私、海に。
あれから、二人と別れ。前回の反省を生かして体の色を紅から黄色に変化させた私は、今現在特に目的地もなく飛んでいると、ふとこの近くに旧友がいたなと思い出したので、そちらに方向を合わせた。
「さて、確かこの近くのはずだったが…おっ!見えた。」
そうして飛んでいたフシの目に映ったのは太陽光をキラキラと反射させ輝いている海!
「いや〜、この近くに来るのは久しぶりかな?あの子は元気にしてるだろうか、」
そういいながら、羽などを伸び縮みさせると、眼前に広がる海へと一気にダーイブ!
そのまま飛び込んだ勢いで深くに潜りある程度進んだ後、尾羽をスクリューのように回転させ、推進力を確保し物凄いスピードで海の奥深く、深海まで潜った
凡そ一万mまで潜り、まわりなど光が届かず暗闇の中
旧友の気配を感じ、振り抜きざまに思念を飛ばす
《(おーい!久しぶりー!)》
そんな思念を受けてか、暗闇の中二つの光がゆっくりと現れ、思念が帰ってくる
《(おや?誰かと思えば不死ちゃんかい?あらヤダ!久しぶりだね〜!どうしたんだい、こんな海深くに。)》
流石に暗すぎて分からなかったので体を光らせ周囲を照らす。そうして現れたのがフシの旧友【海龍リヴァイアサン】その姿は、海を割るが如く巨大でその鱗の色彩はとても綺麗で太陽に照らせば光を反射し虹色に光ると言われている。
《(やあ、久しぶりリヴァちゃん!いや、何か用があった訳じゃないけど。ちょうど近くに来たからね旧友に会いたいと思ったんだよ!)》
《(あらあら、まぁ!なんだい、不死ちゃん、いつの間にそんな可愛らしいこと言えるようになったんだい?まったく!お姉さん、照れちゃうじゃないか!もう!)》
そう言って、身を捩り周りの岩礁が砕け、海水が渦を巻きちょっとした災害となるが、元々それを引き起こした本人とそれに引けを取らない魔物しかいなかったので、それほど、生物には被害は出なかった
が、流石に鎮はしたが。
《(リヴァちゃん!私は問題ないけど!周りの岩礁とか、海流とかがちょっとヤバいことになるから、落ち着いて!)》
《(あら、やだ!ごめんなさい。けど、不死ちゃん?、あたしが悪いけど貴方もあたしが照れやすいって知ってるでしょ?忘れちゃった?)》
《(いや、ごめんよ、リヴァちゃん。これから気をつけるよ、けどリヴァちゃんも当然気をつけね?)》
《(ええ!もちろん大丈夫よ!これでもあたし頭いいって知ってるでしょ!)》
そう言って、胸を張るリヴァイアサンだが、フシは知っている。昔にも同じ言葉を聞いたことをそして同じ答えが帰ってきたことを。そして決意したこれから、もっと気を引き締めて挑まなければ次は被害が出ると。
《(それで?不死ちゃんどうかしたの?こんな所まで来るなんて、不死ちゃんの移動時間ならそんな遠くは無いでしょうけど。ここまであまり来なかったでしょ?)》
そう聞かれフシは語り出した。亀ちゃんがもうすぐ最期を迎えそうなこと。あと、500年あろうともう200年程で岩のようになり眠りっぱなしになるだろうこと。そしてそんな亀ちゃんにたくさんの話をするため元々したかった旅を今現在していることをすべて伝えた。
《(そう、亀ちゃんが…相変わらず眠るのが好きね、亀ちゃん!そういうことなら、あたしもことあと体を縮めて会いに行ってみるわ、起きてるといいのだけど。)》
なんてことをいいながら、少なからずショックを受けるリヴァイアサン。無理もない彼女はこの世界にいる特別な魔獣、不死鳥、霊亀、そしてもう一体を合わせたを合わせた四体での一番の若く。霊亀には、いつもお世話になっていてよく懐いていたのだ。彼女の心労は計り知れない。
《(リヴァちゃん…うん、亀ちゃんに会ったらよろしく言っていて!絶賛土産話を作ってるから楽しみに待っててよーってさ!)》
それの聞きリヴァイアサンは少しだけ笑い、答えた。
《(うん!まっかせなさい!絶対伝えるから!あっそうだ!ねぇ、不死ちゃん!これまでの旅の話あるんでしょ?少し聞かせてよ!)》
《(ええ!む、無理だよ!まだまだ少ないし、語ったらすぐ尽きちゃう!まだ、楽しみに取っておいて。)》
フシのその言葉を聞き、退屈そうに溜息をつき、まるで呆れと期待外れを内包した目で見てくるリヴァイアサンに思わず後ずさりする。
《(な、何よその目、まるで「その程度か」と言わんばかりの目は!)》
《(フッ、いやべっつにー?なんでもないのよ?不死ちゃん。はぁ、まったく)》
《(やっぱり、呆れてるじゃん!僕に呆れてるじゃん!わかってるけど、しょうがないでしょ!くそぅ。)》
そうして悔しそうにまるで不老不死の威厳など無い姿で少しいじけるフシ。それに見かねたリヴァイアサンは慰め、昔話に花を咲かせそうして別れた。
ちなみに、リヴァイアサンに不死鳥の姿が全世界で有名だ。という話をした所酷く驚いていたので別に私だけが知らなかった訳じゃないのかと密かに安心した鳥がいたとかいなかったりとか。
フシは昔馴染みの前で取り乱したり、感情が昂りすぎると一人称が私から僕に変化する。
今回、フシとリヴァイアサンの使っているのは【念話】ですが、位の高いもの同士の了承があれば額を合わせず合図無しで発動できます。




