魔力操作
次回の投稿は土曜日12時です。感想など、どしどし待ってます!
ギルドの試験を終え、自身の実力が世間一般で見ればどの程度なのかというのを分からされたディーノ。
疲れから部屋に来てすぐ寝て、起きた次の日にはもう動き出していた。
(今の俺に必要なのは魔力操作……)
ディーノは自身に足りないものはなんのか、それをベットで横になりながらも考えていた。
その結果、必要なものは新しい魔法でも、威力を上げることでもなく基礎的なことだった。
(今となっては俺は人並みに魔法を使えるようにはなった……けどやっぱり魔法を使うまでの時間がまだ遅い)
これはディーノがシルヴィアから口酸っぱく再三言われていたことだった。
――――――――――――――――――――
「――やっぱり遅いな」
「遅いって何がですか?」
「魔法を使うまでの時間だ」
「えーっとそれって……」
「お前、自分が魔法を使うと考えてから魔法ができるまでで時間がかかりすぎなんだ例えば――」
そこまで言うとシルヴィアはいきなりディーノに向かって氷の弾丸を放った。
「うわ!」
とっさのことにディーノは土の壁を作って防ぐ。
「何するんですか! 師匠!」
「今見たとおりだ」
「あの、答えになってないんですけど……」
「私はいま普通の魔法使いなら余裕を持って防げるように撃った、なのにお前はギリギリで防いだ」
「はぁ……でもそれはまだ俺が魔法に慣れてないからじゃ」
「なんだ自分でもわかってるじゃないかだから遅いんだよ」
「でも普通に魔法を使うのは大丈夫だと思うんですけど」
「馬鹿かお前は、普通に魔法を使えるで特待生になれるわけないだろ それがわかったらその遅さをどうにかしろ」
―――――――――――――――――――――
(そう師匠に言われて、出した結論が近接戦闘術を磨くことだった)
(遅さを補うために距離を開けさせる、そうすることで俺は戦えるようになった)
ディーノは昔を思い出しながら目をつむり自身の魔力を体を巡るように回す。
(俺はこの世界のもともとの住人じゃない 魔力というものに馴染めずいまだに異物に感じてしまう)
ディスタルシアに住む人間にとって魔力は体の一部だ、物心着いた時にはもう手足のように扱える。
しかし、ディーノは魔法を使えるようになった今でも未だに馴染めなかった。
世界が違う、それはどうやっても埋められないものだった。
(それでも……)
しかしディーノはその差を埋めるよう頑張ることにした。
おそらく魔法の発動速度でディスタルシアの住人たちに並ぶことはできないだろう、でも近づけることはできる。
ディーノには追いつきたいもの、目指すものがある、だからこそ諦めず、自信と向き合い前を目指すことにした。
(とりあえず、入学まではこれの反復練習だ)
その日、ディーノは食事やトイレ以外はずっと魔力操作の練習をしていた。
――――――――――――――――――――
「久しぶりにミャゴーレに行ってみるっすかねぇ〜」
夕暮れどきの街中に一人の獣人族が歩いていた。
「半年近く言ってないっすし、何やらいい噂も聞くっすし」
彼は最近ストレスを溜めていた。
理由は今年からルームメイトになった人物なのだが彼自身はいい人ではあると知っている。
しかし、彼のある一部分のせいで毎日少しずつストレスが溜まっていくのだ。
今ではある程度なれたとは言え、それでも見るのはきついものがあった。
だから、自身の親族のやっているところに避難しようと思い、寮に許可をもらうことにした。
「そうと決まれば動くっすよ〜」
そう言う彼の尻尾は楽しみを表すようにふりふりと揺れていた。
今回はちょっと駄文かも……スランプ気味だぁ〜




