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2016/6/30 改稿
―――ミノウルロス大迷宮・地下15階―――
デス・スクリームが 現れた ▽
アーリーは 召喚呪文を 唱えた ▽
テイムモンスター アシュラを 召喚 ▽
ヒデムは 神へ祈りを捧げた ▽
パーティ全員に 聖属性が 付与された ▽
レオの 気合斬り ▽
デス・スクリームに 200の ダメージ ▽
ティアの 乱れ撃ち ▽
デス・スクリームに 合計145の ダメージ ▽
デス・スクリームは 悍ましい絶叫を 上げた ▽
しかし 効果が無かった ▽
アシュラの 連続斬り ▽
デス・スクリームに 合計325の ダメージ ▽
アーリーは 防御力低下呪文を 唱えた ▽
デス・スクリームの 防御力が 低下した ▽
レオの チャージ・タックル ▽
デス・スクリームに 170の ダメージ ▽
デス・スクリームは 転んだ ▽
ティアの チャージ・ショット ▽
デス・スクリームに 200の ダメージ ▽
デス・スクリームは 起き上がった ▽
ヒデムの 攻撃 ▽
デス・スクリームに 90の ダメージ ▽
アシュラの 連続斬り ▽
デス・スクリームに 合計430の ダメージ ▽
アーリーは 火炎呪文を 唱えた ▽
デス・スクリームに 300の ダメージ ▽
デス・スクリームを 倒した ▽
経験値 450を 獲得 ▽
「チッ、怨霊系の敵はやっぱウザってぇな。ヒデムの援護無しだと斬れやしねぇし、旨味も殆どねぇ」
「文句ばっかり言わない。代わりに物理攻撃が無いから装備とテイムモンスターの選択次第でサンドバックに出来るんだから」
「んな事言ってもウゼェ事には変わりねぇよ。しかもこういう地下ダンジョンは息が詰まって仕方ねぇしよぉ」
古代王国の地下遺跡に広がるミノウルロス大迷宮。
何の目的で建造されたかは定かではないが、このダンジョンが発見されてから130年以上も経っているのに対して、未だにこのダンジョンの終着点まで辿り着いたテイマーや冒険者は皆無である現在では数少ない未制覇ダンジョン。
物理攻撃の効かない死霊系統モンスターや数多くの魔法を操る悪魔系統モンスターが跋扈しながら延々と地下へと伸びていくミノウルロス大迷宮の公的最大到達点は地下223階。
地下へと降りていく毎に出現モンスターも強くなっていき、223階まで辿り着いたパーティはそこらのダンジョンボスレベルのモンスターが群れを成してるその先に、次の階へ降りる階段を目撃しているのでまだ先がある事は分かっている。
が、一つのパーティがそこまで辿り着くまでには大概所持アイテムも食糧も底が尽き、体力も魔力も殆ど空っぽ同然となる。
そんな状況では、その先どころかこのボスクラスのモンスターがうろつく223階でまともに戦うのも無理だろう。
複数のパーティが集まって大規模攻略という話も何度か出るが、ダンジョンの通路の広さを考えると大規模攻略を行えば逆に身動きが制限されて全滅する可能性も高いという結論が下層階でも戦える熟練者たちからは出ていて、参加を打診してもはっきり拒否するため実行に移された事は無い。
噂では短期で最下層まで駆け降りた冒険者がいるという噂もあるが、証拠も報告も無いため眉唾モノとして聞き流されている。
「カウレアス火山が無期限封鎖処置をされてしまいましたからね。他の場所からとれる素材で代用するしかないんですよ。まぁ教会に寄付を払えば奇跡の代行を行って貰えますが」
「んなぼったくりに頼りたかねぇなぁ。あの金さえ払えばどうとでもなるってぇのも俺の好みじゃあねぇし」
二人の話題に上る『教会』というのは現在世界に唯一残っている現神を祀る『聖王教会』の事を指す。
