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◆◆◆ 第23話:勝率ゼロの平行世界? だったら全部まとめて丸めちゃえ! ◆◆◆

いつもお読みいただき、ありがとうございます!

それでは、本編をお楽しみください!


「ふぅーっ、焼肉美味しかった! 因果のおじさんのおかげで、最高の打ち上げになったね!」


因果律の神カルマを倒した「前祝いの宴」をそのまま本物の宴会として楽しみ尽くし、完全に胃袋を満たしたシーラ一行。

お腹をポンポンと叩きながら、彼女たちはついに上位神域の最頂部『無限の分岐点』へと足を踏み入れた。


そこは、無数の景色が万華鏡のように重なり合い、チカチカと瞬く不安定な空間だった。

その中心に、いくつもの残像をブレさせながら佇む多面体の神霊が浮かび上がる。

あらゆる並行世界と可能性を統括する『可能性の神・オルタナ』である。


『……因果のカルマが敗れる世界線に辿り着くとは。だが、貴様らの進撃もここまでだ』


オルタナの声は、無数の声が重なり合ったような不気味な響きを持っていた。


『我はすべての平行世界を同時に観測し、存在する者。我はすでに、これから起こる1400万605通りの未来をシミュレーションした。貴様らがどれほど非常識な腕力を振るおうと、我が「攻撃が外れる世界線」へと瞬時に移動すれば、決して触れることはできない。貴様らの勝率は、全平行世界において完全に0パーセントだ』

「隊長! ヤバいっす! あいつ、攻撃されるたびに別の次元に逃げるってことですよ!」

「どんなに気合を入れて殴っても、殴った瞬間に『殴られなかった世界』にズラされたら、絶対に当たんねえ!」

『いかにも。可能性の分岐がある限り、我は無敵——』

「へえー! つまりさ!」


シーラは巨大剣『ナイトメア・ブレイカー』を片手に持ち、もう片方の手で、空間に重なり合ってチカチカと光っている「別の世界の景色(平行世界)」を指差した。


「おじさんは、この薄っぺらい『別のノートのページ』みたいなところにヒョイって逃げちゃうってことでしょ?」

『ノート……? まあ、次元の階層を二次元的に例えるならば——』

「だったら話は早いよ! ページがいっぱいあって逃げられるなら、全部ちぎって一つのボールに丸めちゃえばいいじゃない!!」

『……は?』

「いくよーっ! 気合と根性のォォ……『平行世界・全部まとめ揉みくちゃ・スマッシュ』ぃぃぃっ!!」


シーラは巨大剣を投げ捨て、なんと素手で空間に重なり合っていた「平行世界の膜」をガシッ! と物理的に鷲掴みにした。


『なっ!? ば、馬鹿な!? 次元の境界を、素手で……!?』

「うおおおおおっ! 丸まれぇぇぇぇっ!!」


メリメリメリメリッ! ギュムッ! ギュムムムムッ!!

シーラが凄まじい気合と腕力で両手をこね回すと、無数に分岐していた平行世界の空間そのものが、まるで不要になったプリント用紙のようにクシャクシャに丸められていく。


逃げ道であったはずの「別の世界線」が、すべて一つの巨大なゴミ玉(次元の塊)へと物理的に圧縮されてしまったのだ。


『ぎゃああああああああっ!? 可能性が! 1400万の平行世界が、ただの紙くずみたいに圧縮されていくぅぅぅっ!』

「逃げ道がなくなったところで……そぉぉぉぉれっ!!」


シーラは丸め固めた「全平行世界の塊(オルタナ入り)」を空高く放り投げると、床に置いていた巨大剣を拾い上げ、バッティングセンターの要領でフルスイングした。


カキィィィィィィィィィィィィィン!!!!


『予測演算……エラァァァァァァァァッ!!(場外ホームラン)』


逃げる世界をすべて一つにまとめられてしまったオルタナは、そのまま巨大な紙くずボールの一部として、神域の彼方へと星になって飛んでいった。


「あははっ! ホームラン! ほらね、逃げ場がないなら逃げられないんだよ!」

「シ、シーラ隊長……ついに『平行世界』すら、紙くずみたいに丸めてカッ飛ばしちまった……!」

「1400万の可能性を、物理的に一つに固めて殴る……確率0パーセントを気合で100にする、第一話からの有言実行っすね……!(感涙)」

「よーし! チカチカしてた変な景色もなくなって、ここもスッキリ真っ暗になったね! 次はいよいよ、一番奥の頂上だよ!」


どんなに逃げ道を用意しようと、どんなに勝率がゼロであろうと。

シーラの「逃げる場所があるなら、その場所ごと潰せばいい」という究極の物理(気合)の前には、多次元宇宙の神すらもただのボールでしかなかった。


すべての可能性を力任せに一つに束ね、闇のヒロインはいよいよ上位神域の頂点、そして第三部のクライマックスへと笑顔で突撃していくのである。


最後までお読みいただき、ありがとうございます!


少しでも「面白かった!」「スカッとした!」「続きが読みたい!」と思っていただけましたら、

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それでは、次回もどうぞお楽しみに!

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