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第49話 猫たちの集会

「うわ...」


境内には、猫がいた。


たくさんの猫。


100匹?200匹?


もっとかもしれない。


境内を埋め尽くすほどの猫、猫、猫。


三毛、黒、白、トラ、サビ、茶トラ...


あらゆる種類、あらゆる年齢の猫。


子猫から老猫まで。


小さいものから大きいものまで。


そして、人間の姿をしたものも。


猫耳だけの者。


尻尾だけの者。


半分猫で半分人間の者。


ほぼ猫の者。


ほぼ人間の者。


グラデーションのように、様々な段階の存在。


全員が整然と並んでいる。


まるで、集会のように。


儀式のように。


前列には完全な猫。


中列には半々の存在。


後列には、ほぼ人間の姿。


階層構造。


秩序だった配置。


そして美久を見ると、ざわめきが起こった。


「ニャア...」 「ニャニャ...」 「ニャア?」 「ミャア...」 「ニャオ...」


抑揚が人間の会話のよう。


声の高低、長短、強弱。


すべてに意味がある。


驚き、困惑、相談。


そんな感情が伝わってくる。


ざわめきは、波のように広がっていく。


前列から後列へ。


端から端へ。


そして時々、日本語が混じる。


「コナイ」


「チカヅカナイ」


「ナゼ」


「オカシイ」


「アリエナイ」


単語レベルの日本語。


でも、意味は明確。


美久に近づけない。


なぜ近づけないのか。


おかしい。


ありえない。


美久は、もう驚かなかった。


心が、防御のために感情を遮断していた。


これ以上、傷つかないために。


これ以上、絶望しないために。


(ああ、やっぱり)


諦めの境地。


どこに行っても同じ。


結局、私は受け入れられない。


人間にも、猫にも。


どちらにも属せない、中途半端な存在。

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