聖王教会の頂点に君臨している法王は現神の代理人として数百年の時を生き、数々の奇跡を起す現在唯一の聖人であり、テイマーギルドは毎年多くの寄付を送る事で法王にギルドに登録している冒険者やテイマー達の死に戻りの祝福をお願いしている。
正に危険が蔓延るダンジョンに潜る冒険者達にとって教会は生命線そのものである為強く出られないという事情がある。
そしてレオとヒデムが話題に上げているのは聖王教会は現神の平等な愛を語り、相応の寄付さえ支払えば誰構わず奇跡を与えている事。
奇跡という名の反則技によって金さえ積めば高ランクのアイテムやモンスターも簡単に手に入るので、大した実力も無い冒険者や裏の人間がそれらを使役して問題を起こす等の問題が毎年各地で起こっている。
だが前述の通り、死に戻りを管理している聖王教会に対してテイマーギルドは強くは出られず、上位ランカー達に報奨を支払い対処して貰うその場しのぎの対策しか取れていないのが現状となっている。
当然元々実力のあるテイマー達にとっては面白い筈はないが表立っては責められず鬱憤だけが貯まる中で、死に戻り以外で聖王教会に頼るのは卑怯者や軟弱者という風潮がテイマー達の中で広がっているのだ。
「それに炎属性の代用素材取るならネルニア砂漠とかもあるだろうよぉ。あっちなら水属性装備で暑さもどうにでも出来るってのによぉ」
「おやおや、何を言うかと思えば。属性は一致してもモンスターの種類が違うのですよ。あっちにはオーガー系の上位モンスターは出ませんからねぇ」
「というと『炎鬼の角』とかね。そういえばアリアって結局何にするの?素材的にやっぱり魔王?」
「ええ。アーリーの希望で可愛い感じの魔王が良いと。神とかはありきたりでつまらないそうで」
「……可愛い魔王っているの?」
「そうですねぇ。可愛いの基準にもよりますが、ぬいぐるみの様な見た目をしてるのがいるのでそっちを目指す予定ですね。個人的には淫魔王リリスとか辺りが良かったんですが」
「それでいいのか聖職者様よぉ?」
「現神様は寛大でいらっしゃいますからね。そういう些細な事でお怒りになる神々は古の争いで絶えていますよ」
「おい、やっぱ神様にしてコイツに天罰喰らわした方がいいんじゃねぇかぁ?」
「うーん、これは擁護出来ないわね……」
「ハッハッハッ、まぁ25階まで下りれば目的のモンスターを探して狩るだけのお仕事です。頑張っていきましょう」
「全ッ然やる気がでねぇんだがな」
「文句言っても仕方ないでしょ。やらなきゃ終わらないんだし」
「では行きましょうか。聖水を撒いてても寄ってくる時は寄ってきますから」
「それは聖水を作ってる奴の信仰心とかが薄かったりするのが原因だったりしねぇのか」
「なんの事だかサッパリですね」
「行くならじゃれ合ってないでさっさとしましょ。アーリーが待ちくたびれてるわよ」
「…………くたくた」
「それはいけませんね。すぐに行きましょう」
「はぁ、パッと行って速攻で片づけるか」
「その前にアーリー、アシュラは戻してね。通路が狭くて連れて歩くにはジャマだから」
「………仕方ないね」
アーリーが帰還呪文を唱えてアシュラを片付ける。
そして四人は先人達の努力によって作成された地図を片手に次の階への階段を目指した。
ダンジョン『ミノウルロス大迷宮』リザルト
評価ランク:A
最終到達地点:地下30階
報酬アイテム:無し
報酬金:無し
獲得アイテム:『大理石』『地精晶』『炎鬼の角』『雷鬼の角』『デーモン・ハート』『悪魔山羊の大角』『鬼爪』『魔鼠の皮』他
テイムモンスター:『ホーンズ・デビル』『オークキング』『ソウルイーター』
そろそろアリアの育成に移りたいと思います




