◆◆◆第50話:感動の最終回(エンドロール)? だったら画数の多い漢字で「背中のツボ」をマッサージさせちゃえ!◆◆◆
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それでは、本編をお楽しみください!
「すぅ……すぅ……ゾンビさんたち、揺らすの上手……むにゃむにゃ……」
トラックの荷台、カードの屋根、プラズマの暖かさ、∞のアイマスク。そして下から優しく寝袋を揺らす10万人のゾンビたち。
もはや次元を超越した「究極のお昼寝要塞」の中で、シーラは一生目覚めることのないような深い安らぎに包まれていた。
しかし、突如として空間に「ジャァァァァーーーン……♪」という、映画のラストシーンのような壮大で感動的なオーケストラBGMが鳴り響き、暗闇の空間が「夕日に照らされた美しい花畑の丘」へと上書きされた!
『——ここまでだ、愛しき規格外のヒロインよ。貴女の長きにわたる戦いも、ついに終わりを迎える時が来た』
花びらが舞う中、純白のタキシードを着て、目に涙を浮かべた神霊が現れた。
あらゆる物語の結末と感動を司る『完結の神・フィナーレ』である。
『あらゆる新連載のジャンルを物理で破壊する貴女の暴走……これ以上、物語の生態系を破壊させるわけにはいかない! 奇しくも本日は記念すべき連載第50回! 私はこの権限をもって、貴女の物語を【感動の大団円(最終回)】として強制的に終わらせる!』
フィナーレが両手を天に掲げると、シーラたちの目の前に、画面の下から上に向かってゆっくりと流れる「巨大な文字の列」が出現した!
『見よ! これぞ物語を締めくくる最強の儀式【スタッフ・スクロール】! この文字の波に触れた者は、「物語での役目を終えた」とみなされ、感動の涙と共にフェードアウトして存在が消滅する! さあ、美しい音楽と共に、読者に別れを告げるのだ!』
「た、隊長! 起きてください! 今度は世界が『最終回』になっちまいました!」
「下から上に流れてくるあの文字の壁に触れたら、俺たちの連載が本当に終わっちまうっすよ!! 逃げ場がねえ!」
「キャスト:シーラ」「原作:さらん」「製作総指揮:さらん」といった巨大な文字のブロックが、下から上へと容赦なく迫り上がってくる。
それは物理的な壁ではなく「物語の終わり」という概念そのものであり、いかなる腕力でも破壊することはできない絶対の法則だった。
しかし。
「……んん〜?」
ゆりかごの中で∞のアイマスクをズラしたシーラは、自分の目の前を「下から上へ」とゆっくり流れていく巨大なエンドロールの文字をジッと見つめた。
「下から上に、一定のスピードで動いてる、硬そうな文字のブロック……これって」
シーラは寝袋から這い出すと、迫り来るエンドロールの文字の波に、なんと自分から背中をピタリと押し付けたのだ!
『なっ!? なにをしている! エンドロールに触れれば、貴様の物語が終わって存在が消え——』
「いくよーっ! 気合と根性のォォ……『強制・エンドロール背中マッサージ(指圧)』ぃぃぃっ!!」
「ああ〜っ、これ最高〜!!」
シーラが純度100億パーセントの気合で「物語の終わり」を拒絶した瞬間、エンドロールの文字は彼女を消滅させる力を失い、ただの「下から上へと動く巨大な凸凹の板」へと変質してしまった!
そして、下から上へと一定の速度で流れる巨大な文字の凸凹が、シーラの背中の筋肉をグリグリと的確に揉みほぐし始めたのだ!
「あははっ! おじさん、この下から上に擦り上げる動き、最高に背中がほぐれるよ! 特に『製作総指揮』とか『特別協賛』みたいな【画数の多い漢字】が来た時、凸凹が鋭くて肩甲骨のツボにめっちゃくちゃ効く〜!!」
『ば、馬鹿な!? 映画の余韻に浸るための神聖なスタッフロールが……ただの「全自動の背中マッサージ機」として消費されているだと!?』
「あ、アルファベットの【SPECIAL THANKS】は表面が滑らかだから、腰のあたりの軽擦マッサージにピッタリだね! ふわぁ〜、極楽極楽……」
感動のオーケストラBGMすらも、高級エステサロンで流れるような「極上のヒーリング音楽」として最適化され、空間全体が完全なリラクゼーション施設と化してしまった。
『ぎゃああああああああっ!? 私の! 私の用意した最高に泣ける最終回が……ただの「エステサロンの指圧メニュー」に……スポンサー様の名前まで、コリをほぐすための突起物にされてしまったァァァッ!』
すべての文字をマッサージローラーとして使い切られ、感動の涙を完全に引っ込められた完結の神フィナーレは、「次回作にご期待……できません……」とがっくり膝をつき、そのまま白く燃え尽きて消滅した。
「よーし! 全身のコリもほぐれたし、いよいよ本格的にお昼寝するぞーっ! おやすみなさーい!」
神霊が消滅したことで、花畑の丘もエンドロールも消え去り、世界は再び「完璧な睡眠のための暗闇」へと戻っていった。
「シ、シーラ隊長……ついに『最終回のエンドロール』すら、背中に当てて『マッサージ機』にしちまった……!」
「物語を強制終了させる文字の波で、肩こりをほぐす……隊長の気合の前には、感動の大団円すらただのリラクゼーションっすね……!(感涙)」
どれほど感動的な最終回であろうと、どれほど絶対的なお約束であろうと。
シーラの「寝る前に背中のコリをほぐしたい」という究極の物理的欲求(と気合)の前では、ただの便利な指圧ローラーでしかなかった。
連載終了の危機すらもマッサージとして堪能し、闇のヒロインの無法者戦記は、50話という大きな壁を豪快にぶち破り、まだまだ終わることなく続いていくのである。
——第五部・新連載(別ジャンル)侵略編、堂々の(寝落ち)完結!?
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