第4話
太陽の光で目を覚ました。
もう昼だった。
昨日の夜。何もしていない。ただ目の前の光景をずっと見ていた。
旺井に声をかけられるまできずかないくらい、ずっと、その風景を眺めていた。
旺井に声をかけられた時、もう深夜1時位になっていた。
それから部屋に戻ったのは、4時位。
そのまま寝ていたらしい。
起きて、外に出た。
沢山の人と店でガヤガヤと賑わっていた。
でも、噂をするの人々の声も止むことなく、沢山の場所から聞こえてくる。
その声が心の底から苛立ちを湧き起こす。
2〜3時間町を散歩した。
噂は止むどころか広がっていってる。
部屋に帰ろうと人気のない道を通った。
沢山人がいる所は怖かった。
さすがに我慢の限界だった…。
通っている途中、旺井の声が聞こえた。
誰かと話しているようだ。
先を見ると狭い道が一か所だけ広くなっている所があった。
正方形の形の広い場所。
そこには何軒か家が建っていた。
曲がり角のところまできた。
その時、旺井達の話していることがわかった。
「なぁ旺井。噂聞いたか?」
「噂も何も、俺が広げてんだぜ。」
「そうなのか。なんでそんな事知ってんだ?」
「来たとき、よった酒屋できいたんだ。」
「へぇ。お前っていろんなとこから噂、集めてくるな。」
「噂って面白いからな。一人に話すとどんどん広がっていく。この町は広い癖に人多いだろ?だから端っこと真中の何人かに言ったら、すぐひろがるからな。」
「さすが旺井だな。」
「俺が泊まってるとこの宿にその噂聞いて怯えてる奴がいてさ、その反応が面白くて。」
「それは面白いな。ハハハ」
「だろ?ハハッ」
これ以上聞くのが怖くなった。
もと来た道へ走り出し、俺は逃げた。
部屋に戻り、ベッドに転がった。
しばらくボ〜ッとしていると、突然あの噂が耳に入った。
耳にやきついているのだろうか、離れない。
―あの子かしら…?
―怖いわ…。
いままで聞いた事が繰り返されていく。
旺井の言葉も繰り返される。
―噂って面白いからな。
―その反応が面白くって。
どんどん怒りがわき出てくる。
月が覗き始めたころ、我慢の限界にたっした。
その頃、怒りだけではなく、別のことが頭によみがえる。
―小さい頃の真っ赤な血の海となった町の風景…。
―あのときの…人を殺した時の楽しみ。
―あの時の鳴き声一つ無い静かな場所…。
二つの怒りと楽しみの感情が重なったとき…。
動き始めた心…。
もう…。
止められない…!!。
次もお願いします。




