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第96話 第三回訪問
2024年4月20日(土)~21日(日)
3回目の訪問は、1泊2日。
今回は、本格的に滞在することにした。
「お泊まり!?」
子猫が大興奮。
「うん。もっとみんなと一緒にいたいから」
美久の言葉に、猫たちは嬉しそうな表情を見せた。
夜、祢古屋旅館の一室で、みんなで語り合った。
「美久さんは、将来何になりたいの?」
少女の質問に、美久は答えた。
「猫カフェを開きたい」
「猫カフェ?」
「人間と猫が、一緒に過ごせる場所」
「でも、普通の猫カフェとは違う」
美久は、自分の夢を語った。
「猫に触れない人も楽しめる場所」
「理解し合うことの大切さを伝える場所」
「そして...」
「そして?」
「いつか、みんなも来られる場所」
その言葉に、みんなが静かになった。
「本当に?」
「本当。約束する」
美久の声は、決意に満ちていた。
不穏な兆候
2024年4月下旬
しかし、4月の終わり頃から、祢古町の様子が変わり始めた。
「最近、ヘリコプターが飛んでる」
黒猫が報告する。
「政府の調査かもしれない」
少女の言葉に、みんなが不安そうな顔をした。
「どうして今更?」
「誰かが、場所を特定したのかも」
美久は、胸騒ぎを感じた。
ネットの情報が、どんどん削除されている。
祢古町関連のスレッドも、次々と消えていく。
何かが、近づいている。




