第12話 2ちゃんねるでの情報収集
次に見つけたのは、2ちゃんねる(現5ch)のスレッド。
『祢古町スレpart28【ガチでヤバい】』
part28ということは、相当前から続いているスレッドらしい。
スレッドを開くと、不穏な文字列が並んでいた。
1:スレ立て人 ★ 祢古町についての情報交換スレです ※荒らし、煽りはスルー推奨 ※場所の特定につながる情報は厳禁 ※「行ってきた」報告は慎重に
前スレで行方不明者が出た模様 くれぐれも単独行動は避けてください
美久は、スレッドを上から読んでいった。
45:名無しさん 猫の目を見るな、ぜったいに見るな 一度見たら最後だ
46:名無しさん
> 45 なんで?
47:名無しさん
> 46 見れば分かる いや、分からなくなる 自分が誰だか分からなくなる
(怖い...でも、気になる)
128:名無しさん 名前を教えるな 本名は特にダメ 猫に名前を呼ばれたら終わり
129:名無しさん
> 128 体験者?
130:名無しさん
> 129 友人が...もう人間には戻れない
256:名無しさん 夜中に行くな 月のない夜は特に危険 境界が曖昧になる
257:名無しさん 境界って?
258:名無しさん 人と猫の境界
美久の目は、別の書き込みに釘付けになった。
333:名無しさん 猫が人間の言葉を話すって本当?
334:名無しさん
> 333 話すというか...理解される 言葉を使わなくても意思が通じる 危険なのは、それが心地良いこと
335:名無しさん 猫と人間の境界が曖昧な場所 行った奴の半分は帰ってこない
336:名無しさん 帰ってきても、もう前の自分じゃない 友達は帰ってきてから猫みたいな行動するようになった 日向で丸くなって寝るし、 高い所に登りたがるし、 魚ばっかり食べたがる
337:名無しさん
> 336 それ、ただの猫好きじゃね?w
338:名無しさん
> 337 違う、瞳孔が縦長になってた 暗闇でも見えるって言ってた そして、ある日突然いなくなった
「すごい!猫とお話しできるの!?」
恐怖より期待の方が大きい美久は、画面に顔を近づけた。
同時に、心の奥底で警告音が鳴る。
(これ、本当に大丈夫な場所?)
でも、美久にとって「猫と話せる」可能性は、どんな危険より魅力的だった。22年間の夢が、ついに叶うかもしれない。




