第15話 準備リスト作成
2024年2月15日 深夜3時
美久は、興奮で眠れなくなっていた。
ノートPCの画面には、数十のタブが開かれている。
そして、手元のノートには、びっしりとメモが書き込まれていた。
『祢古町探索 準備リスト』
必需品:
・カメラ(望遠レンズ必須)※予備バッテリー多め ・新型猫じゃらし(音波式) ・またたび(粉末・スプレー・枝) ・高級カリカリ各種 ・猫用おやつ詰め合わせ(チュール20本) ・毛布(猫が乗ってくれるかも) ・救急セット(一応) ・懐中電灯(予備電池付き) ・方位磁針(狂うらしいけど) ・腕時計※時間の異常確認用 ・ロープ(もしもの時のため) ・非常食(カロリーメイト・水) ・充電器(使えないかもだけど) ・笛(遭難時用) ・お守り(千春にもらったやつ)
予算: 今月の残金:8,000円 バイト代(来週入る分):15,000円 貯金:3,000円(本当の緊急用) 合計:26,000円
支出予定: レンタカー代:8,000円 ガソリン代:3,000円 猫グッズ追加購入:10,000円 食費:2,000円(カップ麺で節約) 予備:3,000円
「ギリギリだけど、なんとかなる!」
美久は、カレンダーを見た。
次の3連休まで、あと1週間。
待ちきれない気持ちを抑えながら、ベッドに入った。
枕元には、老婦人からもらった地図。
そして、祖母の形見の鈴。
(祖母も、もしかして祢古町のこと知ってたのかな)
そんなことを考えながら、美久はようやく眠りについた。
夢の中で、たくさんの猫に囲まれていた。
でも、いつもの夢とは違う。
猫たちは逃げない。
ただ、じっと美久を見つめている。
金色の瞳、緑の瞳、青い瞳。
すべての瞳が、何かを訴えかけているような...
そして、また聞こえた。
『おいで』
今度は、はっきりと。
美久は、夢の中で頷いた。
『うん、行くよ。必ず』




