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『気合100億パーセント!!~底抜けに明るい闇の戦士は、今日も笑顔で宇宙の真理をへし折る。絶対的な光のルールも神の論理も、まとめて物理(気合)で粉砕して平和な暗闇をつくります~』  作者: さらん
第五部・新連載(別ジャンル)侵略編

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45/54

◆◆◆第45話:異世界転生のトラック? だったら荷台を「極上のベッドフレーム」にしちゃえ!◆◆◆

いつもお読みいただき、ありがとうございます!

それでは、本編をお楽しみください!


「すぅ……すぅ……魔法のステッキで背中もスッキリ……首元フワフワ……」


TCGの遮光屋根、鉄のローラーの重み、プラズマエンジンの暖かさ、魔法少女の首枕。

すべてのジャンルを「快適な睡眠」のために統廃合したシーラの寝袋は、もはや一つの完全な生態系ユートピアと化していた。


しかし、その絶対的な平和を打ち破るように、突如として空間に「プァァァァァァン!!」という鼓膜を劈くようなクラクションの爆音が鳴り響き、二つの強烈なヘッドライトの光が闇を切り裂いた!


『——起きろ! ぬるま湯の連載枠にしがみつく旧時代のヒロインよ!』


暗闇の空間に、突然「見通しの悪い交差点」のホログラムが出現する。

そして空中に浮かんでいるのは、工事用のヘルメットを被り、誘導灯を持った神霊。

すべての物語を強制リセットし、新たな世界観への扉を開く『転生の神・トラックン』である。


『もはや既存のジャンル変更では貴様を倒せないと悟った! ならば手段は一つ! 貴様を【異世界転生トラック】で物理的に轢き飛ばし、記憶と設定をまっさらにして「スライム」や「村人A」から始まる全く別の新連載に強制転生させてやる!』


トラックンが誘導灯を振ると、猛烈な排気音と共に、積載量オーバーの「10トンダンプトラック」が時速100キロの猛スピードでシーラの寝袋めがけて突進してきた!


「た、隊長! 起きてください! 今度は世界が『異世界転生の導入部分』になっちまいました!」

「あのトラックに轢かれたら、俺たちの物語が強制終了して、別の世界に飛ばされちまうっすよ!!」

『フハハハ! いかなる気合も、この「ジャンル強制リセットの物理的衝撃」には耐えられまい! さあ、新天地へと旅立つがいい!』


猛スピードで迫り来る10トントラック。

その巨大なフロントグリルが、シーラの寝袋を木っ端微塵に粉砕しようとした、まさにその時。

ガシィィィィィィッ!!!


『……なっ!?』


トラックのタイヤが猛烈な摩擦で白煙を上げ、けたたましいスキール音が鳴り響く。

なんと、寝袋から片腕だけをヌッと突き出したシーラが、時速100キロで突っ込んできた10トントラックのバンパーを「素手による気合の片手止め」で完全に受け止めていたのだ!


「……もう、うるさいなぁ。クラクション鳴らさないでよ」


寝袋の隙間から顔を出したシーラは、目の前でエンジンを唸らせている巨大なトラックをジッと見上げた。


「それにさ。いくら床にステージのカーペットを敷いてるって言っても、ずっと『床直置き』で寝てると、なんだか腰が痛くなってきちゃったんだよね」

『……は? 何を言っている。これはお前を異世界へ送るための神聖な転生装置——』

「ちょうどよかった! このトラックの後ろの平らなところ(荷台)、『ベッドフレーム』にするのにピッタリのサイズじゃん!!」

『……はい?』


シーラは立ち上がると、片手でトラックのフロントを持ち上げたまま、空いているもう片方の手で自分の「究極の寝袋(鉄のローラーやプラズマエンジン入り)」をヒョイッと持ち上げた。


「いくよーっ! 気合と根性のォォ……『強制・寝具の底上げ(高床式)』ぃぃぃっ!!」


ドッッッッッッズウゥゥゥゥゥン!!!!

シーラはトラックの「荷台」に、自分の重武装の寝袋を豪快に投げ込み、自らも「よいしょっ!」とその上に飛び乗った。


「わぁ〜! 床から高くなったからホコリも気にならないし、アイドリング中のトラックのエンジンの振動が、まるで『高級マッサージベッド』みたいで最高〜!!」


ブルブルと心地よく震える10トントラックの荷台。

それは、重み(ローラー)と暖かさ(プラズマ)を備えたシーラの寝床を、さらに一段上の次元へと引き上げる「最強のベッドフレーム」として完璧に機能してしまったのだ。


『ぎゃああああああああっ!? 私の! 新連載への切符である転生トラックが……ただの「振動機能付きの高級ベッドフレーム」として私物化されてしまったァァァッ!』

「あ、でもライトとクラクションは邪魔だから消しとくね!」


バキィッ! メリメリッ!

シーラがトラックのヘッドライトとホーンを物理的にもぎ取ると、トラックンは「転生先が……見つかりません……」とカーナビのような音声を残してショートし、消滅した。


「あははっ! ベッドが高くなって、振動もブルブルで極楽〜! 今度こそ本当におやすみなさーい!」


神霊が消滅したことで、交差点のホログラムも消え去り、暗闇の空間には「マッサージベッドとしてアイドリングを続けるトラックの心地よい低音」だけが響き渡った。


「シ、シーラ隊長……ついに『異世界転生トラック』すら、荷台をベッドフレームにして『マッサージ機能付きベッド』にしちまった……!」

「新連載の強制リセットすら、寝具のアップグレードに利用する……隊長の睡眠欲の前には、異世界への扉もただの家具屋っすね……!(戦慄)」


どれほど理不尽な強制転生イベントであろうと、どれほど強烈なトラックの突撃であろうと。

シーラの「床に寝るのは腰が痛いからベッドが欲しい」という究極の物理的欲求(と気合)の前では、ただの立派な寝具の土台でしかなかった。


あらゆるジャンルのお約束を寝具として組み込み、究極の「異世界産マッサージベッド」を手に入れた闇のヒロイン。彼女の平和なお昼寝の時間は、もはやどんなメタ的存在にも脅かされることはないのである。


最後までお読みいただき、ありがとうございます!


少しでも「面白かった!」「スカッとした!」「続きが読みたい!」と思っていただけましたら、

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それでは、次回もどうぞお楽しみに!

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