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10.デビルキングの再臨 後編

 先ほど、鳩尾に一発やられて気絶する間際、恭子はデビル光一の袖に小型の発信機を取り付けていた。

 受信機でデビル光一の座標を確認する。

(無駄よ。どこに逃げても追いかけるから)

 デビル光一はエジプトのピラミッド地下の古代遺跡にいた。

「5000年もすれば流石にボロボロになるか」

 遺跡の奥へ進む。

「確かガイアスターがここにあったはずだ。アルテウスの手に渡る前に破壊せねば」

 デビル光一は核爆弾を設置し、核爆発で吹っ飛ばして大穴を開けた。

 しかし、ガイアスターの姿は見つからない。

「なぜだ? なぜ何も出て来ない」

 まさか、とデビル光一は焦る。

 そこへ、恭子が空間転移してくる。

「追いついたわよ」

 振り返るデビル光一。

「こんなに派手にぶっ飛ばしちゃって。曲がりなりにもここは遺跡でピラミッドも重要文化財なのよ」

「知らないな。それで、どうしてわかった?」

「お前に殴られた瞬間、袖に発信機をつけさせてもらったわ。それで居場所がわかったのよ」

「そうか。俺は少々、貴様を侮っていたようだな」

「で、ここで何をしていたの?」

「貴様には関係ない」

「ここは超機械生命体のガイアスターが眠っていた部屋。大方、そいつにご用があったんじゃないの?」

「ほう? ガイアスターを知っているのか。ガイアスターはどこだ?」

「ここにはない。どこにあるかまでもわからないわ」

「そうか」

「気が済んだでしょ。柳田を返して」

「いいだろう。エネシアも殺し、アルテウスもいない。こいつにもう用はない」

 デビルキングは光一の体から徐に這い出てきた。

「あら、聞き分けがいいじゃない。その辺の悪とは出来が違うってわけね」

「俺は目的を達成したら他はどうでもいいんだ」

(こいつの心を掴めば何かと利用ができそうね)

 光一が恭子の背後に歩く。

「貴様、よくもコケにしてくれたなあ!」

「柳田、クールになりなさい。沸騰するお湯は蒸発するだけなのよ」

「さて、もうここに用はない。俺はおいとまするとしよう」

「待って! 一つ確認したいの」

「なんだ?」

「ここって、ガイアコットって名前じゃない?」

「ああ、確かそういう名前だ。まあ、5000年前の記憶しかないから、あまり当てにもならないがな」

「5000年前に何があったの?」

「この国を俺が滅ぼした」

「え……」

「国王のプルトンたちは、5000年前にヴァルシアのアストライアを元に禁忌の技術で超機械生命体を人工的に製造したのだ。俺はタイムクラッシャーを名乗り、製造前に時空移動をしてその歴史をなかったことにしようとしたのだが——」

 プルトンが地球に来る前、アストライアを元に母星の惑星プルトンにて技術者と総力を上げて禁忌の技術でガイアスターを製造した。

 デビルキングはタイムクラッシャーとして、製造前にタイムトラベルを行い、プルトンを止めようとしたが、返り討ちにあって取り逃してしまったのだ。

 その結果、歴史が変わってガイアスターが地球で製造されることとなった。

 そこで、デビルキングが地球へ赴き、怪獣を使ってガイアコットを襲い、プルトンを殺害。核爆弾でプルトンに繋がるものを連帯責任で国ごと地球文明から消去をしたのだ。

 だが、核爆弾の威力を持ってしても、ガイアスターだけは破壊することができなかったのである。

「——だから俺はガイアスターを石化させ、長き時間を経て朽ち果てたガイアスターを破壊しようと思ってここに来たのだ」

「お前、何者だ?」

「俺は超広域銀河警察惑星ポリシアの総隊長だ」

「警察が悪人だからって人を殺すのか?」

「警察にもいろいろあってな。地球でもアメリカの警察は相手が銃器を持っていれば先制で殺害する場合もあれば、日本ではほとんどが生け捕りだろう?」

「なるほど。そして私もヴァルシアの警察官だが、ポリシアは初めて聞く」

「ヴァルシア警察官か。お前とは警察官同士気が合いそうだな」

「まあ、そう言うことなら、私はあなたの邪魔はしないわ」

 デビルキングは懐から中央にスイッチのついた小型の円盤を取り出して恭子に渡した。

「そのスイッチを押せば我々の惑星に通報が入る。何か困った時に使ってくれ。隊の総力を上げて君を手伝いにいく」

「ありがとう」

「では、また会おう」

 デビルキングは時空移動で遺跡を発つ。

「あいつ、本当にいいやつなのか?」

「彼の言ってることと私の推理はほぼほぼ一致してる。信じていいと思うわ」

「俺は信用できねえなあ。そういえば、ガイアスターを破壊するって言ってたが……」

「必要であれば破壊には承諾するわ」

「それは困るよ。俺が戦えなくなる」

「そしたらあなたも命を奪われる可能性があるわ。そうなったら私……」

「そうなったら?」

「なんでもない。じゃあね」

 恭子は空間転移で基地へと戻った。

 去り際に、「袖の発信機外しといてね」と、残した。


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