◆◆◆第32話:強制的な打ち切りエンド? だったら「最後のページ」をめくって裏側に続きを描いちゃえ!◆◆◆
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「あははっ! 床もピカピカになったし、気分爽快! さて、いよいよ奥のお部屋に行ってみようか!」
後付け設定の神をスポンジにして床磨きを終わらせたシーラたち。
意気揚々とメタ次元の深部へ向かおうとしたその時、突如として周囲の暗闇が「眩しい夕焼け空」へと強制的に切り替わり、彼らの足元が広大な草原の丘へと変化した。
『……ここまで来るとは予想外だった。だが、読者アンケートの結果と単行本の売り上げ、および大人の事情により、この物語(連載)はここで終了とする!』
夕焼け空を背に、巨大な「Gペン(漫画用のペン)」を構えた神霊が立ちはだかる。
物語の寿命を宣告し、すべてを強制的に終わらせる『打ち切りの神・エンド』である。
『私はこの世界における「連載終了」を司る者! 貴様らがどれほど強かろうと、物語自体が終わってしまえば存在ごと消滅する! くらえ、最強の強制終了結界!』
エンドがGペンを振るうと、シーラと闇の兵士たちは、自分たちの意思とは無関係に「夕焼けに向かって、みんなで一斉に丘を駆け上がるポーズ」を強制的に取らされてしまった。
そして彼らの頭上の空には、絶望的なほど巨大な文字が浮かび上がる。
【 シーラたちの戦いは、まだ始まったばかりだ!! 】
【 〜 ご愛読ありがとうございました。先生の次回作にご期待ください! 〜 】
「た、隊長! ヤバいっす! あいつ、俺たちの物語を『俺たちの戦いはこれからだエンド』で強引に終わらせようとしてやがります!」
「体が……夕焼けに向かって走るポーズから動かせねえっす! このままじゃ、俺たち『未完のままフェードアウトしたキャラ』として歴史の闇に葬り去られちまう!」
『フハハハ! どんな気合も、連載終了のメタ的強制力には勝てん! さあ、読者に感謝しながら綺麗に消え去るが——』
「あのさあ、おじさん!」
シーラは夕焼けに向かって走るポーズのまま、ピタッと首だけをエンドの方へ向けた。
「あたし、まだまだ元気いっぱいだし、このお話、全然終わる気なんてないんだけど!!」
『……は? 何を言っている。すでに最後のページの枠線は閉じられ、お別れの挨拶も表示されて——』
「ページが終わった? だったらさ!」
シーラはポーズを無理やり解除すると、なんと「夕焼け空の端っこ(空間の境界線)」を両手でガシッと物理的に掴み取った。
「いくよーっ! 気合と根性のォォ……『強制・ページめくり(裏面突入)』ぃぃぃっ!!」
『なっ!? なにをしている! そこは物語の限界点、それ以上先は存在しな——』
ベリベリベリベリメリィィィィィッ!!!
シーラが凄まじい腕力で夕焼け空(空間)を引っ張ると、なんと世界そのものが「巨大な紙のページ」のようにめくり上がってしまった。
そして「ご愛読ありがとうございました」の文字ごと、空間のページをバタン! と裏返しにしてしまったのだ。
『ぎゃああああああああっ!? 最終回が! 綺麗にまとめた最終ページが、強引にめくられてしまったァァァッ!』
めくられたページの裏側は、何の設定も存在しない「真っ白な裏紙の空間」だった。
そこにめくられたページの間に挟まる形となった打ち切りの神エンドは、「ぺちゃんこ」にプレスされて悲鳴を上げている。
「あははっ! ほらね、紙の裏側はまだ真っ白でいっぱい書けるよ!」
シーラはリュックから、第25話でナレーションを書き直したあの「丸太のように巨大な赤いクレヨン」を再び取り出した。
「よーし! 続きがないなら、あたしが描いてあげる!」
シーラは真っ白な裏紙空間に、赤いクレヨンで「新しい扉(次の部屋への入り口)」を猛烈な勢いでグリグリと描き殴った。
『あ、あああ……大人の事情による打ち切りエンドが……クレヨンの落書きによる同人誌展開で、強引に連載続行されてしまうぅぅぅ……』
エンドはプレスされたまま、赤いクレヨンの粉にまみれて「次回作にご期待……」とつぶやきながら消滅した。
「はい、完成! 次のお部屋への扉だよ!」
シーラが描いた赤い扉を蹴り開けると、そこにはちゃんと「次の空間(暗闇)」が広がっていた。
「シ、シーラ隊長……ついに『打ち切りエンド』すら、ページの裏側に続きを描いて強引に突破しちまった……!」
「大人の事情すら、赤いクレヨン一本で描き足す……隊長の気合の前には、連載終了の危機もただのお絵かき帳っすね……!(感涙)」
「よーし! 裏紙にもいっぱいお絵かきできたし、いよいよこのメタな世界の親玉のところに行こうー!」
どれほど絶望的な打ち切り宣告であろうと、どれほど綺麗な夕焼けの最終回であろうと。
シーラの「裏紙が空いてるなら続きをやればいい」という究極の物理的思考(と気合)の前では、ただの巨大なキャンバスでしかなかった。
物語の終了すらも自給自足(物理)で延長し、闇のヒロインの無法者戦記は、いよいよメタ次元の最奥に潜む「真の創造主」へと笑顔でカチコミをかけるのである。
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