第十五歩 目覚めへの一歩
今日は担当の医師に確認をとった。
VRゲームをやってみてもいいかと。
それを聞いた医師は驚いた。それもそうだ。
今までどんなことにも興味を示さなかった私がこんなことを言い出したのだから。
医師は、
「君が変わるきっかけになればいいな。よし、上に掛け合って許可をもらってこよう。何とかするから明日まで待ってくれよな」
と言っていた。
私は深く感謝した。
ありがとうございます。
久々にこの言葉を、言った気がした。
すっかり無口になってしまった私は、感情が上手く伝えられなくなっていた。
私は変わりたいと、心のどこかできっと、思っているのだろう。
きっと・・・ね。
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現在、俺はマイルームの工房にこもっていた。今日は残業無しなのでゆっくりと、鍛冶ができる。
「さぁて、素材は大量。いろいろ出来そうだ」
まずは、武器だな。新しく刀を作成する。使うものはモニュメントで見つけた、「雷電鉄鉱」・「発雷蛍の発電器官」にバザーで売っていた「伸縮性ゴム」と刀のベースだ。まずは雷電鉄鉱に熱を通すのだが・・・これ火に入れていいのか?調べると基本的に全ての鉱石の扱いは変わらないとのこと、なので普通に炉に入れる・・・おお、なんともないな。十分に熱された雷電鉄鉱を叩く。指定されたポイントを叩・・・あ、少し外s
バチィ!
「ぴぎぃ!!」
・・・ずれると放電するんですかそうですか。サラッと体力減ってるし。だが負けぬ!負けぬぞ!・・・あっ、
バチバチッ!!
「ひぎぃ!」
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何回か感電しながらも整形し終えた。あぁ・・・ビリビリする。出来た刀身は青白く発光しており、刀身自体はそれよりも少し濃い青で出来ていた。これを刀のベースに差し込み、目釘を打ち込んで抜けないようにする。次に柄の内部にゴムでぐるぐる巻きにした発電器官を入れ、発電器官の両端を刀身に乾電池のように接続。鞘も刀身の色に合わせて深い青にする。最後に柄に滑り止めの細工と柄の端に雷を模したキーホルダーをつけて・・・完成ッと。あとは名前をつけて。よし、
雷刀「始雷」
雷電鉄鉱を加工して作成された刀。青白く発光しており、振るだけでも電流が走る。雷属性付与。品質7
次は薙刀。といっても鉄鉱石で強化するだけなのだが。旅先で良いものが見つかるといいが・・・。
鉄薙刀・改
刃が少し大きくなった薙刀。重みはあるがその重みで相手を叩き伏せやすくなった。品質6
弓、今回作成するのは短弓。コンポジットボウである。ベースは店売りだが、弾力性に富んだ木材、鉄である。木材を滑らかに弓の形に削り出す。そして持ち手、端、弓の前側を鉄で覆い弦を張る。
鉄の複合短弓
木と鉄の複合の短弓。木単体よりも威力と射程が少し高い。品質6
これならば矢に呪符をくくりつけて素早く飛ばせそうだ。長弓もいつかは作ってみたいな。一撃必殺はロマン!!次に新しくツリーを伸ばした大戦斧だ。鉄を叩き鋭くなるように砥石で研磨して両刃を作成し、鉄を加工して作った柄に滑り止めのゴムを巻き付けて刃の部分に差し込んで溶接で固定・・・と。軽く素振りして刃がすっぽぬけ無いかを確認。
大戦斧はあまりにも重いため大剣と同じで両手で持たなければならない。同じ素材での大剣との違いは大戦斧の方が重みがありリーチも短いが、その重みを利用した破壊力が売りである。初期の技能は「ガード」そこそこ安定したガードが使えるが、耐久を消耗してしまう。アーツは「剛力Lv1」少しの間ダメージを増加させるスキル・・・確かユニオンのライカさんが使おうとしていたんだよな。あの人ジョブなんなのさ・・・。
本来は戦士ジョブなどが習得できる斧ツリーを進化させなければならないが、ウェポンサマナーの効果として「全ての武器に適正がある」ことで最初ッからツリーを伸ばす事が出来るのだ。その代わり能力値の補正が一切掛からないが・・・。
鉄の大戦斧
鉄製の大戦斧。かなり重く扱いにくいが、高い破壊力を秘めている。品質5
ついでにツリーの強化。大戦斧に2つ振ってアーツの「サイドクラッシュLv1」、「ダウンスイングLv1」を習得。簡単に説明すると大戦斧の腹で叩きつける技、力強く攻撃して大きさ「小」以下の敵を吹き飛ばす技である。次は装備・・・といっても今着ているのを鉄やらで強化するだけなのだが、それとは別で、その、女の子らしい服とか 持ってたほうが良いのかなぁと思ったので「ファッション装備」の作成を行うことにした。ファッション装備とは見た目重視の装備で、街中で自由に切り替えれる装備のこと。潜入とか舞踏会への出席とかそうゆう依頼も少なくはないのでそのために使われるがもっと言うと「相手を警戒させないための装備」であること。といってもぶっちゃけ私服のようなもの、と俺は認識している。フッフッフッ、作成する物とその資料は既にあるのだ。・・・コンビニで女性用のファッション雑誌を買った時、店員に変な目をされたが気にしないことにした。使うのはバットからとれた皮。これを縫い付けて一つに・・・縫い付けたそばからそのあとが消えて完全にくっついていることに少しビックリしたが何、気にすることはない(キリッ)。上手く服・・・と言うか短い袖がついた膝丈のスカートの肩フリルワンピースなのだが、それを作っていく。形が出来たのでアクセサリーとしてコウモリを象ったペンダントと腰に大きめのリボンを巻いて固定してみる。因みにワンピースの色は淡く薄目の紫。名前の由来となった花の色である。あとはランドカウの皮で作成したブーツと、髪を纏めるためのリボン。手首にコウモリの形をしたアクセサリーを着けたチョーカーを作って・・・完成!
リトルバットシリーズ
コウモリの皮で作られた女性用のファッション装備。暗闇にあってもその可愛さがくすむことはない。セット効果「魅力耐性」
シリーズ
リトルバットヘアリボン
リトルバットワンピース
リトルバットチョーカー
リトルバットブーツ
ははは・・・作っちまった。深呼吸をして、呼吸を整えて
「・・・よし、着てみるか」
生足はあんまりさらしたくないので、黒いタイツを履いてから装備する。サイズはあっているようだ。ってか足回りがスースーする。正直恥ずかしいぞこれ。女の人ってよくこんなの履けるなぁ。おもむろに鏡の前に立って自分の姿を確認してみる。
「・・・これが・・・わっち・・・?」
お約束のセリフを言ってみたものの、いや、化けすぎだろ。現実の自分とかけ離れすぎだろ。どうゆうことなの・・・?改めて思うとどうして女体化したんだろうか・・・?
まぁ、それは置いておいて折角なのでこれで出てみるか。
気になることと用事があるからね。
・・・正直本当に恥ずかしいが。




