒豪の方、我こそはという方!飛び入り参加してくださぁい!火酒の大飲み王決定祭!開催だあぁぁぁぁ!!」
その言葉に思わず体が動くフシ。だが金がないからなぁ、と諦めようとすると
「参加は無理!逆に優勝しちまうと!火酒の樽10樽と金貨50枚贈呈だぞぉ!こぞって参加しやがれやぁ!」
すぐに飛ばし、参加決意するフシ
「さぁ、今回の第25回、火酒の大飲み王決定祭にご参加してくれたのは!エントリーNo.1前回優勝大飲み王!ガンザ!」「ウォォォォォ!」
「続いて!エントリーNo.2酒狂いババア!バ・バ・アァァ!」「うォォォォォ!」
「さぁ!どんどんいくぞぉ!エントリーNo.3急遽参加ぁ!謎の鳥!フゥシィィ!」「ウォォォォォ!」
「えー、なぜこんなに少ないかと申しますと、酒狂いババアの暴挙によりほか参加者が殴り倒されためです。ですがこの場合こちらとしては、特に何もしないので自己負担でよろしくお願い致しますっ。」
「ケッケッケッ!あたしゃにやられる凡が悪いんダヨ、ケーッケッケッ!」
そこで広場にいる全員がババア以外心が一致した
((((このババア、名前の通り狂ってる!こいつにだけは優勝して欲しくない!なんで許した!司会者!))))
(私は関係なしっ!)
((((おい!))))
「さぁここで参加者に意気込みを聞いていきましょう、」
「まず、前回優勝!ガンザさん!意気込みお願いします!」
司会者のマイクを向けられたイカついおっさんのガンザがババアに顔を向け口を開く
「おいババア、この大会で俺がいる中優勝出来ると思うなよ?卑怯もん!」
その瞬間、とてつもない威圧をババアに放ち圧倒するガンザ。それを受けたババアは愉快そうにされど不快そうに口を開く
「ケーッケッケッケーッ馬鹿ゆうんじゃないよガンザァ、あたしゃ卑怯もんじゃなくお前との勝負を公平にしようとしただけさぁ?みんな邪魔だからねぇ!ケーッケッケッケッ!」
「おーっと、始まる前からバッチバチだこの大会始まって以来の因縁遂にこの大会で終わらすことができるのか!見ものですね!さぁ、続いてババアの妨害を意に介さず平然とエントリーしてくれた、謎の鳥!フゥーシィー!さて、意気込みはありますか?フシさん?
」
すると、ゆっくり口を開き一言だけ、言うフシ。
「私が優勝する。」
ワァァァァァ!!!!
言った瞬間会場が湧く、同時にババアの目が血走り。ガンザの口角が面白そうに上がる
「さぁさぁ!本当に面白くなってまえりました!では、いい加減始めましょう!制限時間以内により多くの火酒を飲んだ方の優勝です!第25回火酒の大飲み王決定戦、開始ィィィ!」
カァァン!!
コングが鳴り響き三名の選手がどんどんと火酒のジョッキを飲んで消えてゆき観客たちが畏れと共に何度目かの歓声が爆発した。
ワァァァァァ!!!
一杯、二杯、三杯、と、どんどん進み20が超えた頃
皆息を飲む。なんとここでフシが飲むスピードを上げ
ガンザ23杯、ババア21杯に対しフシは脅威の26杯と更に追い打ちのごとくスピードをあげる
「(何!?ここでまだ、飲むスピードが上がるのか!凄まじいなフシとやら、だが呑まれはせんぞ?酒は飲んでも呑まれるなというしな!)」
「(ふ、ふざけるんじゃないよ!このババア!ガンザ以外の敵なんていらないんだよ!)」
そう考えババアは飲むスピードを上げまんまとフシの策略にハマる
フシは最初の短絡的は考えのババアを見てすぐに飲む量を越した上で更に離そうとすれば釣られて自身のペースを乱すと踏んでいたのだ。
そして効果はすぐに現れた。
「ア、レ?な、なんだい!これはあたしゃがこの程度の酒で酔うはずが!酔うはず、ガ…………、。」
ガタッ
「ババア、ダウーン!脱落です!」
「フッ、素晴らしいなお前はこれだけ飲んでんも一つも顔色を変えず、更にババアを落として見せるとは、天晴だ」
そう笑うガンザにフシは笑い返す。
「いやいや、あなたも凄まじい、飲む量を引き離したと思っていたのに、自身のペースを乱すことなく、あれだけ離れた量を同点に追いつくとは、天晴だよ。」
双方が双方に認め、認められている中どちらも飲む量を落とさず逆に飲むスピードを早くし、離すためどちらもラストスパートを掛け始める
「ウォ、ウォォォォォ!すごい!すごいぞこれは、これこそまさに酒飲み同士の礼儀。そんな会話を続けながらまったく緩めないふたり!制限時間あと少し
残り!5、4、3、2、1、ゼーロっ!タイムアップ!タイムアップです!両者飲む手を停めてください。
両者の量を計測致します。少々お待ちください!」
広場の観客全員が手に汗握り、今か今かと結果を待ち続ける。そしてついに結果が発表される!
「お待たせ致しました!計測完了しました!それでは発表致します!それでは前回優勝者、ガンザ!飲酒量、ジョッキ60杯!続いてフシ!飲酒量、61杯!
それにより優勝者フゥシィィー!」
「ウワァァァァ!!」
「それでは、これより優勝者の報酬の金貨50枚、そして、火酒10樽の贈呈だぁー!」
「ウォォォォォ!」
「それでは優勝者フシ、宣言通り優勝しましたが今のお気持ちなにかございますか?」
マイクを向けられ、フシは観客に向かって叫ぶ。
「観客達よっ!私的に今回はかなり盛り上がったと思う、どうだ?!」
「ウォォォォォ!」
「そうかッ!ならばこれからもっと盛り上がることを言ってやるっ!お前たち!報酬の火酒10樽みなで飲もう!くれてやるっ!」「ワァァァァァ!!」「いいのか?」「くれるってよっ!」
「ああ!皆で今日は飲むぞぉー!」
「ウォォォォ!!」
そうしてフシは観客全員と共に浴びるほどに火酒を飲んだという。
ちなみに、酒で潰れた酒狂いババアは潰れてる間に捕まり。フシに対して文句を言っているらしい。




