リベンジ?
SWの映画フォースの覚醒見てきました! 私個人の感想では楽しかったですね。見たあとにSWBFでファイター・スコードロンをやりたくなるぐらいには p・sタイトル再度変更しました。
「さぁもうすぐ家に着くよ。 アデーレさんにごめんなさいって言わないとね。」
「うん!」
俺はアルマちゃんの手を引き、ようやく家に着いた。
ここに来る途中でエルモさんに会い、今日の手伝いに来ていた子供たち全員を家に無事に返したというのを聞いたのでホッとしている。
なにか胸騒ぎがしていたが杞憂に終わったようだ。
二人で扉の前に立ち扉を開いた。
「「ただいまー」」
アデーレさんに帰りを知らせるために大きな声を出す。
「アルマ!」
すると部屋の奥からアデーレさんが出てきてアルマちゃんに抱きついた。
「ママ!」
アルマちゃんも抱き返して自分が心配をかけたというのを再び実感して泣きそうになっている。
俺が二人を見ていると部屋の奥からまた一人顔を見せていた。
「クリスさん!」
俺はこの家の主であるクリスさんを見て驚いた。
クリスさんは頭に包帯を巻き、全身をひどいケガが覆っているようだった。
服には血が滲み、満身創痍といっても過言ではないくらいだ。
「やぁディーノくん」
クリスさんは俺を見て傷だらけな顔に笑みを浮かべて俺に話しかけた。
クリスさんは討伐隊に参加していたのを思い出し、なぜこんなに怪我だらけなのか理由がついた。
「クリスさん! ベスティアは倒せたんですね!」
俺がクリスさんに問うとクリスさんは苦虫をかんだような表情になった。
「ディーノくん、ちょっとこっちに来てくれるかい」
クリスさんは俺を奥の部屋へと誘うので付いていく。
「すまないね、アルマには聞かせたくない話なんでね」
「どうしたんですか?」
「ああ、…単刀直入に言うとベスティアの討伐は失敗した。」
「え!?」
俺は驚いた。
ベスティアは確かに強い、一般人(冒険者や騎士団以外)なら一体一で叶う相手ではない。
しかし、ベスティアの強さにもよるが戦いになれた2、3人で挑むなら勝てる相手だ。
それが討伐隊、今回なら10数人だと聞いていたがそれくらいの人数なら無傷では勝てないが大抵のべスティアは倒せるはずだ。
しかもこの村にいる騎士2人もついていったはずだ、それなのに失敗した?
「どういうことですか?失敗って」
「…今回の敵は見たこともない敵だった。 大きな巨体、4足で歩き、長い鼻を持ち牙もあるあんな奴は見たことも聞いたこともない。」
俺はそこまで聞いて思い浮かべたのはあの動物だが戦ったことはないが10何人もいて失敗するとは思えない。
「更にはベスティアのくせに氷魔法のようなものまで使ってきたんだ。 …私たちではどうすることもできずおめおめと帰ってきたのさ。」
「魔法ですか!? ベスティアが!?」
「ああ、…噂で聞いたことがある。 最近になって魔法や特殊な技を使うベスティアが出てきているという話だ。」
「魔法や特殊な技…」
俺の頭にはあいつが浮かんでくる。
俺がこの村に来たときボロボロになった原因、赤いクマ あいつのような奴か
「そいつらはカラード(色付き)と言われているんだそうだ」
「カラード…」
「奴らは例外なく普通のベスティアよりも強く王都の騎士団や冒険者たちも手を焼いているらしい」
「そ、それでベスティアはどうするんですか!?」
「…私たちにあいつを討伐する力はない。 いま近くの街や王都に救援を求めているがベスティアがこの村に来るまでには間に合わないだろう。」
「間に合わないって…」
「それで仕方なく私たちはこの村を放棄することになった」
「放棄…ですか…」
「ああ、だから君は荷物をまとめて王都に向かうといい。 食料や必要なものはこちらで用意する。」
「そんな…皆さんはどうするんですか!」
「……とりあえずみんなでとなりのアカントロア村に行くつもりだ。 アカントロアは王都とは反対方向だ。 王都に行きたい君はついてこない方がいいだろう。 怪我もかなり治っているようだしな。」
「でも…」
「もう時間はないんだよディーノくん… あいつは明日にはこの村についてしまうだろう。 この村に逃げた私たちを追ってきているはずだからな。 私たちももう用意を始めないと…」
クリスさんはもう何もかも諦め切った表情をしている。
それほどベスティアは強かったのだろう…
たしかに俺の目指すのは王都だ、それに変わりはない。
ここでこの村から出て王都に向かうのが普通なんだろう、ベスティアも王都の騎士団が出てくれば難なく倒すだろうしこの村の人たちも生きていればどうとでもなる…
それでも……
「クリスさん…」
「どうした? ディーノくん?」
ここで逃げる奴がコルテ・マギなんてなれるわけがない!
「俺がそいつを倒してきます」
「な! 何を言ってるんだ! あいつは一人で勝てる相手じゃない! それこそ一流と言われる人達じゃないと無理だ!」
「それでも…ですよ、ここで逃げたら多分俺はなれないでしょうから」
「なれないって…なんにだい?」
「俺の目指すものですよ」
「…死にに行くようなものだぞ」
「百も承知ですよ。 クリスさんたちはとなり村に行く用意を進めてください 俺が勝つ保証はどこにもないですから。 でも最低限足止めはしてみせますよ。」
「…すまない。 本当ならここで私も行くと言いたいところだがこのケガでは足でまといになるだけだ… 君一人に任せることになる。 それでも行くんだね。」
「ええ、大丈夫ですよ。 一人の方が無茶もできますから。」
「そうか… 覚悟は決まっているんだね?」
無言で頷くディーノを見てクリスは何を言っても彼が止まることはないのだろうと悟る。
「行きなさい。 ただし私は私たちは…君が無事に帰ってくることを望むよ。 村はまた作ればいい。 だから逃げてもいいんだからね。」
ディーノはクリスが自分を心配してくれることの嬉しくなり笑顔になる。
「帰ってきますよ。 まだ公園も完成させてないんですから。」
「そうか… ベスティアは村はずれの森の方角の平原にいる。 かなりの巨体だから遠目でもわかるはずだ… 行ってきなさい。」
「ええ、行ってきます」
ディーノは玄関に置いてある自分の杖と普段は脱いでいるローブに袖を通しなにか不安そうにこちらを見ているアルマを尻目に勢いよく飛び出していく。
(待ってろよベスティア! カラードとのリベンジマッチだ クマのときのように油断はしない 全力でぶっ倒してやる!)
次回は日曜日12時です。




