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『気合100億パーセント!!~底抜けに明るい闇の戦士は、今日も笑顔で宇宙の真理をへし折る。絶対的な光のルールも神の論理も、まとめて物理(気合)で粉砕して平和な暗闇をつくります~』  作者: さらん
第五部・新連載(別ジャンル)侵略編

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◆◆◆第43話:巨大ロボットに乗って出撃? だったら動力炉(エンジン)を引っこ抜いて「湯たんぽ」にしちゃえ!◆◆◆

いつもお読みいただき、ありがとうございます!

それでは、本編をお楽しみください!


「すぅ……すぅ……鉄のローラーの重み、落ち着く……でも、ずっと被ってたらちょっと肌寒くなってきたかも……むにゃむにゃ……」


熱血スポーツの特訓ローラーをウェイトブランケット(重い布団)代わりにし、完璧な引きこもり睡眠環境を築き上げたシーラ。しかし、鉄製のローラーは冷気を帯びやすく、寝袋の中は少しだけヒンヤリとし始めていた。


その時、突如として空間に「ウゥゥゥーッ! ウゥゥゥーッ!」というけたたましい非常警報エマージェンシーが鳴り響き、空間が真っ赤なパトランプの光に包まれた!


『——WARNING! WARNING! 全員、第一種戦闘配置!』


暗闇の空間が「巨大な地下格納庫」へと強制的に上書きされる。

パイロットスーツに身を包み、鋭いバイザーを装着した神霊が、見上げるほど巨大な鋼鉄の巨人と共に現れた。

男のロマンと超科学を司る『機動神・メカニクス』である。


『フハハハ! 汗臭いスポーツの時代は終わった! 次なる新連載は、少年たちの血を滾らせる【SF巨大ロボットアニメ】だ!』


メカニクスが指差す先には、全高100メートルを超える超ド級スーパーロボットが鎮座し、その胸部ではメインエンジンである「超次元プラズマ反応炉」が赤々と眩い光を放っていた。


『迫り来る宇宙怪獣を倒すため、選ばれしパイロットよ、今すぐこの究極の人型決戦兵器のコックピットに乗り込め! シンクロ率は400%! さあ、操縦桿を握り、銀河の平和を守るために——』

「た、隊長! 起きてください! 今度は世界がロボットアニメになっちまいました!」

「あんなデカい鉄の塊、俺たちの剣じゃ傷一つつけられねえっすよ! どうやらあのロボットに乗って戦うのがこの世界のルールみたいっす!」

『その通り! さあ、この超究極合金スーパー・アルティメット・メタルで覆われた無敵の装甲に乗り込み、出撃——』

「……ねえ、おじさん」


寝袋の入り口から顔を出したシーラは、ロボットのコックピットには一切目もくれず、その胸部で赤々と燃え盛るように発光している『プラズマ反応炉メインエンジン』をジッと見つめた。


「あの胸のところで赤く光ってる丸いヤツ……すっごくポカポカしてて暖かそうだね!!」

『……は? 何を言っている。あれは機体を動かすための対消滅プラズマコア。表面温度は1億度に達する超高熱の——』

「ちょうどよかった! 鉄のお布団かぶってたら少し冷えちゃったから、『湯たんぽ』が欲しかったんだよね!!」

『……はい?』


シーラは寝袋から跳躍するや否や、100メートルの巨大ロボットの胸元に張り付き、無敵を誇るはずの超究極合金の胸部装甲を両手でガシッ! と鷲掴みにした。


「いくよーっ! 気合と根性のォォ……『強制・動力炉エンジンぶっこ抜き』ぃぃぃっ!!」


メッッッッッチャメキバゴォォォォォォォォォォン!!!!


『なっ!?』


シーラは凄まじい腕力で、絶対に破壊不可能と言われたロボットの装甲を素手で引き裂き、その奥で輝く「1億度の超次元プラズマ反応炉」を「よいしょっ!」と丸ごと引っこ抜いてしまったのだ!


『ぎゃああああああああっ!? エンジンが! 機体の心臓部が、整備不良のプラモデルみたいに力任せに引っこ抜かれたァァァッ!』


動力炉を失った巨大ロボットは「プシュー……」と虚しい音を立て、目の光を失ってガクンと膝をつき、ただの巨大な鉄クズ(機能停止)と化してしまった。


「わぁ〜! すっごくあったかーい!!」


一方のシーラは、引っこ抜いた「1億度のプラズマコア」を素手でガッチリと抱きしめ、そのまま自分の寝袋(と鉄のローラーの下)へと持ち込んでしまった。


『ば、馬鹿な!? 1億度の超高熱エネルギーを直接抱きしめているだと!? なぜ貴様の体は蒸発しない!?』

「えー? 気合を入れて抱っこすれば、ちょっと熱めのお風呂くらいでちょうどいいよ! あー、ポカポカして最高〜!」


シーラの純度100億パーセントの気合(と異常な物理耐性)の前には、1億度のプラズマすらも「ほどよく温かい冬の快眠グッズ」へと最適化されてしまったのである。


『あ、あああ……私の男のロマンが……究極兵器のエンジンが、ただの「湯たんぽ」として消費されていくぅぅぅ……ロボが動かなければ、アニメが始まらない……』


機動神メカニクスは、スクラップとなった機体の前で膝から崩れ落ち、そのままオイルの涙を流しながら消滅した。


「ふわぁ〜あ……お布団は重くて安心するし、湯たんぽはポカポカだし……極楽極楽……おやすみなさーい……」


メカニクスが消滅したことで、騒がしい警報音も地下格納庫も消え去り、世界は再び「完璧な静寂と暗闇」へと戻っていった。


「シ、シーラ隊長……ついに『巨大ロボのプラズマエンジン』すら、素手で引っこ抜いて『湯たんぽ』にしちまった……!」

「1億度の熱を気合で耐え凌いで快眠を得る……隊長の睡眠欲の前には、超科学のロマンもただのあったか家電っすね……!(戦慄)」


どれほど無敵の装甲であろうと、どれほど男のロマンが詰まった超兵器であろうと。

シーラの「肌寒いからポカポカするものが欲しい」という究極の物理的欲求(と気合)の前では、ただの便利な暖房器具でしかなかった。


SFロボットの世界すらも「完璧な温度管理」のために利用し、闇のヒロインの無法者戦記は、もはや次元の壁を超越した究極の睡眠空間へと至るのであった。


最後までお読みいただき、ありがとうございます!


少しでも「面白かった!」「スカッとした!」「続きが読みたい!」と思っていただけましたら、

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それでは、次回もどうぞお楽しみに!

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