第十六歩 リトルバット、町を行く
遅れてしまい申し訳ありませんでしたぁ!!m(__)m
今日、ちょっとした噂が流れた。ファスティアに可愛い少女が現れたことである。その挙動が年相応で恥じらっている姿で、掲示板でもかなりの大好評であった。そしてそのあと、その少女が再び掲示板にて違う意味で話題なるのは彼女・・・いや、彼がログアウトした後だった。
「ぐぬぬぬぬ・・・!」
シオンはある場所に向かっていた。その場所は「闘技場」対人戦や決闘等の練習に使用されている。行くことにした理由についてなのだが、このゲームは意外とプレイヤースキル依存であること。少しでも動けるようにしておけば多少のレベル差はカバー出来ると思ったので闘技場で動きの練習をしておきたい。そして風の噂なのだが「決闘」、まぁプレイヤー対プレイヤーで戦う対人戦なのだが実はNPCとも決闘することがあるらしい。決闘には独特のルールが存在するのでそれを学びに行くのだ、行くのだが・・・。
「なぁ、あの娘可愛すぎね?(ヒソヒソ)」
「ああ、どうやらあの服に着なれてなくて照れているようだな(ヒソヒソ)」
「カワイイ!」
「バッカ大声出すな!少女が怯えてるではないか!」
「おまいう(ヒソヒソ)」
「あの娘・・・イイッ!」
「・・・(無言でスクショ)」
「ぬぐぅぅぅ・・・」
刺さる刺さる。視線が刺さる。速く走り去りたいがワンピースなので走ると、その、あの、スカートが、ね。おまけにはしたないし。いや、ここで視線に慣れておけば後々楽じゃないかな。これも試練、これも試練よ。そう考えていると。
「ようカーノジョ。俺と一緒にクエスト行かねぇかぁ?」
うわぁいナンパじゃあ。この姿になってから常々思っていた問題じゃあ。正直中身が男なので全然興味が湧かんし、女性が好きなどと言えは見た目のせいで別な問題が発生するんだよなぁ。急ぎだし、上手く流すか。
「ぬ?すまぬの。用事があるのでな」
「そんなの後でいいじゃねぇか。俺と来た方が楽しいせぇ?」
・・・こいつは気づいてないのか。俺に話しかけた瞬間周りが殺気を発したのを。俺が断った瞬間ザマァという声が聞こえたことを。
「ふふ、強引なのは宜しくないぞ?主のナンパレベルは下の下じゃな」
「あぁ?なんだと?」
「もう少し相手の事をかんがえよ。自分の思いどうりになるなどそうそう無い。強引とか力ずく等という行動には人は反発するものじゃ・・・退け、もう少し口が上手くなってから出直せ」
「言わせておけば・・・!」
「あと、周りを見るべきじゃぞ?」
男は周りの殺気にやっと気がつき、舌打ちをしつつ去っていった。ふふ、節操無しめ。そう考えていると
「おお!嬢ちゃんやるじゃねぇか!」
「さっきの口上のときの表情・・・イイッ!」
「大した少女だ・・・」
「シオンちゃん!俺だ!結婚してくれ!」
「お前ら!こいつを囲んで棒で叩けェ!」
「「「「応ッ!!」」」」
「やめろォ!!」
「すっごーい!!かっこいー!」
「胸がスカッとしたぜ!」
な、なんだなんだ?なんでこんなに称賛されてんだ。あと不穏な言葉が聞こえたが無視。とりあえずなんかもめている集団に聞こうと寄ってみる。
「自重!自重!自重すべし!!」
「そうゆうのは心の中に閉まっておいてスレで爆発させんるんだよ!」
「うるへー!!おまえらだってあの娘を(ピー)とか(バキューン)とかしたいd「ダウンスイングゥ!!」ごふぁあ!!?」
アカン言葉が聞こえてきたのでその元凶に大戦斧の試し切りを行う。ふむ、確かに重いが悪くはない。普通こうゆう場ではダメージは通らないが、ぶっ飛ばしは出来るようだ。よもや俺があんな目で見られるとは・・・へこむわー。
「変態が死んだ!?」
「悪は去った!!」
「やったぜ」
「死んでねぇよ!!勝手に殺すなぁ!でもシオンちゃんの攻撃ならご褒美です」
「こいつぁアブノーマルの極みだな」
「ほう?次は首か?首なのか?首じゃな。よかろう、新しい刀・・・は、錆び付くからなまくら刀で十分じゃな」
「待つんだ、それ、切れ味悪い分マジで痛いから」
まぁ半分の冗談は置いておいて、なぜあのナンパ男を追い払っただけであんな反応をされたのか聞いてみると。
「ん?シオンちゃん知らないのか?」
「何がじゃ?あとちゃん付けは止めてほしいのぅ・・・」
そんなこんなで、話を聞いてみるとあの男は纏めると滅茶苦茶たちの悪いナンパプレイヤーなんだとか。仲間もいるらしく主に標的は男女のパーティや、ソロの女性らしい。直接危害を与えている訳ではないのだがこの事を知っているプレイヤーは良い印象は持っていないようだ。何故かというと、
「ストーカー?」
「ああ、そいつらシオンちゃんみたいに断ったりするとかなりねちっこくちょっかいを出してくる。了承してもセクハラの嵐だ。運営に要望は出しているとはいえな。まぁ気を付けろよ」
しつこいのかぁ、それは厄介過ぎるな。とりあえず闘技場に向かわなくてはな。今のでかなり時間を無駄にした。
「・・・おい、てめぇら。行くぞ」
「よくも恥を掻かせやがって・・・!」
「後をつけるぜぇ・・・キヒヒッ!」
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闘技場についたぞ!やーっとこ練習が出来るな。とりあえずは決闘と闘技場のルールを聞いてみる。受け付けに聞こうとするとあちらから声がかかってきた。
「おう!!こっちだこっち!まずはこっちで受付しなけりゃ話にならねぇぜ!」
声をかけてきた受付の人は・・・鎧姿で、湾曲した剣と盾を持っていた・・・が何より目を引いたのが、
「どうした?何故私の姿をジロジロみる?ああ、この姿か?」
蛇、下半身が蛇である。しかも女性。これはあれかよくゲームやファンタジーでは有名な魔物、いや友好的だし訂正する。恐らくこの人は、
「・・・お主は、ラミアかの?」
「そうだ。私はラミア族。このファスティア闘技場の受付をやっているルンだ。ここを利用するなら宜しくな」
「ふふ、こちらこそ」
手を差し出されたので握り返し、握手をした。しっかしラミア族か。異種族も確認出来た以上確認したいことが増えた。ズバリ他種族と人間との友好関係だ。正直間違って矢を打ち込んでしまうわけにもいかないからな。ここである程度聞いておくべきだろう。
「この町で初めてルンのような種族を見たのぅ」
「まぁな、実際私もこの大陸出身じゃないしな。私もあまり町では見たこと無いな」
「人との友好関係ってどうなっとるのかの?」
「む?知らないのか?」
「・・・(えっと)この町の中でしか生活していなかったからの」
「ふーん、そうか!ついでにお前、ここ初めてだろ?一緒に教えてやるよ!」
「おお、かたじけないのじゃ!」
さぁて見聞を広める機会だ。こうゆう知識も持っておけば有用だし、なにより・・・こうゆう話は大好きだからな!




