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◆◆◆ 第18話:決まっている運命? だったら編み直してハンモックにしちゃえ! ◆◆◆

いつもお読みいただき、ありがとうございます!

それでは、本編をお楽しみください!


「ふぅ〜っ、やっぱり大仕事の後のティータイムは最高だね! 暗くて涼しいから、お茶も美味しいー!」


上位次元の中枢を完全に沈黙させ、極上の「漆黒のリラックス空間」を手に入れたシーラたちは、のんびりとお茶会を開いていた。

闇の兵士たちもすっかりくつろぎ、持ち込んだクッキーをかじりながら談笑している。


だが、その平穏な暗闇に、突如として無数の「光り輝く糸」が天井(虚空)から降り注いだ。


『……嘆かわしい。上位次元のシステムすら破壊するとは。だが、貴様らの暴走もここまでだ』


眩い光の糸に導かれるようにして虚空から降りてきたのは、巨大な織り機を手にした神秘的な女性——世界の歴史と未来を紡ぐ『運命の女神・ファトゥム』であった。


『我は運命を紡ぐ者。この世界におけるすべての事象は、我が織り機が紡ぐ「運命の糸」によって、あらかじめ決定されている。システムが壊れようと、貴様らが「ここで敗北し、光の世界の引き立て役になる」というシナリオは決して覆らない』


ファトゥムが指先を動かすと、降り注いだ光の糸が闇の兵士たちの手足に絡みついた。


「た、隊長! 体が勝手に動くっす! 俺の意思とは関係なく、降伏のポーズをとらされてる!」

「くそっ、力が入らねえ! これが……『運命』には逆らえないってことなのか……!」


操り人形のように強制的に膝をつかされる兵士たち。

しかし、ただ一人、シーラだけは絡みつく光の糸を興味深そうにツンツンと突いていた。


「わあー、キラキラしてて綺麗な糸だね! 引っ張るとけっこう丈夫そう!」

『無駄だ。それは物理的な糸ではない。「決定された未来」という概念そのもの。どれほどの腕力があろうと、運命の糸を引きちぎることなど不可能——』

「あのさあ、女神のお姉さん!」


シーラは巨大剣『ナイトメア・ブレイカー』を置き、絡みついてくる運命の糸を両手でガシッと束ねて掴んだ。


『なっ……!? なぜ概念である運命の糸に触れられる!?』

「糸があるなら、切らなくたって『結んで編み直せば』いいだけでしょ!!」

『……は? 何を——』


ファトゥムが困惑する間もなく、シーラは凄まじい速度で両手を動かし始めた。

目にも止まらぬ速さで糸を交差させ、くぐらせ、結び目を作っていく。


「いくよーっ! 気合と根性のォォ……『超絶あやとり・すっごくおっきなハンモック』ぃぃぃっ!!」

『ひぃぃぃっ!? 待て、やめろ! 世界の運命が! 歴史のシナリオが、物理的にぐちゃぐちゃに絡まっていくぅぅぅっ!』


シーラの「気合を入れた超高速編み物」によって、兵士たちを操っていた運命の糸は次々と引き剥がされ、一つの巨大な網目状の塊へと再構築されていく。

そして、その強引すぎる糸の牽引力により、上空にいたファトゥム自身も引きずり下ろされ、自らの運命の糸でぐるぐる巻きにされてしまった。


ギュルギュルギュル……ポスッ!


「あははっ! 完成! すっごく寝心地が良さそうなハンモックができたよ!」


そこにあったのは、もはや世界の歴史でも決定された未来でもない。ただの、光り輝く巨大な「お昼寝用ハンモック(女神ごと編み込み済み)」であった。


『あ、あああ……私の紡いだ完璧な歴史絵巻が……ただの寝具に……』


ぐるぐる巻きにされたファトゥムは、ハンモックの結び目の一部にされながら、白目を剥いて気絶した。


「シ、シーラ隊長……ついに『絶対の運命』すら、ただの編み物の材料にしてハンモックを作っちまった……!」

「運命に逆らえないなら、運命の方を物理的に編み直す……隊長の気合は、もはや哲学の領域っすね……!(感涙)」

「よーし! お茶も飲んだし、ちょうどお昼寝したかったんだよね! みんなも順番に運命のハンモックで休んでいいよー!」


どれほど絶対的な運命であろうと、決定されたシナリオであろうと。

闇のヒロインの「丈夫な糸なら編んで遊べる」という純粋で暴力的な気合の前には、最高のリラックスアイテムへと姿を変えるしかなかった。


すべての理屈と概念を気合で遊び道具に変えながら、シーラたちの果てしない大冒険は、さらなる未知の領域へと笑顔で突き進んでいくのである。


最後までお読みいただき、ありがとうございます!


少しでも「面白かった!」「スカッとした!」「続きが読みたい!」と思っていただけましたら、

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それでは、次回もどうぞお楽しみに!

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