買い物 1
倒れた龍燈さんに近寄ると、龍燈さんは真っ赤な顔をして「遂に龍海さんとの同居生活・・・。」と呟いていた。・・・どうすればいいだろうか?
「・・・龍燈さん。床で横になっていたら風邪を引くよ。今日は僕のベット使って寝て。」
そう言うと、更に龍燈さんの顔が赤くなり
「・・・龍海さんが寝ているベットで寝れるなんて!」
これも小さく呟いていたが聞き取れた。・・・シーツ交換しておいたほうがいいかな。
「起き上がれる?無理そうなら僕が運ぶことになるけど。」
その運び方とはお姫様抱っこかおんぶの2通りになるのだができれば自分で起き上がって欲しい。なぜなら、両方とも僕の精神が持つか分からないからだ。・・・僕は自分に好意を持ってくる相手に弱い。この調子だと許嫁の件を本格的に受け入れてしまいそうで怖い。そんな事を考えていたら龍燈さんが「・・・起き上がれそうにありません。」と言ってきた。・・・さて、どちらの方法で運ぼうかな。
この後龍燈さんをお姫様抱っこで運んだら予想以上の軽さといい匂いに少し驚いた。
SIDE龍燈 彩
此処が龍海さんが住んでいる場所。いえ、これからは私も住む場所です。そしてゆくゆくは・・・。はっ、
玄関先で考えている場合ではありません。先ず第一印象が大事です。え〜と、笑顔です。笑顔が大切です。笑顔でいきましょう。私はそう決めて玄関を開けました。
はぁ、なんでこんなツンツンした態度を取ってしまっているのでしょう。今、龍海さんは卓さんと奈美さんに電話してますけどおそらく出ないしょう。・・・男性の部屋は散らかっているものと聞きましたが龍海さんの部屋は整理整頓がされています。あそこにかかっているのは洗った調理器具でしょうか。・・・龍海さん料理できるんでしょうか。もしできるとしたら私より上手な可能性が高いです。なぜなら、・・・なぜなら私は料理を始めてまだ2週間も立っていないからです。龍海さんに手料理を食べてほしくて頑張っているのですがなかなかうまくいかないものです。あ、龍海さんが戻ってきました。
あ、卓さんです。・・・なんで、私が龍海さんを好きって言っているんですか!止めないと!あ〜〜!パカン!はぁ、はぁ、はぁ。思わず殴ってしまいましたがこれはお父様にお仕置きをしてもらいましょう。
・・・龍海さん。私があなたを好きってバレてしまいましたでしょうか。
ようやく、卓さんたちが帰りました。・・・今更ですが私はこれから龍海さんと一緒に暮らすのですよね。・・・耐えきれないかもしれません。バタン!あぁ、顔が赤いのが自分でもわかります。
!!!今、私は!龍海さんに!お姫様抱っこをされて!龍海さんのベットに入れられました!・・・もう、幸せです・・・。
・・・重くなかったでしょうか。
SIDE滝野瀬 龍海
龍燈さんを無事寝かせてから1時間が経ち現在時刻は夜の12時だ。僕はしまい込んでいた毛布をソファの上にかけておいた。これでいつでも寝ることが出来る。その間僕は母さんが置いていった龍燈さんの入学書類を読み込んでいた。
「ふぅ。明日は龍燈さんの荷物が届くんだよな。いつ届くかわからないけどもう冷蔵庫に食材も残ってないし
買いに行かないと。」
僕は買い出しに行くことを決め、龍燈さんを連れて行くか考えた。
「(この辺りの地理になれさせるなら連れて行ったほうがいいだろうけど明日は荷物が来る。それを受け取らないといけない。どうしたものか・・・再配達をしてもらうとしよう。)そうなると、明日はどこのスーパーに行こうかな。駅前のは品揃えが悪いし、小学校近くのは子供が騒いでいて危ない。となると、・・・あいつのスーパーかな。けど、龍燈さんを見つけたらうるさそうなんだよな。」
そんな事を考えていたら、眠くなってきたので明日龍燈さんにどこに行くかを聞いてみようと思いソファの上で寝ることにした。
「行きます!私は龍海さんとならどこにでも行きます!」
うん。正直こう言いそうな気がしていた。
「じゃあどこのスーパーに行く?駅前のスーパー?小学校近くのスーパー?それとも・・・」
僕はできればあいつの居るであろうスーパーはやめて欲しかったが龍燈さんは”・・・あいつというと龍海さんの・・・なら宣戦布告をしておきましょうかね。”と何か呟いてから
「なら、龍海さんの幼馴染がいるというお店に行きたいです。」
と言ってきた。
「120%位の確率でからかわれるけどそれでも行く?」
と一応聞くが
「はい!」
と満面の笑みで返された。
「分かった。・・・じゃあ、朝ごはんを食べ終わったら行こう。」
朝ごはんは冷蔵庫に残っている野菜や肉と冷凍ご飯を炒めたチャーハンだ。今回はパラパラになった。・・・僕が作ると何故かパラパラかおこげかの二択になる。今回は龍燈さんも食べるしパラパラになってよかった。そんな事を考えながらの朝食は終わり、スーパーに行く時間になった。ちなみに龍燈さんは昨日スーツケースを持ってきていて中には2日分ほどの衣服や歯ブラシ、定期などがあった。
「・・・龍海さん。どうでしょうか、この服。」
そう言ってきてクルリと回って見せてきた服は可愛らしいカーデガンと春にはまだ少し寒そうな中くらいのスカートを履いている。
「・・・可愛いよ。龍燈さんに似合っている。」
「本当ですか!嬉しいです。」
「ただ・・・寒くない?」
その指摘をすると龍燈さんは
「・・・なら、」
突然僕に手を握って
「手を繋いで温めてください。」
と言ってきた。




