週末の喫茶店会議と、こだわり出汁の試作計画
土曜日の朝。いつもより少し遅めに目を覚ました佐藤は、身支度を整えるとサークルメンバーが集まる鈴木さんの喫茶店へと向かった。
店に入ると、すでにメンバーが勢揃いしており、テーブルの上にはノートやメモ用紙が広げられていた。
「おはよう、佐藤くん! さっそく昨日の『セレクト鍋』と『リアルキック野球盤』の具体的な詰めの話をしようか」
鈴木さんの声掛けで、まずはセレクト鍋の具材選びからスタートした。
「話題の麻辣湯みたいに自分で好きなものを選べる楽しさと、幅広い年代が親しめる定番の鍋の良さ、両方を組み合わせたいよね」
「具材の種類は、選ぶワクワク感を出すためにも40種類くらいは用意したいな!」
全員でアイデアを出し合っていくと、定番の豚肉や鶏肉の手羽先、旨みを引き立てる特製辛肉味噌をはじめ、各種野菜、キノコ類、練り物、豆腐、水餃子、うどんや中華麺といった麺類まで、次々と候補が挙がった。
「これなら一般的なスーパーや問屋で十分手に入る食材ばかりだから、特殊な調達ルートを心配する必要はなさそうだね」
順調に具材が決まっていく中で、一番こだわりたいポイントとして浮上したのが「ベースとなる出汁」だった。
「具材がこれだけ豊富なら、ベースの出汁が味の決め手になるよ。やっぱり王道の『鰹出汁』か?」
「いやいや、具材の旨みを一番引き立てるなら『昆布だし』のすっきりしたコクも捨てがたいぞ」
「ちょっとパンチを効かせるなら『煮干し出汁』ベースの深みのあるスープも面白いんじゃないか?」
それぞれのこだわりや意見が出て、なかなか一つに絞り込めない。
「よし! 頭で考えてても始まらないから、明日(日曜)みんなで食材と出汁の材料を買い出しして、実際にここでスープを引いて試食会をやろう!」
鈴木さんの提案に全員が納得し、出汁の決定は明日の試食会へと持ち越された。
続いて「手作りリアルキック野球盤」の打ち合わせに移った。
「会社の敷地で、他のキッチンカー出店スペースや見学者の動線を確保した上で使える広さを計算すると……だいたい30平米くらいかな」
「その広さなら、やっぱり遠くに飛びにくい柔らかいスポンジボールを採用するのが安全面でもベストだね」
「よし、野球盤のフレームやターゲットパネルの材料についても、明日の買い出しのついでに大型ホームセンターに行って実物を見ながら考えよう!」
イベントの骨組みが着々と具体的になり、佐藤は明日のみんなとの買い出し&試食会を心から楽しみにしながら、メモをしっかりと書き留めるのだった。




